ユウレイ 1979年 岐阜県 子どもを残して死んだ母親が、夜中幽霊になって出て仏壇にお参りする音が聞えた。音がするから開けてみても誰もいなかった。
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タマシイ 1988年 富山県 誰かが死んだ場合は寺の鐘がなる。霊魂が寺へ参って鐘をつくのだという。
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タヌキ 1939年 大阪府 真夜中に筆者の姉の琴が鳴り出した。父の寝返りの音で一旦は止んだが、しばらくするとまた鳴り出した。それでも夜明け前には止んだので見てみると、弦が2・3本切れていた。筆者は、狸が悪戯をしたためだと考えている。
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タマシイ,コエ 1963年 岡山県 天井で声がするのは魂が帰って来たから。石碑を建てたりして死者を供養すると、その夜タザッタ声が聞こえたりする。
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(アオバブエ),(オニブエ) 1979年 京都府 青葉笛を鬼笛と号する。浄蔵聖人がこの笛を吹いたところ深夜の朱雀門に響き渡り、その音に鬼が感じ入ったので、浄蔵聖人はその笛を賜った。
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ユウレイ,オト 1938年 秋田県 人が来ないのに大戸の桟がカタリと鳴ったり、座敷を刷く音がしたり、障子をあける音がしたりすると幽霊。寺で位牌が倒れるようなガタンという音がしたが、それはその家で誰かが死んだために来た幽霊であった。
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ミミキレダンイチ,ビワホウシ 1914年 徳島県 団一という盲目の琵琶法師が、女に誘われてから毎晩御殿に琵琶を弾きに行った。ある旅の僧が墓地を通りかかると、やせ衰えた琵琶法師が一心不乱に琵琶を弾いていた。旅の僧は話を聞き、琵琶法師の体中にまじないを書いたが耳だけ書き忘れた。翌晩、女が来て団一を連れて行こうとしたが、まじないがあるから連れて行けず、耳だけを持って行ってしまった。
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ツチノコ 1960年 兵庫県 恨みを残して死んだ人の霊は槌の子となり、夜道で人の足を取る。槌の子に足をとられると動けなくなり、声も出なくなるので、朝までその場に立ちすくんでいるしかない。
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モウジンイシ,タマシイ 1967年 福島県 昔、この石の所に一人の盲人が宿をとった。ところがこの石が転がりだし、盲人は下敷きになり死んだ。ところがこの魂が石の下に残っているのか、闇夜の雨が降るときなどには必ず三味線の音がするという。
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カタナカケノマツ 1979年 岐阜県 ある人が刀掛け松の枝に掛かっていた刀2本を持って帰ったら、夜になると箱の中で切り合いの音を出したので恐ろしくなり、お坊さんに供養を頼んだら「埋けて弔え」と言われた。しかし祟りがあってその一族は死に絶え、その松も枯れてしまった。その家の倉だけが残っているという。
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タマシイ 1929年 長野県 身内が死んだとき、その家の仏壇を深夜ガタガタ言わせる。恐ろしいと思っているとそのうち死んだ知らせが来る。魂が来るのである。
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コガネヅカ,ニワトリ,コウロ 1934年 兵庫県 平資盛が敗走するとき、愛する香器(黄金製鶏形香爐)を捨てる事ができず埋めた。以来七百余年の間、香爐の霊が附近の深山に現れ、哀れな声をもらして、世に出たいと訴えることが度々あった。
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イコウ,シャリ,(ヒカリヲハナツネンジュ) 1974年 神奈川県 鎌倉の光明寺に住む檀通和尚が死んだ時、火葬の場では異香がただよい、遺骨はみな舎利になった。また50粒ほどの念珠は光を放ったという。
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(フシギナオト) 1988年 奈良県 猟の好きな藤助という男が猟犬と、鳥屋の中で獲物を待っていると、ドーンという不思議な音がした。飛び出してみたが何も見えず、藤助は鉄砲を撃ち尽くして息絶えてしまった。猟犬が藤助を鳥屋の中に運んだが、火縄銃の火が燃え移って黒焦げになってしまった。村人は非業の死を哀れみ、藤助地蔵を作って祀った。
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フロ,ハシゴ,オケ,マエシラセ 1964年 福島県 知り合いの者が死ぬとき、はしごが落ちた音や、ふろのふたをする音がした。また、家の前庭をおけがころげていく音もした。
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ウバキリイシ,オンナノレイ 1986年 岐阜県 昔、石の傍らで悶死した女の霊が石に乗り移った。夜中になると石は人肌ほどに暖かくなり、奇声を発した。京都の高僧が歌を詠み、喝を入れるとそうならなくなった。その石は姥切石と呼ばれた。
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シリョウ 1967年 石川県 姫の文兵衛という男が水死体から財布をとって死体は海へ棄てた。以来夜な夜な死霊が出て、文兵衛の家にはだれも住めなくなった。
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レイ 1982年 宮城県 夜、寺の前の川で鮎釣りをしていた人が、女の悲鳴に続いて真昼のような明るさになり、再び暗くなった。霊が来たのだろう。
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ゲンジョウ,レンショウ 1974年 京都府 村上天皇が明月の夜に玄上という琵琶を弾いていた時、影のような物が飛んできた。天皇が何者かを問うと、それは唐の琵琶博士である廉承で、音色の素晴らしさに感動して出て来た。そして秘曲を伝えたという。
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コクウダイコ,カイオン 1913年 山口県 毎年陰暦6月になると、太鼓を打つような音がする。これは虚空太鼓と呼ばれている。昔、ある軽業師が瀬戸で難船して死に、その怨霊が祭りの頃になると太鼓の音をさせるのだという。
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