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怪異・妖怪伝承データベース
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検索対象事例

ピーフキドリ
1931年 沖縄県
昔、災厄を払い病気を治す霊的な力を持った物識がいた。お上は世を惑わすものとして物識を牢に入れた。物識は獄死した後に火吹鳥になって村を火の海にして焼いた。

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ヤマンバ
1999年 長野県
村の衆が山姥に毒の酒と炭のオキを包んだ団子を持たせた。山姥は喜んで帰っていった。その夜、空を真っ赤にして燃える山火事があり、村の人は驚いた。それ以来、山姥は姿を現さなくなった。
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ヤマチチ
1943年 高知県
昔、大晦日の夜に馬曳きが山ちちに会った。馬に積んでいた人参や大根、砂糖、はては馬まで取られた。その後、山ちちが釜で寝ていたので、重石をして、下から火を焚いた。山ちちは助けてくれといったが、構わずに焚いた。何も言わなくなったので開けてみると、真黒に焦げて死んでいた。
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ヌマノヌシ
1928年 福岡県
昔、姑が嫁の虐待に耐えかねて、嫁を憎んで沼に身を投げて死んだ。その怨霊が嫁を取り殺し、沼の主になって道行く人にまで祟るようになった。
類似事例

タヌキ
1973年 岩手県
昔、ある人が山仕事で火を焚いていたら、狸が化けた女が来て火に当たった。狸は気持ちがよくなって正体を現してしまい、殺された。
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クモ
1931年 愛知県
昔、村の大家に男が働きにきた。男は真面目に働いていたが、暇を取るとき、旦那を籠に入れて山奥に入っていった。旦那は木の枝につかまって逃げていたが、蜘蛛に化けて捕まえに来るという話を聞いていた。夜に大きな蜘蛛がきたので、これを焼き殺した。
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ヤマンバ
1999年 新潟県
人を取って食う山姥がいた。明誓上人が山姥を退治しようとして、油で焼いた石をご馳走に見せて食べさせた。すると山姥の腹が焼け、川に飛び込んで水死した。
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オバアサン,クジラ
1996年 石川県
火の不始末で家を燃やしてしまったおばあさんは後悔して、死んだら鯨にでもなってお詫びしたいと言っていた。おばあさんが死んだ数年後に、村が大金を返せと訴えられた。翌年、大きな鯨を浜に引き込み、それを売って金を返すことができた。この鯨はおばあさんだったのだろうと言われた。
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シソクモチノキツネ
1954年 山梨県
病人のところに法印が押しかけ、この狐は何某の狐だと名指すと、病人の親は怒り、名指された家の婆を殺すと言って暴れる。また、某家の娘が熱病をした際にも、法印が来て畑に連れ出し、笹で熱湯をかけていると、家人が杓子で湯をかけ、娘は死んだという。家人は、狐が落ちると病人の体は喰い切られて死ぬ、と法印が言ったのを信じていたという。
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タタリ
1991年 愛知県
悪事を働いて人を困らせていた法師が捕えられ、淵へ投げ込まれて殺される。その後不幸な出来事が続き、占ってもらうと法師の祟りであった。
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キツネモチ,キツネ,チュウギヤクロウ
1922年 島根県
柚木弥九郎という百姓が、庄屋や蔵元の不正を上書した。調べに来た役人の1人は狐持で狐を使って弥九郎に口をきかせず炮烙の刑に陥れた。各戸に燃料の割木が課せられたが、N家のみは思い応じなかった。翌年大火事があり、彼に善意を持った者以外全焼した。村が霧に包まれた年はN家の谷あいだけ農作物が良く出来た。刑場で弥九郎に「おまえも一通りの悪党だ」と言った某は、弥九郎に火の中から「御礼に行くから忘れるな」と言われ、その夜に炉中に倒れて焼死した。屋根の上では笑声がしたという。
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オンリョウ
1980年 青森県
猿松という男が人妻に通い、訴えられて火あぶりにされた。その怨霊が病気や狂気などの祟りになって何年も続けて出た。
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アクリョウ
1977年 東京都
忍ばずの池の端に住む山名勘十郎の母は生首を見ないと食事が進まず、いつも死骸を側に置いていた。この母がある時乗り物を担がせ乗り込み、山王の西の池辺に降ろさせて下人を帰させた。下人が戻ってみると女はいなかったので家に帰ると、彼女は馬で帰ってきてそのまま忍ばずの池に入った。馬の持ち主がいうには、山王の西の池から女が出て来て馬に乗り、池の主になろうとしたが先に鯉がいてだめだったといった。その後怪異が起きたので、勧学院の了翁僧都が悪霊を鎮めるために島をつくり、弁財天を安置した。鐘楼が地震で倒れて鐘は沈んだ。この霊が鐘を取ったと言われた。一切経を島に安置すると怪しいことも絶えた。
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アオイヒダマ
1982年 新潟県
村のおばばの病気が重くなり、命が危なくなってきた。仲のよいつれのおばばは毎日心配していたが、ある晩小便しに起きて、戸をあけると病気のおばばの家から、青い火の玉が飛び出してお寺へ飛んでいって消えた。S朝方に病気のおばばが死んだという知らせが来た。死んだのは青い火が飛んだときだった。
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ヨウマ,キジムナー
1969年 沖縄県
鮫殿という男が妖魔と友達になり漁をしたが、やがて妖魔を恐れて、住処の桑樹を焼いて追い払った。数年後、友人に木を焼いたことをもらすと、友人は妖魔に変じ、小刀で指の間を刺して男を殺した。
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タヌキ,ヨイチダヌキ
1957年 徳島県
与一狸はとてもいたずらっ子だった。ある日、子供らに捕らえられていじめられているところを、村の住職が通りかかって助けた。その後、住職の寺が火災になったとき、どこからか走ってきた丁稚風の男が猛火の中に飛び込んで、本尊を抱え出してきて、住職の前で倒れた。よく見ると、それは与一狸であったという。
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テンセイ
2001年 沖縄県
薪取りに行った婆が薪を持ち上げられずに泣いていると、按司がやってきて仕事を手伝い、妹娘を嫁にもらい、幸せに暮した。姉は嫉みから妹を井戸に突き落として妹になりすました。按司が捕えた小鳥は悪さをするので姉に食べられてしまう。骨を埋めたところから松が生え、姉がその機で機を織ると綺麗に織れないので燃やす。隣の婆が機の火を持ち帰ると黄金になる。箪笥に入れると綺麗な娘が機を織っていた。姉の正体は按司に露見し、姉は軒下に隠れて虫になり、妹は再び按司の妻になる。
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ムジナ
1968年 茨城県
寺に住んでいる古狢がいた。長さんに毎夜鶏の鳴き声をしてみろと言ってくる人がいたので、それが狢だと思った長さんは、唐辛子で退治しようとした。待ち構えていると衣を着た方丈が出てきて、灰をぶつけたと怒って消えた。これが古狢の最後の姿であった。
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テング
1952年 三重県
昔、禍をもたらす天狗を折伏したり、一目連社の扉を蹴破って祟りを防いだ善知識がいて、村人の尊敬を集めた。
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イナリサマ,ヒノタマ
1993年 岩手県 
ある人がいなりさまを放って置いたら、火の玉が飛んだ。熱心なお爺さんが譲ってもらって信仰していたら、お爺さんと息子の間でいなりさまのことでいざこざが起き、いなりさまは他の家に移された。するとその息子は行方不明になり、翌日山越えの所で錯乱しているのが見つかった。医者にかかっても祈祷師にかかっても治らなかった。いなりさまの祟り。
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タヌキ
1932年 愛媛県
昔、猟師が狸を捕えようと狸穴の前で青松葉を燃やし燻していたところ、高僧が従者を従えて現れ、殺生すれば仏罰が下ると戒めたので、猟師はその言葉を信じ火を消した。するとたちまち穴から古狸が飛び出して山深く分け入ると同時に、高僧も従者も消え失せたという。
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