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怪異・妖怪伝承データベース
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検索対象事例

トヂ・マチャー・ビー,トヂマチビ
1931年 沖縄県
ドヂ・マチャー・ビーは二つの火の玉が結合してひとつになることである。昔、横恋慕したある男に、夫はすでに死んだと知らされた妻が失望して自殺した。夫も妻の後を追って自殺した。二人の魂がトヂ・マチャー・ビーとなって現れるのである。

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イニンビー
1998年 沖縄県
タマガイの出現時間は短いが、イニンビーの出現時間は長い。イニンビーは男女の愛につながる伝説を伴うことが多い。妻が浮気したと誤解した夫が金城橋で自殺したとき、妻も後追い自殺した。そのあと、2つの火の玉が飛び交うようになったというものである。
類似事例

オスギオタマノヒ
1957年 長野県
ある日母と夜道を歩いていると、2つの火の玉に出会った。それがお杉お玉の火であった。この火の玉は、杉という男性とお玉という女性が恋仲になったが結ばれず、川に身を投げた亡霊だという。
類似事例

ヨウビ,イニンビー
1997年 沖縄県
夏の夜の浜辺や小高い丘でイニンビー(遺念火)が見られる。テーマンチヂという所に誤解から夫を殺してしまった女がいて、そのことに気付いた女は夫のあとを追って自殺した。その後、2人の遺念火が現れるようになったという。
類似事例

イニンビー,ボウレイ
1975年 沖縄県
昔、村の若者が所用で那覇に行ったまま帰ってこないので、新妻が心配して迎えに行った。夫はすでに死んでいて、新妻は後を追って自殺した。この若い夫婦の亡霊が遺念火となって、夜な夜な火の玉が浮遊すると言われている。
類似事例

キノセイ,ケンムン
1977年 鹿児島県
昔、二組の夫婦がいた。一方の夫婦の男が、もう一方の女に惚れていた。その男は、惚れていた女の夫を海で殺し、女に自分の妻になるように頼んだ。女は男に一抱えできる木を抱えたら結婚すると約束した。男が木を見つけ抱えると、女は亡き夫の恨みを晴らすために男の掌に釘を打ち込んで殺した。その死霊が木の精(ケンムン)になったという。
類似事例

メオトノタマシイ,フルナマズノカイブツ
1941年 大阪府
仲睦まじい夫婦であったが、なかなか子供に恵まれなかった。そのため、夫は諸国行脚に出かけたが、いつまで経っても帰らないのを悲しんだ妻は自殺した。遅れて帰宅した夫はこのことを知り、自分も果てた。その後、夫婦の魂が火となって目撃されたという。
類似事例

オスギオタマノヒ
1957年 長野県
遊芸人のお杉お玉が妻にするとだまされて連れて来られた。その男には妻子がいたので、2人は殺されてしまい、怨霊となってお杉お玉の火となっている。2つ一緒に、夏の宵のうちに見られる。狐火も見られる。
類似事例

ヒノタマ
1929年 長野県
上辰野の二人の男女が心中した。親は二人をそれぞれに引き取って葬ったら、その夜男の墓から火の玉が出ると同時に、女の墓からも火の玉が出て、ふたつの火の玉が合わさるとバラバラに散るように消えた。
類似事例

イニンビー
1975年 沖縄県
100年くらい前に美しい娘がいて、若者と恋に落ちた。それを島の若者たちに囃したてられた娘は、恥ずかしさと驚きから、崖から落ちて自殺した。それをみた恋人の若者も後を追って自殺した。浮かばれない二人の怨霊が遺念火の由来である。
類似事例

ヒダマ,タマシ
1943年 鹿児島県
あるとき、2つの火魂が落ちてきた。それが暗示するかのように、肉親2人があいつで亡くなった。
類似事例

タマセ
1992年 茨城県
青白い火の玉が長い火のろを持っているものを、人魂と言う。たませは、親しい人のところに死亡を知らせに来る。本家の娘が遊びに来ていると、本家の人が死亡する瞬間に大きな音がした。娘を送っていくと、おばあさんが死んだところだった。
類似事例

ヒノタマ
1986年 滋賀県
火の玉は人間の魂であり、イキダマも死んだ人の魂も火の玉となって浮遊するといわれている。火の玉は、その人の背丈ぐらいの高さを、尾を引いて飛ぶのだそうだ。
類似事例

オンリョウ,センサイ,チョウ
1933年 大阪府
ある薬種商の女房は、主人と下女が不義の仲となったのを悟り、恨みを残したまま病没した。主人は下女を後妻としたが、縁側で食事をすると決まって二匹の蝶が現れる。ある日、また蝶が現れたので奇異な事と、ふと庭を見遣ると、先妻の霊が立っていた。
類似事例

アオイヒノタマ
1989年 長野県
ある家にお玉という女中がいたが、その家の秘宝の皿を割ってしまい、主人に叱られて淵に身を投げて死んだ。それ以来、淵から青い火の玉が2つ現れ、1つはその家に、もう1つは天竜川の川下にゆらりゆらりと飛んでいく。見た人もいる。
類似事例

イニンビー
1975年 沖縄県
東江のイニンビー(遺念火)は夜にいくつかの町を往来する。昔、東江に住む仲のよい夫婦の妻がふとした誤解から夫をかんざしで刺し殺してしまい、そのことを後悔して自殺した話が由来になっている。
類似事例

イニンビー
1975年 沖縄県
昔、中の良い夫婦がいたが、夫は妻が浮気をしていると勘違いして自殺した。それを見つけた妻も後を追って死んだ。クンノーシーの西の道のほうの出来事で、それ以来、そこをイニンビーが行き交うという。
類似事例

オスギオタマノヒ
1957年 長野県
10代の時に旧道で2つの火の玉を見た。近寄っては離れて浮遊していた。後でこれはお杉お玉の火ということを知った。芸人が思った人と連れ添う事ができず、殺されてしまった亡霊であるという。近寄ると遠くに見える。
類似事例

ヒノタマ
1964年 青森県
瀕死の人の魂は火の玉になり、親類を訪ねる。
類似事例

シリョウ
1932年 京都府
夫の不倫を知った正妻は嫉妬の余り怨死を遂げ、その死霊が夫とその相手に様々な害をもたらしたという伝説がある。
類似事例

イニンビー
1975年 沖縄県
夫が妻を脅かそうと、痴漢のように襲った。そのときに妻は夫を殺してしまい、気付いた後で自殺した。それが遺念火の由来である。20時~22時ごろによく見たというが、50~60年前から見えなくなった。
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