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怪異・妖怪伝承データベース
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検索対象事例

ライジン
1921年 和歌山県
紀州では雷の臍が土中からでた。陶器質で形・大きさは鯔の心臓ほどであった。雷に大事な引き出しを見せてもらうと、一番上には人間の目、その次は鼻、その次は口と臍が入っていた。もう一つ残ったのを見せてくれるよう頼むと臍の下は見せられぬと言われた、という話もある。

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カミナリ
1979年 和歌山県
雲上の雷たちは村の娘をさらい、お寺の六賽堂に閉じこめられた仲間の雷を助けてほしいと頼み、5段の重箱を土産に持たせて返した。帰って重箱を開けると、1段目から順に、人の目、鼻、口、焼いた臍が詰まっていた。5段目は「へその下だから見せられない」と娘が言うので開けなかった。全部見ることができなかったので、村人は雷を帰らせなかったという。
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カミナリサマ
1983年 栃木県
夕立が上がった後に大木の下で雷様が3段重ねの重箱の弁当を食べていた。覗いてみると、1番上の箱には米の飯があり、2番目の箱には蛙のお臍の佃煮が詰めてあった。1番下を見ようとしたら、雷様は「これだけは人に見せることができない」と言い、見せてくれずに逃げた。雷様は蛙のお臍が全部なくなったので、人間のお臍を狙うようになったのだという。
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ライジン
1972年 茨城県
雷神の穴には雷さまが住んでいる。雲の上で遊んでいた雷さまの子供が、地上に落ちて弁当箱を忘れて戻っていった。箱の下を見ようとすると、「臍の下をみてはいけない」と言われた。雷神が自分の穴に帰りそこねたので、落雷があるとも言われる。
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カミナリ
1934年 静岡県
ふたりの女が温泉に来たとき、忽然と雷が現れ浴室に入ってきた。雷は美しい女の方を押し倒し、むりやり臍を取ってしまった。美しいほうの女が文句を言うと、雷は、「もうひとりの臍は美しくないからまずい」或いは「あの女の臍は水気が無くてうまくない」と言って、そのまま天に上ってしまった。
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ライジン
1921年 大阪府
和州の秋篠寺におちた雷は、善珠僧正にとらえられ、人間の臍をとった罰として自分の臍をとられた。
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カミナリ,ヘソ
1921年 奈良県
大和秋篠寺には雷の臍という碑がある。天平の頃金堂に落雷して火事になったときの長老が、呪文をとなえて雷をとらえ、その臍をぬき再び落ちないと誓わせて放してやったといい、その臍を埋めたところであるらしい。
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カミナリ
1987年
雷の姿について。『倭漢三才図会』の雷の所には、雷が落ちたのを見た人の言として「径5寸の火の塊であった」こと、落雷の地には脱毛、爪あとが残されているなどと記されている。『倭訓栞』には明和年間に相州に落ちた雷は猫より大きく鼬に似ていて黒く、爪が5つあったとか、三河小阪井の茶店の井戸に落ちたものは狸のようだったなどと書かれている。『本草綱目』には霹靂石が出ていて鐙・碪・丸・墨などの図が出ている。
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カミナリサマ
1931年 高知県
雷様は子供の臍をとる。落ちた雷様が天上に掻き上った後には、雷に幾筋もの爪の痕がある。落雷は家を焼いても雪隠は焼かない。
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ライジュウ
1974年 栃木県
下野国の烏山の辺に雷獣というものがいた。形は鼠に似てイタチより大きい。夏の頃はそのあたりの山に自然と穴が開き、その穴から雷獣が首を出し、夕立の雲の中から雷獣が乗るべき雲が来ると、それに乗って飛び去るという。またこの辺りでは春頃に雷獣狩りが行われるという。
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シャレコウベ
1982年 東京都
享保12年6月6日、江戸で激しい雷の最中、吹上げの御殿に異形のしゃれこうべが落ちてきた。その頭の長さ6寸幅は8寸、眼の穴は2つあり、くちばしの様な口があり、歯が上唇のみに生えていた。どのような魚鳥の骨であるのかはわからなかった。
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ヤマンバ
1992年 宮崎県
琴塚という山の横穴には、昔山姥が住んでいた。山姥は頼めば膳椀を貸してくれたが、決して顔を見せようとせず、話すときは後ろを向いていた。里の荒くれが無理やり顔を見ようと山姥につかみかかったら、山姥は怒って雷の音をさせ、姿を消した。そのご、この穴から琴の音がもれ聞こえるようになったので、琴塚という。
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ライジュウ
1980年 埼玉県
永井殿の岩槻の知行所に雷獣が落ちてきて、畑の周りを走り回ったのを人々が捕らえた。しかし雷獣はえさを食べずに死んでしまった。その雷獣の剥製を見たところ、全体的には子犬のようであり、爪は熊のように鋭く、跡足の折り様は一節多い。薄々とした毛の中に、太くこわきがむらむらと生えている。
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カミナリ,ヘソ
1960年 静岡県
昔、二人の女づれが伊豆長岡の温泉に入っていると、黒雲がおりてきて雷が窓をおしあけ浴室に入ってきた。女たちは裸なので出るに出られず困っていると、雷が二人のうち美しい女を押し倒し、へそを取ってしまった。美しい女が抗議すると、雷は「あっちの女のへそは美しくないからまずいよ」といって天に上ってしまった。
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シンロクノタマ
1943年 長野県
鹿の中に神鹿というものがいる。一生に一度見られるかどうかのめでたい鹿で、角に珠を持っている。それがどんどん大きくなる。この珠は、矢除けの役割や病人を治すというものであり、珍重された。
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テングノツメ
1974年
西国では矢の根石を雷の爪と言う。また、深い山の中を歩いている時、天狗の爪と呼ばれるものを拾う事がある。小さいものは1寸ほど、大きいものは4寸ほどあり、本は分厚くて先はとがっており、とても重いという。
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ライジュウ
1983年
加賀国の白山や信濃国の浅間山には雷獣がいるという。これは狐のような獣で、時々捕らえられて京都や大阪で見せ物にするという。鉄の網の中に入れ、何も食わず水も飲まない。夕立が降りそうな気配があると毛を逆立て、勢いが物凄いため、網の上に筵をかぶせるという。
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ライジュウ
1931年 長野県
峯の中腹にある巌窟には雷神がいるといわれている。穴の付近には猫の毛のような短くて白い毛がある。雷神は子犬のような姿で、毛は狢に似ており、目の周りが黒い。鼻は細く、下唇と尾は短い。足の裏の皮は子供のように薄く、足は五本ある。冬は穴を掘って土の中ですごす。普段は弱く、人にもなれるが、雨が降ると猛々しくなるという。
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ニソクノヘビ
1975年 和歌山県
宝暦5年夏、紀州在田郡湯浅で怪しい蛇が捕らえられた。形は蛇に似て色が黒く、身は肥えていた。長さ6尺3寸、胴回り7寸で、針鼠の毛のような指がついた足が2本生えていた。舌は獣のようであり、尾の先は角のように尖っていた。
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ライジン
1921年 香川県
高松では雷が鳴ると雷さん圓座へ行け、圓座の婆々の臍をとれ、というそうだ。
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オオネコ
1974年 和歌山県
紀州熊野の山陰の洞窟に、虎のような獣がいて、里の犬や狐などを補食していた。時々人間を追いかけるので、里人が鉄砲で撃つと素早く逃げた。ある者が仕掛けをして捕まえると、猪ほどもある大きな猫であったという。これは貞享2年5月のことであった。
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