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怪異・妖怪伝承データベース
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検索対象事例

コドモノナキゴエ,チョウチン
1985年 和歌山県
夏のある晩夜道を一人で歩いていると、向こうから子供の泣き声が聞こえてきた。ちょうちんを灯して誰かやって来るようだったので立ち止まって待っていた。しかし誰も来ず、歩き出すとまた泣き声がした。そのときは煙草をのみながらやっと家までたどり着いた。

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シノシラセ
1946年
ある日、勤め先からの帰り道で出会った人が隣の子供が死んだことを教えてくれた気がした。しかし、路上には誰も居なかった。帰ると、病気だった隣の子供が死んでいた。
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ミエナクナッタコドモ,キツネ,テング
1937年 岐阜県
畑仕事を終え帰ろうとしたら子供が一人いなくなっていた。探し回ると大人でもなかなか行けないような場所を通った先に子供がいた。天狗が連れて行くときは1里や2里の道はわけなく行くというのは本当だった。
類似事例

キツネ
1931年 長野県
夜遅く歩いていたら、道に迷い出るべき道に出られなくなった。そこで煙草に火をつけると、すぐ前の木立の向こうに道が見つかった。
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キツネ,オンナ
1938年 長野県
隣村へ行った帰り道、薄暗くなっていたが、眠っている子供を抱いた女に子供を抱いていてくれるように頼まれる。夜明けまで子供を抱いたままたっていると、探しに来た人がその人が石を抱いているのを見つけた。
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キツネ,チャガラコ,ナキゴエ
1929年 青森県
夜更けに浜辺を通ると、赤子のなく声が聞こえることがある。家に子供を残してきた母が泣き声のするほうに駆けていった。しかし、泣き声はどんどん遠くなり、おかしいと思ってもとの笊の所に戻ってみると、中は空になっていた。こんなことをするのは、茶がらこの娘狐だろう。
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タヌキ
1935年 愛知県
祝言の帰り、菓子箱をぶら下げて歩いているうちに日が暮れ、真っ暗になった。すると、いくら歩きなおしても、道を間違えてしまう。仕方がないので座り込んで菓子を食べてから、間違えてもかまわない覚悟で歩いたらいつも通りの道になった。安心した途端、目の前を真っ黒なものがずーんと音を立てて走り去った。
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(カミカクシ)
1980年 青森県
小さな子供がいなくなり、夜になっても帰らなかったが、山の畑のクレにきょとんと座っていた。
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キツネ
1997年 奈良県
子供が夜道を歩いていると、前から2つ3つの光が見えた。これは狐だと思っていると、母の持っている提灯の明かりが見え、その時には前にあった光は見えなくなった。
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カッパ
1977年 神奈川県
あるところに夫婦が住んでいたが、この夫が仕事に出て妻が1人で家にいると、ある日、見慣れない可愛い子がやって来て「火をくれ」と言った。子供には危ないからと断ったが、翌日もやって来て同じことを言う。そんなことが毎日続くので、夫に話したところ、それは河童だろうということになった。試しに今度は火を差し出してみると、子供は謝って逃げ出した。
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テング
1970年 滋賀県
ある人が晩に竹の棒をつかんで「誰か来おった」と叫んで駆け出して行き、そのまま見つからなくなった。父親が跡を追っても姿が見えず、玄関には草履が揃えて脱いであった。村中の人が天狗に向かって返せと叫びながら提灯を持って探したが、見つからなかった。一週間たっても帰らないので、親類が天狗の好物のうどんを屋根の上にお供えしたら、うどんは食べられていて、男はいなくなった場所にその時刻に帰ってきた。天狗がごきげんを直したのだろうと言われた。
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オヨメサン,キツネ
1938年 長野県
夜遅い帰り道、持っていた提灯が突然消えて、月夜のように明るくなり、向のほうに美しいお嫁さんが歩いていくのが見えた。気味が悪いのでたばこを吸うと、そこは川の中だった。家へ帰るとみやげのごちそうがなくなっていた。
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トヲタタクオト
1977年 秋田県
夜、戸を叩く音が聞こえたが、誰もいなかった。
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ムジナ
1930年 長野県
往診の帰りの晩に人気のない道をあるいていると、男の子が一緒につれていってくれと言ってついてきて、かんのんさまの辺りでいなくなった。次の朝きた患者が、ゆうべむじなをとって食ったと言う。昨夜の男の子はむじなだったらしい。
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キツネ
1987年 奈良県
子供の頃、父親が夜道を帰っていたら、向こうから提灯がいくつも来た。迎えに来てくれたと喜んだが、提灯が向こうに見えるだけで、足元に来なかった。狐にだまされたのだろうと言っていた。
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オオゼイノコドモ
1968年 栃木県
昭和30年前後のある初冬の晩、酒を飲み蜜柑1箱を買って歩いていたら、大勢の子供が騒ぎながらやってきた。映画を見に行くのだろうと思い、蜜柑を2・3個ずつあげて良い機嫌で家に帰ると、家人に今日は映画をしていないと教えられた。翌日不思議に思い調べてみたが、昨晩は誰も道を通っておらず、1箱分の蜜柑もどこにもなかった。
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ムジナ
1935年 新潟県
えらい狢がたくさんいた。家に戻る途中は薄暗く、火の燃える音がした。近くの一軒家が焼けていると思い、近寄ってみるが、その音には落ち着きがなかった。狢だと分かると、火の音は切れた。
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コドモノコエ
1995年 福島県
小さいころ、夜中にふと目を覚ますと、家の前の道路から「泥棒まてー」という子供の声と、下駄で走って行く音がした。それっきり何も起こらず、朝目を覚まして外へ出てみたがいつもと同じようであった。
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キツネ
1957年 新潟県
ユイで米を搗いた帰り、遅くなって一人で歩いていると大人でも子供でもないものがカンテラを灯した。子供が迎えにきてくれたのかと思って帰ると、子供はずっと家にいた。あとで見ると雪が一ぺら降っていた。狐の仕業。
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ケンムンチョウチン
1974年 鹿児島県
自動車にはねられた子供を、父親が病院に連れて行った。追いかける家族の前後に峠の入口に流れる川のそばにいた多くのケンムンちょうちんがついてきて気味が悪かった。
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ヒトカゲ
1985年 徳島県
昭和五年頃の話。筆者が外で遊んでいると、父が帰ってきて「ちょっと前に人が通らなかったか」と言う。「誰も通らなかった」と言うと、父は「三間ほど前に人影が見えて追いつこうとしても追いつけないし、声をかけても返事がなかった」と言った。
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