シンレイタイケン,チチ 1995年 福島県 生前の父の言いつけを守らずに、自転車の鍵をかけないまま寝ると、真夜中に自転車の走って行く音がするが自転車は元の所にある。また、戸の鍵がなく、夜中に突然戸が開いた時、父の声がした気がする。
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ヒトカゲ 1986年 東京都 林間学校のとき、夜中0時ごろ目を覚ましたら、窓を叩く音がした。開けようとしたら、窓に人影が映っていて怖かったのでそのまま寝た。次の朝、友人に夜のことを話すと、もし開けていたら死んでいたよと言われた。
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タヌキ 1940年 滋賀県 ある家に、毎夜、人間の声色と下駄の音を駆使して起こしに来る狸がいた。
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オッチモン 1976年 愛媛県 筆者の幼い頃、なかなか寝なかったり、泣いたりすると母に「オッチモンガカムゾーと言って来るぞ」と言われた。また祖父と共に寝たとき、カムゾーと声がするのでオッチモンが来ると思い母のもとに逃げ帰ったが、それは祖父のいびきであった。
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モメンヒキババア 1939年 福岡県 執筆者が幼い頃住んでいた家の近くに、屋敷跡の空き地があった。そこに落葉樹の古木があり、木が風に鳴る音が綿くり車の音のようだった。子供たちは、その音を聞くとモメンヒキババだと言って恐れた。白髪の婆さんが木の下で綿くり車を回していて、人が通り過ぎると、振り返って恐ろしい目で睨むのだという。
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テング,オト 1974年 愛知県 すぐ向こうでガラガラと大きな音がする。翌朝何の変化もなくいつもと同じであった。人々は天狗が出たのだといっている。
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シンヤノヨロイノオト 1992年 広島県 昭和20年終戦後、大雨の降る晩に二階で寝ていると裏から鎧を着ているのか、足に鎖を付けているのか「ガシャンガシャン」という音が聞こえてきた。それが裏門を倒して出て行った。朝見ると門は倒れたままになっていた。
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ガワッパ 1951年 熊本県 子供の頃、父と馬見原往還を歩いていると、夜更けなのに、山の中で木を伐る音がした。自転車のベルの音が後ろから聞こえたが、いつまでたっても自転車は追いつかない。父によれば、ともにガワッパの仕業だという。また、親戚の老人が祝儀の帰り道、家に辿り着いたと思って寝たが、翌朝気付くと山の中に1人で寝ていた。これもガワッパの仕業だという。
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トイレノゲタノオト 1986年 東京都 林間学校の時のこと、部屋で寝ていたらトイレに下駄の音がした。1時間ぐらい鳴り続け、少し止んだかと思うと、また鳴りだした。
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コドモノナキゴエ,チョウチン 1985年 和歌山県 夏のある晩夜道を一人で歩いていると、向こうから子供の泣き声が聞こえてきた。ちょうちんを灯して誰かやって来るようだったので立ち止まって待っていた。しかし誰も来ず、歩き出すとまた泣き声がした。そのときは煙草をのみながらやっと家までたどり着いた。
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タヌキ 1992年 奈良県 昔、小さい家に若い男が1人で住んでいた。そこに、毎晩、名前を呼んで訪ねて来る人がいた。けれども戸を開けると誰もいない。ある時戸の隙間から見たら、狸が後ろ足で戸を叩いていた。そこで「こらっ」と言って開けたら逃げた。それからは来なくなった。
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タヌキ 1979年 徳島県 大正4年生まれの人の父親が、山仕事で山小屋に泊まっているときに、夜中、大きな石が転がるような音がした。翌朝外に出てみると、何もなかった。狸の仕業だろう。
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テングサマ 1990年 長野県 家の近所で5・6歳の子供が居なくなって、「てんぐ様にさらわれた」といって村中で捜したことがあった。缶カラや鐘を叩いて捜したが見つからず、朝になると子供が1人で戻ってきたという。子供が言うには、林の中の馬頭観音様の所で寝ていたという。
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キツネ 1930年 長野県 夜中に人の呼ぶ声がするので表へ出て返事をすると、気持ちが悪くなり家へ入るなり寝てしまった。次の朝、上の家のお祖父がいなくなったというので探すと、下の家のところで寝ていた。狐にだまされたらしい。お祖父の足跡とともに狐の足跡がついていた。
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カッパ 1929年 秋田県 雨上がりの朝に3~4才くらいの子供の様な足跡があり、同行の者から河童の足跡と説明された。
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(コリ) 1974年 宝暦の頃、ある友人が朝、泥だらけになって現われた。泥だらけの理由を話すことなく、腹が減ったというので飯を食べさせると、そのまま寝てしまった。狐狸に化かされたのかもしれないと思ったが、昼を過ぎても起きなかった。揺り起こして話を聞くと遊興を尽くして面白かったなど、分からないことを言った。
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ユメ 2002年 山口県 20年ほど前子供が小さかった頃、2、3年の間、獣が罠にかかるのが夢で見えた。
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タヌキ 1993年 香川県 孫が小さいとき、親に怒られて泣いて外に出た、すると狸が私の声で孫を呼んだという。小学校のときも、帰りが6時過ぎになると、私そっくりの声で孫の名前を呼んだ。
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モモンガー 2001年 子供の頃暗くなるまで外にいると「モモンガーが出る」と怒られたという。夜、トタン屋根をたたく雨音がするので窓を開けると雨は降っておらず、「モモンガーのいたずらだ」と言ったという。
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タヌキ 1933年 長野県 山仕事の帰りに夕方の小道を歩いていると、咳払いをする者がいた。振り向いても誰もいなかった。今度は下駄の音が聞こえてきたが、相手にしないでいたら何ともなかった。
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