ヨブコエ,アヤカシ 1992年 広島県 海から「こっちに来い」という声が聞こえてくる。声に呼ばれていったら死ぬ。6,70年前にその声に殺された人がいる。
類似事例 |
|
ヤマノカミノタイコ,テング 1957年 富山県 留守番をしていると山の神の太鼓が聞こえてきた。二人で打っていたようだ。おかげで一人でも寂しくなかった。曇りの時によく聞こえる。昼夜は問わない。
類似事例 |
|
ナナフシギ 1919年 岩手県 御田植場の頂上で女の声が聞こえたり、頂上の平地では馬のなく声が聞こえることがある。登山する人が垢を取る所では夜になると読経の声が聞こえるなどといった七不思議がある。
類似事例 |
|
ヤマヒコ 1942年 高知県 幡多郡橋上村楠山で言う。山彦は昼夜を問わずに深山で突然聞える恐ろしい声であるという。
類似事例 |
|
ネコバシ 1938年 京都府 橋を渡ると誰かの呼ぶ声がし、その声が聞こえると必ず川にはまる。
類似事例 |
|
ムジナ 1935年 新潟県 夜道を歩いていると、9月というのに盆踊りの声や太鼓の音がする。おかしいと思っていると、聞こえなくなった。これは狢がいろいろな音を出していたからだろう。
類似事例 |
|
アヤシイモノ 2000年 沖縄県 夜に道を背にして立っている人には声をかけてはならない。声をかけられたら数声かけさせてから返事をしなくてはならない。
類似事例 |
|
タマシイ,コエ 1963年 岡山県 天井で声がするのは魂が帰って来たから。石碑を建てたりして死者を供養すると、その夜タザッタ声が聞こえたりする。
類似事例 |
|
アヤカシ,ヤマノカミ,コエ 1992年 広島県 戦後すぐの頃、山へ木を採りに入ったら2,30人が叫んでいるのが聞こえた。呼ばれるように声の方へ向かったが、次々違う方へ声の聞こえる場所が変わった。般若心経を心の中で唱えながら歩いていると声は消えた。
類似事例 |
|
タヌキ 1965年 高知県 おぼろ月夜に提灯をつけて歩いていたら、後ろから「おーい、おーい」と声がする。返事をすると「どこへいきや、どこへいきや」と声がしたが、人間の声と違い、唇を震わして出しているような声だった。「だれぞ、だれぞ」と尋ねたが、返事が無かった。狸の仕業。狸は今も出る。
類似事例 |
|
ユウレイ,アヤシキコエ,ハネツルベ 1936年 大阪府 焼け跡の家から、夜な夜な助けを求める声が聞こえるというので、ある男が真相を探るべく、周辺を調査して回った。すると、確かに声の様な音が聞こえるので発信源を突き止めると、声の正体は、風呂の水を汲み上げる釣瓶の音であった。
類似事例 |
|
コエ 1985年 香川県 ある人が夜寝ていると呼ぶ声がする。はっと気が付くと、いつのまにか家を出て池の堤に立っている。あわてて家に帰ったが、また呼ぶ声がして気が付くと池の堤に出ている。恐ろしくなり、家に帰って光明真言を唱えて夜を明かしたという。夜遅くにうまいことを言って外から誘いに来るのは人間ではないから一緒に行ってはいけないと言われている。
類似事例 |
|
キツネ 1989年 山梨県 Aさんの父親は昭和20年ごろ、七面山のほうへ伐採に行っていた。うちへ帰るときに後ろで「オイオイ」と呼ぶような声がする。誰か来ているのかと待っていると全然音がしなくて、また動き出すと声がする。おかしいとおもってタバコを吸い出したら聞こえなくなった。キツネ話である。
類似事例 |
|
アヤカシ,ヒトゴエ 1992年 広島県 山で声がするので、そちらへ行くと声はだんだん山奥に移動していく。ついて行くと迷う。
類似事例 |
|
キツネ 1997年 青森県 家に帰る途中、萱や葦の中から人の声が聞こえた。その声についていったら道に迷った。きつねの仕業。
類似事例 |
|
ワライオンナ 1936年 高知県 奥山にいて、男が通ると出てくる。はじめはニコニコしているが、やがて声を出して笑い出し、最後にはすべての山や谷に響くほどの声で笑うようになるという。
類似事例 |
|
コエ 1974年 新潟県 貧しい爺と婆が火を炉端で火にあたっていると、危ない、危ないという声が聞こえる。大晦日に二年木を焚いてあたっていると、いつもの声がいっそう大きく聞こえてくる。爺がその声のするほうへいくと川端で金甕が水に落ちそうになっているのをみつけ、持ち帰ると大金持ちになった。
類似事例 |
|
ナマメスジ 1982年 岡山県 なまめ筋はありとあらゆる魔物の通る所という。そこに建つ屋敷では、夜中に木を切る音や武士が地響きを立てて駈けてゆく音が聞こえたり、坊主がお経を上げながら歩いていく音が聞こえた。また病人が続出したという。2度も火事にあい、その後家を別の場所に建て替えると不思議なことは起こらなくなった。
類似事例 |
|
テング 1928年 静岡県 昨年正月末の雪が2尺ほど積もっていた朝、山の頂上から「アハハハ」という途方もない大きな声で高笑いの声が聞こえた。3、4日後にはその声を聞いた女の亭主が突然死んだ。声の主は天狗で、亭主の死の前兆だったのだろう。
類似事例 |
|
コエイワ,コイイワ,コイイワ 1990年 長野県 石工が声岩を伐ろうとして近づいたが、洞穴の中から誰のものとも判らない声が聞こえたので、恐ろしくなって止めた。
類似事例 |
|
カッパ 1960年 福島県 おじいさんが河原の小屋に住んでいると、外で声がして火をくれと言ったが拒んだ。今度はかわいい声がして小さい子がいたので「河童火をやろう」と言うと、声の主は川の中へ入っていった。
類似事例 |
|