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怪異・妖怪伝承データベース
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検索対象事例

タヌキ
1983年 香川県
嫁入りの際、嫁が身内や親戚の者と大結びの杯をするが、その折に出す吸い物には汁を入れず、餅だけが入っている。狸が嫁に化けてやって来ることがあるからだという。

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タヌキ
1957年 和歌山県
女房が狸に憑かれた。大古(おおぶる)の宮前の土管のとこに行くと、狸に餅をもってこいとか魚を持ってこいだとか言われた。一緒に行ったがその声は女房にしか聞こえなかった。憑かれているときは非常に力があった。
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ダイジャ
1941年 朝鮮
大同門の大蛇がある夜、近くの夫婦の家に忍び込み、寝ていた妻を飲み込んだ。夫は恐れて逃げた。夫が帰宅すると、美しい女が待っていた。いろいろと話しているうちに夜になり、床に就こうとして着物を脱ぐと、女は大蛇に変わり夫を飲んだ。それ以来、大蛇はいなくなったという。
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タヌキツキ
1922年 徳島県
一般に狸が憑くのは本人が狸に悪戯をしたとか、不景気で食べ物が得られぬからという。また憑かれた人は食事の量が急に増したり、嗜好が変わったりする。ある下女が薪刈りに行って一休みし、再び薪を背負うと非常に重くなり、家に帰ってみると家に居た婆さんにご苦労様と言われた。狸が薪に乗ってきて婆さんについていたのである。狸が憑くとまず陰陽師や修験者を頼む。神様の護符を頂かせて祈祷者が退散させるがその時に大抵要求を出す。狸に関する俗信あり。
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タヌキ,ヒ
1975年 愛知県
夜、ある人が手ぬぐいをした嫁が火を焚いている様子を見た。火がぼーっと見えるので、翌朝そこへ行ってみたが火の気はない。狸が火を点すのだという。
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ダイジャ
1931年 宮城県
嫁のもとへ、夫の留守中、毎晩間男が来た。間男の着物に糸をつけてたどると窟穴に入り、そこでは大蛇と小蛇が話していた。小蛇があの娘は俺の子を孕むから死ぬだろうと言うと、大蛇は、人間は賢くて桃酒を飲むから駄目だと言った。それで3月3日には桃の酒を飲む。
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タヌキ
1979年 徳島県
狸に化かされないためには、親指を隠して夜道を通る。狸が来たなと思ったら、袖の下から見ると、狸は逃げるという。狸が提灯に化けることがあるが、提灯の灯を消しに来るともいう。祝言の時、嫁が来る途中で、狸が大きな坊さんに化けたことがある。狸は綺麗な娘に化けるが、必ず足下がぼおっとしているという。
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(ゾクシン)
1981年 福岡県
婚姻に関する俗信。嫁入りの前に婿方から着物一式・酒と茶を持っていくが、この時良い茶を持っていくと茶と同様に嫁が出ていくと言われていて、悪いお茶を持っていくという、など。
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タヌキ
1940年 大阪府
村のある家の嫁が婦人病で悩まされた。巫女が占うと、村の油屋に棲む狸の仕業だという。そのため、家人は狸を家に祀り、供物を与えた。すると、嫁に憑いた狸が家人の前に現れ、しきりに食物をねだる。あまりにも大食のために、家人が狸に食って掛かった。
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タヌキ
1992年 奈良県
狸がきれいな着物を着た娘さんに化けて出てきた。男の人がついていったら、寂しい所に連れて行かれた。そして男の人は険しい崖を上って帰ってきたという。
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キツネ
1976年 山口県
遠くの知り合いの家の祝いに、夜、餅を持っていった。ひどく眠くなったので一休みしてその家についたが、餅を出そうともせずその家を出て、帰り道でまた眠くなり、自宅に戻ると餅は全部なくなっていた。狐に化かされたらしい。
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タヌキ,キツネ
1997年 福井県
狐と狸が化かし合いをした。狐が嫁に化けていくと、狸はぼた餅に化けていた。狐がぼた餅を食べようとしたので、「キッちゃん、タのうよの」(狐さん、狸ですよ)と言い、狸の勝ちになった。話者が祖母から聞いた話。
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タヌキ
1958年 徳島県
夜道を歩く際「狸汁を三杯吸うて」といえば狸に化かされない。
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タヌキ
1972年 千葉県
瓶の中で子どもを生んで死んだ女が化けて出るというので、腕自慢の爺さんが退治に行き、女をつかんで引きずって家に連れ帰って庭に叩きつけたら、それは大きな狸が化けていた。
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キツネ
1987年 山形県
地境集落で、祝儀帰りで酒を飲んだ人が奥さんに化けた狐に化かされ、魚を取られた。
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ヘビ
1956年 福島県
蛇が男に化けて娘の所に通った。不審に思って枕に針を刺しておくと、血が点々と続いている。追って行くと蛇が針に刺さって苦しんでいた。抜いてくれたら蛇の子を下ろしてやると言うから抜くと、菖蒲の酒を飲めと教えられた。だから五月節供には菖蒲の酒を飲む。
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キツネ
1972年 千葉県
狐の嫁取りは花嫁も馬を引く人も馬も花嫁の実家も狐。本当の人間のいるところはジメジメしたところで、馬糞がたくさんある。それを重箱につめて持っていく。狐のぼた餅は馬の糞。狐は何もかも立派に見せるが、すべて化けたもの。
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ヘビノコ
1980年 岐阜県
ある娘のところに美男が通っていたが、戸を開ける気配がなかった。不思議に思った親の言う通りに、娘は男の着物に針をさしておいたら、糸が節穴を通って池まで続いていた。娘は蛇の子を孕み、菖蒲酒を飲ませると7たらいも蛇の卵が堕りた。以来、娘が蛇の子を孕まないように三月節供によもぎ餅、五月節供に菖蒲酒、九月節供に菊酒をあげるという。
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キツネノヨメイリ
1987年 奈良県
雨がしょぼしょぼ降る晩に限って、狐が人間に化けて嫁入りをする。
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タヌキ
1987年 徳島県
嫁入りの行列を見ようと思って待つが、いくら待っても来ない。すると、狸が提灯の火をつけてごどごどと音をたててやって来る。
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ムキ
1992年 宮崎県
ムキとは蛇の化身。山で不倫の約束をすると蛇が聞いて、相手の姿になって訪ねてくる。ムキの子を身ごもったり、ムキが憑かないようにするには、3月3日桃の節句の桃酒か、5月5日端午の節句の菖蒲酒を飲むとよい。
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