サルトラヘビ 1987年 岐阜県 さるとらへびが雉に化けた。それでこの土地では雉は鳴かない。
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サルトラヘビ 1987年 岐阜県 牛戻し橋は、さるとらへびが牛に化けて登ろうとしたのを止めた。それでこの土地では牛を飼わない。
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キジン 1954年 岩手県 雉が歳を経ると鬼人になる、あるいは巨鳥になって人に禍す。
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キツネ 2001年 新潟県 狐が佐渡に向かおうとしたので、狢が船の上で化け比べをもちかけ、狐がワラジに化けたら海の中に放り込んで殺してしまった。
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サルトラヘビ 1987年 岐阜県 高賀山のさるとらへびという化物が暴れた。頭は猿、胴は虎、尾が蛇。禁廷様の子供をさらって殺した。その子を祀ったのが峯稚児神社。京都から藤原高光が来て退治した。高賀山の瓢ヶ岳の池の一つだけ動かない瓢箪がさるとらへびの真の姿で、それを矢で撃って退治した。さるとらへびの屍骸を焼いたところは草が生えない。さるとらへびの喉仏と言う物が宮にあり、外に出すと雨が降った。
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ダンザブロウ(ムジナ) 2001年 新潟県 狐が佐渡に向かおうとしたので、狢が船の上で化け比べをもちかけ、狐がワラジに化けたら海の中に放り込んで殺してしまった
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サルトラヘビ 1987年 岐阜県 高賀山のさるとらへびという化物が京の公家の子供をさらって殺した。京都から藤原高光が来て、神社を建てて妖魔を山に閉じ込め、屏風岩で高賀山の瓢ヶ岳の池の一つだけ動かない瓢箪が真の姿だ、とお告げをうけて、それを矢で撃って退治した。さるとらへびの屍骸を焼いたオツガワラというところは今も草が生えない。
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サルトラヘビ 1987年 岐阜県 高賀山のさるとらへびという化物が暴れた。朝廷の命令で京都から藤原高光が来て、高賀山の瓢ヶ岳の池に瓢箪に化けて浮いていたさるとらへびを矢作神社で作った強い矢で撃って退治した。
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カワウソ 1923年 秋田県 化けるのは、狐や狸、川獺などである。
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サルトラヘビ 1987年 岐阜県 1200年前にさるとらへびという妖魔が暴れた。藤原高光公が神社を建てて祈願し、退治したが、940年前にまた暴れたので、また高光公が退治した。頭は猿で同体は虎、尻尾が蛇。猿のように知恵があって虎のように凶暴で蛇のように執念深い。
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リュウノカヒコ,キギス,イカヅチ 1980年 きぎす(雉)が龍のかいこを産むと、とさかだけ土の中に入る。それが100年経てばいかづちになるという。
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キツネ 1931年 長野県 狐が亭主の情婦に化けて、その亭主を林の中に連れ込んで寝た。野良帰りの人が見ると、枯れ木の根に丸くなって変な風をして寝ていたそうである。気が付いたときは油揚げなど皆無くなっていたという。
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キツネ 1970年 福島県 麹屋のおとっつあまが山で狐にあい、おれは白河の石地蔵だといって、袋をかぶって狐からは石地蔵に見えるように化けた。麹屋は狐をおいらんに化けさせて吉原へ入れた。狐は飲んだり食ったりしたため、お客様の所で狐になって寝ていた。狐は殺されそうになって逃げて来た。そして、白河の石地蔵のところへ来て、おれをばかにしてといってゆすぐったが、あまりゆすぐったから石地蔵様の下になって死んでしまった。そして、人をばかにする狐がいなくなった。
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キツネ 1922年 茨城県 治郎兵衛という農夫が山林中で死んだ雉子を見つけ、持ち帰った。夜になって治郎兵衛の家の周りを1匹の狐が鳴きながら何回となく回った。「そんなに欲しくば返してやる」と、治郎兵衛が戸を開けると狐はすでに絶命していた。それから間もなく治郎兵衛の家の前の石橋が破裂し、家は全焼し、治郎兵衛一家は離散した。雉の持ち主は狐で、眷属の大宴会に雉を出す予定だったが、治郎兵衛に取られ、多くの賓客に合わせる顔がなく、帰ることも出来ず治郎兵衛の家の周りを泣き明かしつつ死んだという。
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キツネ 1972年 千葉県 五井からの帰り道、地蔵様のところで激しい雷雨に遭ったので馬を木につないで帰った。翌日馬を取りに行くと、狐が馬に蹴られて死んでいた。狐が木に化けていたのだった。
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カワウソ 1923年 山形県 化けるのは獺のこともある。
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キツネ 1987年 岐阜県 狐があまり悪さをするので、切立にいた猟師の人がつかまえてからマタタビとハサミでこらしめてからというもの、狐に化かされたという話はきかなくなった。
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キツネ,ムジナ 1999年 宮城県 キツネに化かされても死ぬことはない。ムジナに化かされると、その人は死んでしまう。
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ヘビ,カエル 1937年 兵庫県 蛇が嫁に来ると聟がだんだん悪くなる。そこへ六部が来て、「鷺鳥が巣を作っているから嫁が上がれば助かる」という。嫁は蛇の姿に戻り卵を取りに行って鷺鳥に喰われてしまう。六部は蛇に喰われそうになっている蛙を助けたものが化けたのだという。
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タジヒトイウマムシ 1959年 千葉県 日本武尊が太地非という蝮を見つけたが、蝮は穴に隠れた。尊が石を投げて「この蛇、出るなかれ、この地に住むなかれ」といったので、以後この地には蛇がいなくなったのだという。
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