オーサキ 1982年 群馬県 オーサキは鼠に似ていて、住んだ家を富ませる。急に金持ちになるとオーサキ大尽と言われた。オーサキの住んでいる家では御椀やおひつを叩いてオーサキに餌をやる。オーサキは何匹も続いて移動する。話者の子供の頃の話。最近は言わないし、話はあっても差別的なこともいわない。
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イミダ,イミバタ,ボンデンダ,サカサダ,ジャンボンタ,ソコナシダ,イハイダ,トリイダ,ハラキリバタ,タタリバタ,カカトリバタ 1982年 群馬県 耕作すると不幸があると言われる田や畑がある。忌み田,忌み畑,ぼんでん田,さかさ田,ジャンボン田,底なし田,位牌田,鳥居田,腹切り畑,たたり畑,かかとり畑などと呼ばれる。
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ヤマンバ 1985年 高知県 よく稗の穫れる畑があった。ある年、あまりに草が生えるので畑に火を入れたら、畑の中に焼石が残った。それからは家運が衰え、廃絶した。焼石は山姥を祀った山の神だったという。
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ゴズテンノウ 1983年 愛媛県 社地が売りに出されて、その買主がそこを畑にした。すると山からしばしば石が転げ落ちたり、死人が出たりした。天王社の祟りであるとされ、畑として耕作することをやめた。
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イハイバタケ 1985年 茨城県 位牌の形をした畑作った家で次々と病人が出来て恐ろしくなり荒れていた。寺の下男が野菜畑にして作るようになったと言う。
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ヤマノアラシ 1930年 栃木県 昔ある人が山奥へ入ったとき、氷を割っている山のアラシに会った。雹にして降らせるのだが、畑に目じるしを立てればそこには降らせないと言った。今畑に棒を立てるのはこのためである。
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ハゲンサマ 1937年 長野県 7月2日は半夏生の日で、この日は葱畑に入ってはいけない。昔はげん様という農事に熱心な人がいてた。もし今日中に畑ができなければ命をやるといって仕事を始めた。しかし、日が落ちるまでに仕事が終わらなかったのでお日様を呼び返してまでも日のあるうちに仕事を終えたほどだった。その人が半夏生の日に葱畑で夕方まで働いて死んでしまったので、この日葱畑に入ると死んでしまうといわれるようになった。
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ハタケ 1974年 愛媛県 伊予国道後温泉のそばの畑は、昔から不浄を嫌うといわれており、畑を汚すと祟りを得て寒熱を発するという。
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キツネ 1931年 長野県 夕方、蕎麦の花盛りの畑の中を、着物を尻までまくって歩いている人がいた。狐に化かされ畑を川に見せられたのである。油揚げを皆食われてしまっていたという。
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キツネ 1973年 岩手県 狐が2匹、裏山の畑で相撲を取っているのを見たことがある。
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オーサキ 1961年 埼玉県 オーサキに憑かれると急に金回りがよくなる。オーサキ付き(持ち)の家にオーサキがどこからか運んでくるからで、カイコも何時の間にか増える。これは金持ちオーサキの場合だが、逆に貧乏オーサキもある。
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キツネ 1972年 千葉県 山中の鮒田という池で友人と2人フナを釣って帰るとき、畑の中をいくらまっすぐ歩いても家に着かなくなった。魚篭の上を狐が飛んだのを感じ、家に帰るとフナは取られていた。翌日見ると、畑の中に足跡がぐるぐるとまわってついていた。狐に畑の中を歩き回らされていた。
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イクサデシンダヒトノゲン 1983年 茨城県 昔、下檜沢の藤来ミサ家の人が畑に行くとなぜか気持ちが悪くなった。石が横たわっているのを見つけて立てたところ、何か字が書いてあった。これは戦で死んだ人の験ではないかと思って、供養した。それ以降は畑に行っても気持ち悪いこともなく、淋しくもなくなったという。
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オーサキ 1987年 埼玉県 養蚕が盛んだった頃、オーサキ家だけ繭が沢山とれた。オーサキが他の家の蚕を運んでくるからで、オーサキ家は近所から嫌われていることを知った。そこでオーサキを封じ込めるため、庭に祠を造って丁重に祀った。
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オーサキ 1995年 埼玉県 オーサキをけとばしてあたまがおかしくなった。オーサキが屋根から出て行ったらそれっきりよくなった。
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ギョウイシ 1982年 群馬県 昔、行者が行をしたといわれている石で、それがある畑を耕作すると病人が出ると嫌われている。
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オーサキ 1968年 埼玉県 オーサキを祀る家は急速に金持ちになるという。オーサキが色々な物を引っ張ってくるからである。なお、このオーサキは男女ともに憑くという。
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ダイコン 1934年 新潟県 10月11日を、大根の年取といい、この日、畑で大根のはぜる音を聴くと死ぬといい、畑に入るのを戒めている。
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オーサキ 1995年 群馬県 オーサキを飼っている家にオーサキはいい蚕をぶんどってくる。
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タタリハタケ,ゴンゴロウ 1982年 群馬県 たたり畑を持った人がいずれも不幸に見舞われるので拝み屋に見てもらったところ、権五郎のたたりと言われたので、畑をお寺に寄進し、供養碑を建立した。そこにまた別のたたり畑にあった碑をあわせて祀ったのが、伊勢崎市下植木町の権五郎堂。大正末から昭和初年のこと。
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フチ 1959年 鳥取県 石を投げると雨が降るという淵の話がある。
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