オヨシギツネ,シロギツネ 1939年 奈良県 およし狐というかしこい白狐が殿様にかわいがられていたが、嫉みを持った者の罠にかかって死んでしまった。
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(ナナフシギ),ビャッコ 1956年 宮城県 善悪にかかわらず寺に変事あるときは白狐が現れる。
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シロギツネ 1931年 島根県 江戸からの飛脚が走ったが帰ってこない。翌日、狐おとしにかかっている飛脚の姿を見つけたが、その正体は白狐だった。
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ハクゾウス,シロギツネ 1932年 大阪府 昔、稲荷を信仰する寺僧の下へ3匹の白狐が現れた。白狐たちは猟師を生業とする僧の甥を恐れ、僧に化けて甥に殺生を止めるよう諭した。これを聞いた僧も同様に諭したため、甥は殺生を止めた。白狐は代々今日まで境内の御堂に住むと伝えられる。
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キツネ 1998年 福島県 狐が馬鹿にするので、爺さまが殺そうとして火を焚いていた。そうしたら狐は娘に化けて婆さまの所に来た。そして娘に化けた狐は婆さまを家から連れ出して行ってしまった。
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オトラギツネ 1916年 愛知県 ある日の朝、鶏が狐に襲われたことがあった。その当時婆さんに憑いていたおとら狐が、鶏を取りそこなって残念だったといった。
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ゲンクロウイナリ,キツネ 1988年 奈良県 日本三大稲荷の一つ源九郎稲荷は、白鳳年間、平群真鳥誅伐に出陣した大伴金持道麿の軍勢に白狐を送って助けた。源九郎という名前は源義経から贈られたもの。『義経千本桜』の狐忠信はこの稲荷の化身という。
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ゲンゴロウギツネ,コジョロウギツネ 1975年 奈良県・三重県 大和国宇多に人の手助けをする源五郎狐がいた。あるとき飛脚に頼まれ文箱を運んでいるとき山中で犬に殺された。伊賀国上野の広禅寺にその妻だと言われる小女郎狐というものがおり、寺の手伝いをしていた。延宝のころのことだがいつの間にかいなくなった。
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サンボンアシノキツネ 1932年 大阪府 白蔵主という僧が、鎮守である稲荷神を篤く信仰し奉祀していた所、ある日三本足の狐を得た。これは神が与えたものと考え懇ろに養育した所、狐も白蔵主に慣れてよくその心を悟り、賊難を防ぎ、凶事を未然に告げるなど、その不思議なことは言葉に尽くせぬほどであったという。
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シモヤマゼンジン 1965年 鳥取県 大智明大権現への信仰の厚かった照政が、殺害されて下山の路傍にほうむられたが、白狐となって現れ、守護神となることを申し出た。
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キツネ 1936年 新潟県 穴に住んでいた狐が居なくなった。ある日婆さんが寺の嫁さんに会って砂糖をもらった。しかし本当の嫁さんは、その日全く違った所にいた。おそらく狐が嫁さんに化けて婆さんに昔の恩返しをしにきたのだろう。
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ダイジャ,ヒトミゴクウ 1937年 京都府 河河神社は大昔人身御供の習慣があった。1人の武士が身代わりとして神社へ行ったら1匹の大蛇が襲ってきたので退治した。
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シロギツネ 1940年 滋賀県 ある男が意図的に白狐を困らせたことがあった。すると、その男に白狐が憑き、男は変死してしまった。
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キツネ 1981年 昔、異国の幽王が美女に化けた狐によってたぶらかされ、国が滅びた。
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ダイジャ,キツネ 1918年 奈良県 こまのと言う女が結婚を断られた男を追っていくと、淵に映る男の姿を見て池にはまったと早合点して池に飛び込み大蛇となった。大蛇を鎮めるために人身御供をしていた。ある時、人身御供になる娘の母に乳をもらっていた狐が神官に化けて大蛇を退治した。
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キツネ 1933年 『日本霊異記』によると、一匹の狐がまんまとある男の妻になりすましていたが、犬に吠えられて正体をあらわし、逃げ出したという。
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ハクジャ,シロギツネ 1931年 長野県 石の祠に祀られている神様の使いに白蛇と白狐がいた。白蛇には肢が4本といぼが体一面にあり、これが使いのしるしだった。ある時白狐は白蛇を追い払いために、寝ている間にいぼをとってしまった。白蛇は目覚めて驚いたが、どうしようもなく、姿を隠してしまった。
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キツネ 1980年 秋田県 狐を生け捕った人が狐に憑かれて、おかしくなった。お稲荷様が来て「狐を逃がせば治る」と言ったのでそうしたら、その通りに治った。
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キツネ 1952年 山梨県 お宮の前にいた老婆に狐が憑き「おれは若さんという狐だ」というので、明見の行者を呼んで落としてもらった。
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シロギツネ 1933年 兵庫県 藪の中に棲んでいた白狐は大変碁が好きで毎晩人に化けて碁を打った。強くて誰も勝てなかったが、ある時碁仲間が仕掛けた鼠の油揚げに気を取られて打ち負かされてしまった。油揚げを取って退去した白狐は、後日死骸となって藪の中で発見されたという。
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