国際日本文化研究センター トップページ
怪異・妖怪伝承データベース
データベース検索ページ 更新情報 お知らせ 怪異・妖怪とは データベース検索 異界の杜 製作者
データベース検索ページ

検索対象事例

ムエンボトケ
1960年 兵庫県
無縁仏は人に祟るので怖れられた。主に祀ってほしい人に祟る。度々祟る仏には、墓石に煮えたぎった茶を注ぎかけると程度が軽くなる。墓地のついた田畑などを買うと買主に祟ることがある。

類似事例(機械学習検索)

ムエンボトケ
1976年 大分県
森の地蔵様の墓地の片隅に、無縁仏がある。ある人が自分の家の墓参りに行ってお水が残っていたので、無縁仏にあげた。帰ってくると片頭が痛んで困ったので、木立にいる占い師に見てもらうと、「水が欲しくて誰かが憑いている」と言われた。そこでお水を無縁仏にあげに行くと治った。それ以来、毎朝お水をあげているという。
類似事例

ミカワカミ,タタリ
1956年 佐賀県
屋敷のまわりにあった無縁仏をかたづけたところ、屡々祟りがあるというので、少し離れた道端に新しく碑を建てて供養した。
類似事例

ムエンサマ
1983年 岩手県
行き倒れで死んだ人や供養してくれる人がいない仏を祀った墓をムエンサマという。自分の家の墓参りをしたあとで、ムエンサマに参らないと祟りがあるという。
類似事例

ムエンボトケ
1976年 熊本県
嫁が行方不明になり、探しに行くと、無縁仏の墓のところで眠っていた。以後、嫁は病気になり、すべての髪が抜け落ちた。無縁仏は誰かにすがろうとしているので、世話をしてくれる人に憑く。だからなにもしない方がよいのだとされた。
類似事例

ハカ,オチウド
1958年 岐阜県
砂場の地蔵の形をした古い墓はよく祟る。地蔵を信仰している人に占ってもらうとわかる。あまりたびたび祟るので、椿の木を植えたら祟らなくなった。
類似事例

タタリヤマ
1949年 東京都
「位牌山」は名前通り位牌の形をしている。昔、炭焼き小屋に泊まった法印様を炭焼き(栗拾いとも)が殺してしまい、それ以来祟るようになった。買主に祟るが、山に入る者にも祟る。この山の峰畑側を「塔婆山」というが、ここで(田畑を)作ると病気になったり死者を出す。
類似事例

ゴリンサン
1970年 鳥取県
上山家の五輪さんは畑で祀っている。祀るために家に持って来たら、その晩主人がひどい頭痛になったので、元に戻してお祀りをした。五輪さんは触っても祟るという。
類似事例

ムエンボトケ
1988年 長野県
無縁仏が人につくことがあり、つかれた人は仏のいる方へと夢遊病者のようになって行ってしまったということだ。占い師はそうして憑いているものが無縁仏であることと方角とを占い、供養した。
類似事例

ヒダルガミ
1992年
ひだる神に憑かれると厄介である。飢えて死に、無縁となった人の霊が憑いているという。この霊のために盆には無縁仏供養をする。ひだる神も、弱い神なので力尽きた魂が集まってこの神になったのかもしれない。
類似事例

モウジャ
1981年 大分県
無縁の亡者はお茶が飲みたくて道路をさまよっているので、仏壇から下げたお茶を外の土塀にかけておいて亡者になめさせる。
類似事例

タタリ
1959年 長野県
無縁塔に「酒山呑了沙弥」という戒名の墓があった。その墓が祟って、家族に気病が起きたというので、お祓いをしてもらって、その墓を移転することになった。それ以来病気が治った。
類似事例

ハイデラアト
1985年 茨城県
無住になっていた寺に、身寄りの無い老人が1人で住んでいた。この老人が死んだので、無縁仏として村で埋葬した。この寺を使用しようとすると、その人の家族に災難が尽きない。
類似事例

シニダノオンリョウ
1932年 愛知県
死に田と呼ばれる田があり、その持ち主だった家は、既に3代とも死に絶えてしまった。現在の所有者の家も、病人が絶えないという。昔、矢田川が氾濫した際、ここにあった寺が埋没してしまったために、仏が祟っているのだろうと言われる。また、持ち主だった女が人にだまされ、家産を傾け死んだため、その妄念が残って、祟っているのだろうとも言われる。
類似事例

ムエンボトケ
1926年 愛知県
開墾していたとき、土中から玉輪様の物が出てきたが、気にとめなかった。家に帰ると瘧をふるい、体がだるくなり、口がきけなくなった。無縁仏がついたのだとされた。
類似事例

トウバダ
1985年 茨城県
仏供養の塔婆の形をした田が五枚続いて並んであった。この田を作った家では、祟りのために病人、気狂が出ると言われて、誰も耕す者もなく、荒れていた。
類似事例

フウライミサキ
1975年 香川県
棺穴を掘るとそこに無縁仏の霊が入り込まないように青竹を斜めに渡す。
類似事例

(ナガレボトケ)
2002年 山口県
水死体には漁をさせる仏と漁をさせない仏とあり、悪い仏はその家を取り殺すことさえある。家人に憑いて口走ることもあり、枕元に立つこともある。ことに死体が近くに浮いているのに知らずに通ると必ず祟る。
類似事例

バトウカンノン
1983年 岩手県
話者宅で死んだ馬の肉を食べて埋めたら家運が傾いた。旅の僧に話したら馬の祟りだと言われて、馬頭観音を祀った。
類似事例

ムエンボトケ,ツキモノ,ヘビガミ,イヌガミ,イナリ,ヤマノカミ
1967年 愛媛県
昔、ある人に無縁仏がついたことがある。憑き物はほかに蛇神、犬神、稲荷、山の神。話者はそのような憑き物落としをする。蛇神が憑くと物を言わなくなり、犬神が憑くとワンワン吠えるようになり、稲荷が憑くと油揚げと強飯を欲しがるのでわかる。話者によると、ある人が外の村に嫁いだところ、その家が憑き物筋だったので、以来この村にも憑き物が入って来たという。
類似事例

サカサダケ
1940年 千葉 県
青竹の節を抜き、逆さまにして墓の上に立てる。仏はこの穴を通って外に出るという。また、墓参りのたびに、この竹の穴から水を注ぎ込む。仏がその音を聞いているとも、仏がその水で喉を潤すともいう。
類似事例

国際日本文化研究センター データベースの案内