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怪異・妖怪伝承データベース
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検索対象事例

ヤマチチ
1978年 徳島県
若い猟師が山奥できれいな男に出会い、風呂に入れてもらう。男は風呂桶に猟師を閉じ込め「ええ猟をした」と言いながら風呂桶を担いでいく。「ゆの木」で休憩したので猟師が逃げ出した。逃げたのを知った男(山ちち)は「ええ猟を放した」と言った。

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ヤマンバ
1985年 香川県
亀水の楠の下に山姥が棲んでいた。ある日のこと、男が五右衛門風呂に入ったまま寝てしまった。そこへ山姥がやってきて、五右衛門風呂を釜からはずし、背負って逃げた。風呂の中の男は、松の木に飛びつきしがみついた。山姥はそのまま山へ帰って行った。
類似事例

キツネ
1978年 岐阜県
欲深な男が、飯を食わない嫁が欲しいと言ったら、その通りの嫁が来た。嫁の正体は狐で、男の留守に沢山の食物を食べていた。気づかれたと感づいた狐は、男が風呂に入ったとき、風呂桶ごと担いで山へ連れて行った。男は風呂桶から逃げ出して帰ってきた。
類似事例

ヤマオトコ
1989年 長野県
ある猟師が谷に入って一日仕事をしていたが、獲物を捕れなかったので山小屋に帰ろうとしたところ山鳴りがして山男が出てきた。山男と戦っている内に鉛玉がつきたので金の玉を込めて撃とうとすると、「それをすると死んでしまうので仲直りをしよう」と言い出した。結局山男が負けたことを言わない代わりに、山に行くたびに猟を分けてくれることになり、その時は1人で来いということになった。後、他の猟師が「どこで猟をしているのか」と問うのに言わないでいたら、子供に口のきけない子が産まれたという。
類似事例

クワズニョウボウ
1962年 徳島県
嫁に来た女がご飯を食べないのを不思議に思った夫が夜中に隠れて見ていると、女は頭の中に飯を入れていた。女は見られているのに気付くともえばしを投げつけた。女は男が風呂に入ると風呂を頭に載せて山奥に向かった。途中男は木につかまって逃れたが女は気付かずに仲間の元に行った。獲物を見せようとしたら男がいないのに気付いた。
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ヤマンバ
1991年 香川県
昔々、山の中にある家で風呂を立てると山姥が隣の人に化けてやってきた。家人が先に入ると、山姥は風呂桶ごと頭にのせて山中へ走った。家人は松の枝につかまって何とか逃げることができ、以来松はめでたい木となった。
類似事例

ヤマオトコ
1989年 長野県
ある猟師が谷に入って一日仕事をしていたが、獲物を捕れなかったので山小屋に帰ろうとしたところ山鳴りがして山男が出てきた。山男と戦っている内に鉛玉がつきたので金の玉を込めて撃とうとすると、「それをすると死んでしまうので仲直りをしよう」と言い出した。結局山男が負けたことを言わない代わりに、山に行くたびに猟を分けてくれることになり、その時は1人で来いということになった。猟師は幸せに暮らしたという。
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クモ,ヤマンバ
1952年 島根県
大工のところに綺麗な女が来る。女房にしたが何日経っても食事をしない。こっそり見ると、頭の中に握り飯を放り込んで食べていた。離縁を告げると別れの風呂に入れと言う。そして風呂桶に閉じ込めて山へ運ぶ。大工は逃げ出して待ち伏せし、追ってきた山姥を焼き殺した。
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テング
1933年 長野県
牛山という大男が山奥に入り、鴨取りをしていた。小屋に入って休んでいたら、夜、地響きがして止んだとたん、毛むくじゃらの人の足が落ちてきた。けれども牛山が平気そうにその足をさすって「いい足だなぁ」と言うと足は消えてしまった。
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ヤマンタロウ
1974年 熊本県
山に猟に入ると声を出しながらついて来る。これに断ってから猟をしないと邪魔をする。機嫌が悪いと非常に荒い。山で風呂を借りに来る。炭窯に木を入れるのを手伝ってくれた。大根についた虫を取ってくれた。
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ヤマウバ,クモ
1972年 岐阜県
木こりが見合いをして嫁をもらったところ、この嫁が働き者で料理上手だった。ところが嫁は米を炊くのに自分の小便を混ぜ込んでいた。木こりがそれを知った日、木こりが風呂に入っている間に嫁は風呂桶ごと木こりを担ぎ出した。辛くも逃れた木こりは嫁が山姥であることを知った。嫁は今晩蜘蛛になって木こりを糸で縛り、山姥たちのもとへ連れて行くつもりだと語り、木こりはそれを聞いて一計を案じた。その晩、木こりは囲炉裏端で蜘蛛を待ち受け、やって来た蜘蛛を囲炉裏に投げ込んで殺した。
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キツネ
1987年 山形県
魚を背負って地境集落まで来た人が、近所のお婆さんに化けた狐に風呂に誘われて、川にはめられて魚は取られた。
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ダイジャ,リュウグウ
1987年 和歌山県
釣りをしていた若者が美しい女につれられて立派な御殿に行った。若者は女と情交を重ね、帰りに鮎をもらった。こんな日が続いたが、ある日女は若者を帰さなくなった。若者の身を案じた家族が探しに行くと、滝壺の中で大蛇に巻かれた若者を見つけた。一同は若者を救う術がないとあきらめて帰った。
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オニトムスメ
1956年 宮城県
2人の姉妹が、天気の良い日に栗拾いに山の奥まで行った。そのうち夜になって道に迷い困っていると、柴を抱えた同じ年頃の娘が来たので、その娘の家に泊めてもらった。そこは山の崖下にある粗末な掘っ立て小屋だったが、「自分は鬼にさらわれてここにいる。鬼が来たらどんな目にあうかわからないから、長持に隠れていろ」と娘が言う。鬼が帰って「人くせえ」というが娘がなんとかごまかし、鬼は「誰か来たら逃がすな」と言い残して去る。逃げる機会をさぐっていた娘も一緒に、一鞭あてると千里走る車を奪って逃げる。帰ってきた鬼は残っていたもう一つの車に乗って追いかける。海まで来て鬼は一息に海の水を飲み、娘たちの車が鬼の目の前に来たとき、娘たちはしかたがなくなって、3人で腰巻も何もかもひきあげて尻を丸出しにしてぴたぴたと叩いた。すると鬼が大笑いし、その拍子に水は鬼の口から出て、娘たちの車は無事に対岸へ着いたという。
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オンナ,ヤマガミ
2000年 福島県
猟師が山中で、女と出会った。山の神が、殺生を止めさせるために現れたのだと考え、猟師はそれから猟をやめた。
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オオオトコ
1968年 埼玉県
山に大男がいて、狩人や山の動物を餌食にしたり、崖崩れを起こしたり、川の水を濁らせたりしていたが、ある狩人と首っ引きをした時、狩人が機転を利かせて木で体をささえたため負け、涙を流して山奥へ駈けていった。
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ヤマオトコ,カイブツ,カネノゼン,テッポウ
1984年 長野県
猟の為に山に入ったが何も捕れず雨が降り始めたので小屋で休んだ。山男が出てきて勝負しようと言ってきたので、撃つが弾き飛ばされた。特別の弾で撃つと怪物は落ちた。猟師は下山後、銃を埋めて殺生をしてはいけないと言い残して死んだ。
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ヨウフ,セッキノカイ,ヨウニン
1976年 静岡県
豆州の山中で、昼、石工たちが休憩していると美しい女が現れ按摩してくれた。按摩された人はみな熟睡した。これを怪しんだ人がこれを猟師に話した。猟師が鉄砲を撃ったところ、石が砕け散った。女は石の精だったのだろう。
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タヌキ
1927年 岐阜県
猟師が山へ行ったら、峠に坊主が立っていた。狸の化物だろうと思い撃ったら、狸に戻った。縄で結えて家に持ち帰ったが、うそ死にだったから、夜中に逃げてしまった。
類似事例

ウシオニ,ヌレオンナ
1933年 島根県
夜、男が釣りから帰ろうとしたとき、濡女が現れた。濡女は赤子を男に抱かせると消えてしまった。男が赤子を投げ捨てて逃げ出すと、牛鬼が追いかけてきた。男はある農家に逃げ込むことができやっと助かった。
類似事例

ニョウボウ
1936年 岐阜県
物を食わない女房がある男の元にやってきた。時々見ないで欲しいと言いながら隠れて大食いをしていた。恐ろしくなったので暇を出すと桶が欲しいといった。与えると中に男を入れてさらった。途中で男は逃げ出し菖蒲とヨモギの草むらに隠れ命が助かった。
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