ヨナキノマジナイ,(ゾクシン) 1961年 愛媛県 鶏の絵を描いて布団の下に敷いて寝ると、夜泣きが治るといわれている。
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アオオニ,アカオニ 1983年 東京都 ある人がお寺の2階のゲヤに寝ていると、青鬼と赤鬼がやってきてその人をさがしたが鶏が「トッテクショー」と鳴くと、鬼は「夜が明けるからぐずぐずしていると自分がつかまる」と言って帰った。
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(アクシンニツカレル) 1984年 新潟県 外から帰って3、4日も気持ちが悪い時は、悪神にあって憑かれたのではないかと「イキアイ呪い」をする。その者を玄関に立たせ、厚い着物などを頭から上下逆に掛け、サカナベを熱くあぶってかぶせる。これは力の強い人が良く、鎌のみねで鍋の底をたたきながら、南無遍照金剛を唱え、唱え言をしながら周囲の床を叩き、箒で掃き出す。このとき戸を少しあけておいて、呪いを終えると被せた着物をぱっと取って庭の隅に放り投げ、ぴしゃっと戸を閉める。
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キツネ 1983年 茨城県 以前は夜によその家に呼ばれて鰯や油揚げなどのナマグサを持って帰ると、狐が出たりした。狐に後に回られると背中がぞくぞくするが、煙草を吸うと治る。「こりゃ抜けたわ」と言う。ナマグサを風呂敷で背負って来ると背中に乗っかって取られるという。
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(ゾクシン) 1975年 愛媛県 お腹をサルに踏ませると、兄弟がそっくりになるという。メンドリが鳴くと、悪いことがあるという。生き物を殺すと、夜に耳に入るという。蛇を指差すと、その指が腐るという。火遊びをすると、寝小便をするという。悪い夢を見たらすぐに他人に話すという。ほうき星が飛ぶと、戦争が始まるという。笑いながら柿の木から落ちると、死ぬという、など。吉凶に関する俗信。
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キツネツキ 1971年 山梨県 キツネツキといって、キツネにたかられるときつねずしや魚を食べたがって、よくしゃべったり、酔っ払ったようにおかしくなるという。きつねにつかれたら鉄砲でおどかせばとれる。
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シマコブンザ,シマコボンズ 1993年 岩手県 子どもが夜更かししていると「しまこぶんざ(しまこぼんず)来んど」と威した。しまこぶんざはフクロウ。フクロウに連れて行かれるぞ、という意味だったらしい。
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(ゾクシン) 1984年 新潟県 鶏が宵に鳴くと不吉である。
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(ミチデカミニブツカルコト) 1973年 香川県 道を歩いていて、突然気分が悪くなると、「道を歩いて神にぶつかる」「いきあいにあった」という。
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バク 1957年 山形県 天上にはバクがいて夢を支配している。悪い夢を見たら、誰にもしゃべらずにテントサマ(太陽)に向って「ヨンベの夢は天のバクに進ぜます」と3回唱えて拝むと悪いことが避けられるということである。
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ヨナキ,マモノ 1933年 鹿児島県 赤ん坊が夜泣きをして困る時は、枕元に刃物を置いておくという。何か魔物が憑いて赤ん坊をいじめるから、それを祓うという意味だという。これをしても泣きやまない時は、竈の後ろの壁板に鶏の絵を描いて貼り付けるといいという。
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ニワトリ,ウグイス,スズメナド(トリニカンスルゾクシン) 1956年 宮城県 鶏が真夜中に鳴くと火事か凶事がある。鶯の声を左の耳で聞くとよい事がある。鶯の初音を右の耳で聞くとその年の収入が多く、その反対(左の耳で聞くことか?)は出費が多い。雀が室内に入ると不幸不吉といわれる。鳥が戌亥の方向で鳴くと不吉、など。
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ウシオニ 1991年 島根県 毎晩牛鬼が出て人を捕ると聞き、ある相撲取りが退治しようと夜、海へ行った。海から大女が上がってきたので牛鬼かと近づくと乳を飲めといいながら海に連れ込もうとした。神に願を掛けると鶏が鳴き女は逃げた。お礼に鶏の絵馬を奉納した。
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ジュリ,クシャミ,クスクェー 1973年 沖縄県 子供が出来たお祝いの宴会の為見慣れないジュリ(遊女)を招いたが、亡霊という事が分かった。ひそかに後を付けたところ、ジュリが赤子を連れ去ろうとしているが、赤子がくしゃみをした時に「クスクェー(糞食らえ)」と唱えれば大丈夫という事が分かり、助かった。この為、沖縄ではくしゃみの度にクスクェーと唱えるのである。
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タチアイノカゼ,トホリカミ 1940年 大分県 山でも海でも、タチアイの風又はトホリ神とも言う、にあたると気分が悪くなる。その場合は婆さん達にシンギョウ(般若心経カ)を唱えてもらうと良くなる。
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イクジノジュホウ,(ゾクシン) 1968年 愛媛県 夜、乳幼児を連れ出すときは、イキアイに会わないように「インノコ(犬の子)、インノコ」と唱えながら額の生え際あたりに墨をつけてから、出るという。また、夜泣きをするときは鶏の絵を書いて尾薬師様に願掛けをするか、「あなたのお足を洗ってあげますから、あなたが泣いて赤ちゃんの泣かんようにしてください」とお荒神さまに祈って塩を供えると治るという。
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(イキアイニナル),(ムジナツキ) 1984年 新潟県 山や野良に出て急に気持ちが悪くなることを「イキアイになった」という。多くはムジナに憑かれたものだといわれるが、この療法は、蓑を上下逆さに着せて鍋のふたで煽ぐというものである。
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バク 1940年 秋田県 正月二日の晩に嫌な夢を見たら、翌日のうちに「ゆうべの夢は天の獏に上げます」と三度繰り返して、空を仰いで言ってしまうと、獏が食ってしまう。
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ウテンノキザシ 1956年 宮城県 朝焼けがしたとき、日暈(ひがさ)月暈(つきがさ)が出た時、蔵王に帯のごとき雲が連なる時、頭痛や打ち身などが痛む時、諸病が悪しき時、からだの痒い時、夕方に子供が騒ぐ時、馬がよく眠る時、猫が顔を隠して眠る時など。
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ネズミ,オニ,(ゾクシン) 1931年 (不明) 上の歯が抜けた時には「鼠の歯ととっかえろ」といって縁の下へ、下の歯が抜けた時には「鬼の歯ととっかえろ」といって屋根の上に投げると、丈夫な歯が生えてくるという。
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