ユメ,ハチ 1973年 新潟県 椿が咲く季節、あにとおじが山で休んでいるとおじの左の鼻の穴から蜂が飛び出し南に飛んでいった。暫くすると帰ってきて右の鼻の穴に入っておじは目を覚ました。おじは椿の下に甕が埋まっている夢を見たといった。探してみると実際に甕があった。
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ムジナ 1952年 神奈川県 鉄砲撃ちの長七が丹沢山で夜中、糸を引く娘に出あった。化物だと思い撃つが、効かない。行灯を狙うと消える。翌朝見ると、毛の白い大きなムジナであった。
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カワソ,ヤマブシ 1975年 愛媛県 源おじが盆の十四日に念仏を聞いていたら、かわそが山伏になって立っていた。源おじが「殴るぞ」と言うと、消えてしまった。
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カミカクシ 1975年 長野県 山の手入れを良く手伝ってくれたおじがいた。ある時おじが、一週間ほど行方がわからなくなった。帰ってきたときに尋ねてみたが、自分でもどこに行ったか分からない。神隠しだろうか。
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ヘビ 1970年 長野県 池に大きな蛇がいた。その蛇を兄弟の鉄砲撃ちが捕りに行ったが、撃っても撃ってもはね返された。最後の一発近くにあったとっこを撃つと、蛇は首を捻った。すると池の水が湧いてきて大水になった。
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カワソ 1975年 愛媛県 類おじが夜一人で歩いていると、何かが鳴き、歩くと後をつけてきた。類おじが石を投げ込んでみたが、歩くとまた鳴いたので、また石をぶち込んだ。これもかわそだろうと言っている。
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キツネ 1979年 岐阜県 狐を鉄砲で撃つと、化けたり祟ったりする。
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オンナ,キツネ 1976年 山口県 猟師の鴨撃ちの猟棚はちょっと寸を違えて作ってしまっても化物が出ると言う。あるとき、闇夜に火が出て女が木綿車を廻すのが毎晩でた。鉄砲で撃っても手で弾をはねてしまって効かない。人に相談して、糸車を撃ったら消えた。きつねかもしれない。
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ヘビ 1975年 福島県 ある猟師が兎を撃ったら蛇が出てきた。蛇に鉄砲を撃ったら睨みつけてきて、猟師は病気になってしまった。
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ダイジャ 1973年 岩手県 鉄砲撃ちが山に行って大蛇に遭い、目を撃った。蛇にやられる前に下山しようとしたが、晴天かき曇り大雨になった。山中に家を見つけて休んでいたら、先に撃った蛇が水に乗って流れてきて、体を横にして水を溜めて大水を出し、家ごと鉄砲撃ちを流してしまった。蛇は何代も仕返ししてやると言い、その子孫は祟りで眼の不自由な人が多い。
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カワソ 1975年 愛媛県 正蔵おじが渡りという所の口を通ったら、後からつけてくるものがいた。川の所まで来ると、木にもたれたと思ったら向こう岸に飛んで立った。正蔵おじは逃げてから気を失った。かわその仕業だろう。
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(キンキ) 1973年 富山県 猫は化けて出るから撃たない。
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ムジナ,チョウチン 1974年 茨城県 山が真っ赤になったことがあり、むじなが悪戯で提灯をつけたのだろうと言われた。鉄砲を撃ってもらおうとした男が病気だったので、鉄砲だけを貸してもらって撃ちに行った。しかし赤く見えたのは山火事であったことが後でわかった。
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キツネ 1941年 秋田県 狐が山中で姉さんに化けて糸車を引いて火を焚いているのに、鉄砲を撃っても笑っている。こういうときは、道具の方に鉄砲を撃つと良いという。
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オオグチナワ 1968年 奈良県 大正6年頃、鉄砲好きの人が2人連れで鹿撃ちに行った。けれどもその日に限って犬が怯えるので山小屋に戻った。しばらくし、何者かが屋根の上を通る音がした。出てみると、大蛇が鎌首をもたげていた。鉄砲で撃ったが効かないので、狩人のたしなみとして持っていたナベノアシを撃ち込んだらやっと死んだという。
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ユウレイブネ 1968年 愛媛県 夜、航海をしていると、普通の船は右に青・左に赤のランプをつけているのに、まったく逆にランプをつけた船を見る。この船は暗闇でもはっきり見えるという。舵を切ると、幽霊船は灯を消すという。また、変死者が出た場所を船が通ると、暗闇でも船体がはっきり見えるという。
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キツネ,ムスメ 1938年 長野県 野原を歩いていると、狐が娘に化けた。天秤棒で殴ると、娘の形は消え、自分の豆ランプを殴っていた。
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ドウサイ 1936年 岐阜県 山小屋へ毎晩美しい女が来て糸車で木綿糸を引いた。女が怪しいので木こりは猟師に頼んで撃って貰った。何度撃っても当らないので行灯を撃ったところ、翌朝どうさいの目に弾が当り死んでいた。それは3尺程の大きさだった。
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ヘビ 1981年 長野県 いけんたの沼の主の蛇が深見の池へ行くことになった。嫁様の姿で子供を連れて下条まで来て、下条新田のおじいまに送ってくれと頼んだ。おじいまは池までお供をして、お礼に金の扇子を貰った。家が火事になったので、今はその扇子は残っていない。
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ヤマオトコ 1995年 埼玉県 バンドリ撃ちに行ったら山男に会った。石を投げてきたので鉄砲をぶったら、鉄砲をうつなと答えた。
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キツネ 1975年 福島県 ある家の婆様が狐に憑かれていなくなった。爺様が山に向けて鉄砲を撃ったら叫び声が聞こえたのでそちらを探すと、竹やぶに婆様が倒れていた。裸足で、服はボロボロになっていた。
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