キツネ 1938年 長野県 呼ばれた帰りに油揚などをたくさん持って、田んぼを通り川の中を行った。次の日気付いたら持っていたものは何もなかった。
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キツネ 1938年 長野県 婚礼に呼ばれた帰り、箱山峠までくると道端に山が出来ていけない。一服すると山は消えた。家に帰って狐だとわかり、折箱を見ると油揚だけなくなっていた。
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キツネ 1938年 長野県 買い物の帰りに原のところで提灯がぱっと消え、手に持っていた油揚がなくなっていた。
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キツネ 1983年 東京都 油揚げを背負って歩いていると、目に見えない何かがあとになり先になりする。あまりにこわいので途中の家に泊まって、迎えの2人と合流し、それでやっと安心して帰ってきた。キツネらしい。
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オヨメサン,キツネ 1938年 長野県 夜遅い帰り道、持っていた提灯が突然消えて、月夜のように明るくなり、向のほうに美しいお嫁さんが歩いていくのが見えた。気味が悪いのでたばこを吸うと、そこは川の中だった。家へ帰るとみやげのごちそうがなくなっていた。
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キツネ 1984年 山梨県 結婚式の帰りの夜道をご馳走を持って歩いていたら、狐に「こっちだこっちだ」と声をかけられて連れ回され、おみやげを取られた。
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キツネ 1956年 宮城県 明治の中頃,ある男が婚礼に参加し折詰めやお土産を貰っていい機嫌で帰ってきた。しかしいくら歩いても家の近くにある筈の森が見つからず,気がつくとまた元の場所に戻ってきている。落ち着いてよく見ると,そこにはちゃんと森があった。帰宅してみるとお土産はみんな無くなっていた。その場所ではしばしば村人が狐に騙され,道に迷わされて食べ物を巻き上げられた。
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ミチマグナイ 1978年 埼玉県 ある男が、山に木を切り出しに行って下りる際、15分で着くはずの場所に夕方になってやっとのことで辿り着いたという。通り慣れた道が道まぐないをして迷わせたのだという。その男は、不祝儀でもらった酒を妻に黙って山に持って上がり、飲んだという。
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キツネ 1938年 長野県 家の婚礼を手伝いに来ていた人が12時ごろひとりで提灯を持って帰った。翌日、方角がまったく違うところの人が、ぼろぼろの提灯やその人の持ち物が落ちていたと届けてくれた。その人は昨夜のことは覚えておらず、朝戻ってきて疲れたといって寝続けた。着物は穴だらけ、土だらけであった。
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キツネ 1994年 富山県 祭に呼ばれた人がご馳走を持って帰ると、家についたら空っぽになっていた。おそらくきつねに取られたのだろう。
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キツネ 1938年 長野県 祖母の母が法事の帰りに家の前でうろうろしているのでわけを聞いてみると、「そこまでくると大きな川があってはしがないので困っていた」という。ごちそうの中の油あげはなくなっていた
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キツネ 1986年 石川県 帰り道、油揚げがなくなった。
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キツネ 1983年 富山県 昔、油揚げを買ってきて狐に化かされた人がいた。そういうときは自分がどこを歩いているか分からなくなり、山の中や川の中を歩いたりする。
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キツネ 1985年 新潟県 話者の母が正月のニシンや油揚げを買っての帰り、急に道がなくなって違う方向に道が見え、そちらに向かうとまた道が消える、ということが続いた。気がついたら荷物はなくなっていた。狐の仕業。
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キツネ 1981年 東京都 店を出そうとおでん屋がお祭に行こうとしたが、途中で道がわからなくなった。あっちこっちにいたが、どうしてもお祭がどこなのかわからない。朝、目が覚めたら土手で寝ていて、仕込んでいたおでんは狐に全部食べられてしまっていた。
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キツネ 1990年 秋田県 夜に筏から相野々へ法事に行った帰り道で、狐に騙されてもっていた饅頭や油揚げなどをとられた。
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キツネ 1998年 奈良県 婚礼のご馳走を重箱に入れてもって帰る途中、狐に騙されて、畦道に座って芝居見物をした。気がつくとご馳走はすっかりなくなっている。そういう話が昔はよくあった。
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キツネ 1978年 山梨県 ある夫婦が結婚式の帰りの夜道を幾ら歩いても村に着かなかった。テンプラをお土産にしていたので狐がついたのだと気づき、座って煙草を吸ったら家に帰ることができた。
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オオニュウドウ 1972年 千葉県 祭りの夜、油揚げを買って帰ると、そば畑で大入道に出会った。大入道と相撲を取っているうちに、油揚げはなくなり、大入道も消えた。
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タヌキ 1990年 長野県 下り谷から細野山に嫁いだ人が、井戸入のたぬきがいる方へ馬を曳きに云った。ところがたぬきに騙されて、夜になっても帰ってこない。近所の人と一緒に迎えに行ったが呼んでも返事をしないので、朝になったら帰ってくるだろうと引き上げた。朝方に嫁は帰ってきた。油好きのたぬきに髪のびんつけ油をなめられて、髪の毛はぼうぼうだったという。
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