キツネ,サケ 1939年 青森県 狐が爺様をだまして川へ大量の鮭がいるように見せかける。持っていた鰊を置いて川に入ると、狐にその鰊を奪われた。
類似事例 |
|
ニシン,クロギツネ,タタリ 1929年 北海道 鰊は蝦夷の物産であった。文化三年に、知内山から玄狐を取ってきたことがあった。それからこの狐が祟りをなすようになった。狐を嫌う鰊も、この頃からさっぱり獲れなくなってしまった。
類似事例 |
|
ニシン,カネノネ 1929年 北海道 鰊は蝦夷の物産であった。シーズンになると、祈祷に出かけて漁の成功を祈った。特に2月中旬からは、寺の鐘を打ってはならないことになった。もし鐘の響きが海底に伝わると、恐れた鰊が近寄らなくなるからだと言われていた。鯨や狐、蚫などという言葉も、鰊の敵なので、絶対口にしてはならなかった。
類似事例 |
|
ニシン,クロギツネ,タタリ 1929年 北海道 文政6年に鰊漁をした網を乾かしていたところに、黒狐がひっかかって死んでいた。それを町役所に献上し、同じ年に稲荷ができ、狐の皮を神体とした。鰊は狐を嫌うため、稲荷を建てて狐の祟りを鎮めたのである。
類似事例 |
|
ヤマブシ 1929年 北海道 鰊の不漁が続いたので、村人が山伏を呼んで祈祷を行った。十七日間の絶食の末、神託を得たと山伏が言った。人々は喜んで、新しい網などをそろえた。しかし、いくら待っても鯡は一匹も寄ってこない。そうしているうちに、鰊漁の時期が過ぎてしまい、さらに村は窮地に陥った。
類似事例 |
|
ウバ 1985年 北海道 蝦夷地が開けていなかった大昔、白髪の老人が水を海に垂らして鰊を呼び、島人を助けるように姥に壷を渡した。鰊は大群で押し寄せ村人は喜ぶが、姥はどこにもおらず、厨子の中に一体の神像があるだけだった。この像を祀ったのが姥神大神宮である。
類似事例 |
|
キツネ 1940年 滋賀県 男が山へ栗拾いに行った。ところが、狐の穴の周辺に落ちている栗を拾ったことで狐に憑かれてしまった。そこで、餅と鰊などを持っていって狐に詫びたところ、治ったとという。
類似事例 |
|
キツネ(ゾクシン) 1949年 兵庫県 着物のしつけ糸を取っていないと、狐にだまされる。白いれんげを持っていたら狐にだまされない。夜、油揚げを煮ると狐にだまされる。
類似事例 |
|
オリイバアサン,ウバガミ,ムラサキノヒ 1929年 北海道 折居婆さんは江差に住んでいた。毎朝神を拝み、天候を村人に教えていた。これが当たるので、人々は婆さんを神として敬うようになった。鰊が不漁になった時、夜に婆さんが紫の火を見た。そこで神に告げられたように瓶の水を注いで合掌すると、一斉に鰊の大群が押し寄せた。人々にこれを知らせた婆さんは姿を消し、姥神として祭られるようになった。
類似事例 |
|
キツネ 1963年 宮城県 狐にだまされたときは「だまされたな」と思うとよい。そう思わないと、どこまでもだまされつづける。
類似事例 |
|
キツネ 1938年 青森県 絶対に狐にだまされないぞと言っていた3人の若者が狐のいるところへ行ったが、やはりだまされた。
類似事例 |
|
キツネ 1938年 青森県 狐にだまされまいとした者がいたが、結局はだまされて、馬の糞を食わされた。
類似事例 |
|
キツネ 1990年 秋田県 買ってきたものを家に帰ってみんなに見せたと思ったらそこは野原で、全部もっていかれてしまっていた。狐にだまされていた。
類似事例 |
|
キツネ,エジナ 1983年 岩手県 八戸街道にいるキツネに魚をあげればだまされないが、あげないと魚を取られて馬糞を背負わされる。
類似事例 |
|
キツネ 1984年 大阪府 お宮の供物を狐がとりにくるので、ある男が番をしていると嫁がくる。嫁は男を帰宅させようと色々と言うが、暗いのに顔がはっきり見えるので、狐にだまされていると気づく。男はだまされまいと耳を貸さなかったが、ベッピンさんになって出てきた狐が「あんたはだまそと思っても、だまされん、ほうびをやる」と言うのに、とうとうだまされてしまった。松島の遊郭に行き、ご馳走や風呂にありついたつもりが、朝には野壷に入っていて、供物も取られていた。
類似事例 |
|
キツネ 1956年 宮城県 着物の躾糸を取らないで着ると狐にだまされる。
類似事例 |
|
ムジナ 2001年 新潟県 狢に山崩れの音を聞かされて、ご馳走を全部取られた。
類似事例 |
|
キツネ 1988年 茨城県 油揚げを買って歩いていたら、狐に飛びつかれて全部とられてしまったという。
類似事例 |
|
キツネ,カネコ,カワウソ 1938年 青森県 狐が川猫(カワウソ)をだますと、仕返しに川猫が狐をだまして狐の尻尾を氷から抜けなくした。狐は人間に見つかって殺された。
類似事例 |
|
キツネ 1982年 東京都 頭のいい人が逆に狐をだました。狐にだまされたふりをして踊っていると狐が後ろについてきたので、持っていたカゴをかぶせてしまった。
類似事例 |
|
キツネ 1979年 長野県 小さい頃に狐に化かされたという話を聞いた。ある人がニシンを買って帰っていると、大きなジャンボンをやっているので見て、それから帰ろうとすると狐にだまされ家に行かずに山の方へ行ってしまった。背負っていたニシンは全部食べられ、着物もぼろぼろになって発見された。夜中中歩き明け方になると正気になったという。
類似事例 |
|