タヌキ 1990年 愛知県 昔、切山の洲漏れ橋近くの竹やぶに古狸が住んでいた。狸は夜になると、「一升がしがし一升かすと二升になる。二升かすと三升になる。三升かすと四升になる。一升がしがし……」と言いながら人を化かし、村人は気味悪がっていた。
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アズキイッショウコメイッショウ 1976年 京都府 宮の下に、小豆一升米一升という、ガシャガシャと音がするところがある。
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フタゴ 1939年 三重県 双子が生まれると、夫が屋根へ上り、一升升の尻を叩いて大声で呼んだという。
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テンゴサマ 1977年 富山県 酒を買いに来る人が一升徳利に二升・三升をいれてくれと言い、それが不思議に入った。店の外に出ると、姿が見えなくなった。天狗だったのだろう。天狗のいる蔵では、良い酒ができるといわれる。
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ヤマンバ,ヤマウバ 1915年 長野県 ヤマンバは時々里に酒を買いに来る。2合徳利位の器を持ってきて、酒を1升入れろなどと言ってくる。その徳利には1升でも2升でも、言うとおりに入るという。
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エンコウ 1938年 島根県 えんこうは水が1升あれば住むことができる。人の肝を取るともいう。
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ムジナ 1930年 新潟県 むじなが砂を撒いたり小豆を撒いたりする。
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ベンジョノカミサマ,イキアイ 1935年 長崎県 大晦日、便所の神様に灰を3升あげて、行合いをしても病気につかれないよう頼む。
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トックリ 1990年 長野県 昔、「とやま」という酒屋があった。そこへ南木曾岳から金時が小さいとっくりを下げて、酒を三升入れてくれと頼んだ。店の人はそんなに入らないと言ったが、入れてみると三升らくらく入ったという。
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ヨンショウシミズ,ナナフシギ 1936年 福島県 植田の四升清水はいくら飲んでも尽きず、常に4升くらい残っている。飲めば心身恍惚となって死ぬと信じられている。植田の七不思議のひとつ。
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アラガミサマ,オカマサマ 1958年 東京都 荒神様には36人の子供がいる。そこで10月晦日には米1升で36個の団子を作り、1升桝に入れてオカマ様(荒神様)に供える。これをオカマの団子という。
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コンピラダイゴンゲン,コンピラサマ 1983年 岡山県 川上町では、船頭が薪に金比羅大権現と墨書きしたものを川へ流すと、これを誰かが拾って金比羅様へ奉納してくれる。船頭の間での金比羅宮に対する信仰は厚いものである。船頭たちの村では、金比羅参詣にそなえて金比羅講が行われたりもした。
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アズキアライ 1978年 愛媛県 橋の下で雨の晩には小豆を研ぐ音がしたという。「一升ごん合シャーリシャリ」と言っているようで、恐れられた。他所の橋の下にもこのような小豆洗いが出たという。
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キツネ 1939年 青森県 夜になって通行人が物を持っていると、狐に砂を撒かれる。
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ヤマイヌサマ 1953年 埼玉県 山犬様は夜道を家まで送ってくれる。転ぶと起こしてくれる。米一升炊いて進ぜると、炊けるまで待っている。
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ヘビ 1968年 奈良県 一升徳利ぐらいの太さの大蛇を見た人がいる。また一丈ほどの大蛇の骨を見た人もいる。
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スナマキムジナ 1993年 新潟県 辻堂坂に夜くると、砂をまくような音がして砂撒き狢が出る。
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テング 1990年 富山県 人が行方不明になると、一升枡をさかさまにして叩きながら捜して歩いた。天狗さんは音が嫌いなのでこれで返してくれるという。
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ゴシンタイ 1974年 栃木県 ある人が星の宮神社の御神体を酒3升で貰ったら病気になった。神社に戻したら治った。
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ウンメイノカミサマ,ヤマノカミ 1941年 秋田県 人が生まれるときは、山の中のお宮で、真夜中に神様が人の運命を決める。竹3本の運と言われた男の子は竹細工屋に、塩3升の運と言われた女の子は大家の嫁になった。
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シ,(ゾクシン) 1915年 和歌山県 3人に3度廻られると死ぬという。
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