タヌキ,スナマキダヌキ 1939年 京都府 金比羅権現の小社に古狸が住んでいて、夜に「小豆3升、米3升、合わせて6升、ガッシャガッシャ」といって砂を撒く。
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フクノカミ 1986年 福島県 夜更け足音がするので外に出ると坊主がいる。「どこへ行く」と聞くと「貧乏神」と答えるので「貧乏神」と返すと、その家は貧乏になってしまった。その後、また坊主に出会い、今度は家に招き入れ丁重にもてなすと家は裕福になった。その坊主は福の神であった。
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テング 1950年 埼玉県 弱虫の男が日和田山の金比羅神社に住む天狗に毎晩願を掛けた。九日目に天狗は男をいろいろ驚かそうとしたが、男はがまんした。夜が明けると男は力持ちの豪傑になっていた。
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カネンヌシ 1932年 熊本県 大晦日の真夜中、金ン主という妖怪が出る。金ン主と力比べをして勝つと、大金持ちになるという。金ン主は武士の姿で現れるともいう。
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リウジン,アメヤミノウタ,マガオ 1980年 静岡県 ある年、俳諧の名人であった真顔が、門人と大井川のほとりに宿したとき、外は大雨が連日続いた。そこで皆で天やみの歌を詠み、龍神に供え、もし止むならば誰の歌によるものかを評しようということになった。するとその夜のうちに雨は止んだ。翌朝皆の歌を見てみると、真顔の歌が極めて優れていたので、止雨は彼のお蔭ということになった。
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コンピラダイゴンゲン,コンピラサマ 1983年 岡山県 川上町では、船頭が薪に金比羅大権現と墨書きしたものを川へ流すと、これを誰かが拾って金比羅様へ奉納してくれる。船頭の間での金比羅宮に対する信仰は厚いものである。船頭たちの村では、金比羅参詣にそなえて金比羅講が行われたりもした。
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シュウキャク 1975年 山形県 宗祇がある寺に宿した時、夜更けに数人が連歌をした。聞いていると1人が句を吟じたが附句が続かず皆消えてしまった。次の夜も同様に現れたので宗祇が附句をすると皆消えて二度と現れなかった。
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カミサマ 1955年 静岡県 神無月に笛を吹くと、神様が寄ってくるという。
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コンピラサマ 2001年 青森県 I崎家では、神棚の大神宮様の隣りに、曽祖父が四国から担いで帰ってきたという金毘羅様を祀るお宮がある。
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ウタウノウメン 1972年 山形県 村のある家にむかしから伝わる能面には精がはいっていて、夜になると時々歌い出して、家人や村人を驚かせたという。
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カネンヌシ 1939年 熊本県 肥後の天草島では大晦日の真夜中、金ン主という妖怪が出る。金ン主と力比べをして勝つと、大金持ちになるという。金ン主は武士の姿で現れるともいう。
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カワノカミ 1929年 長崎県 雨の晩にひょうひょうと言って通るのは、川の神である。大勢連れで、高帽子をかぶって来る。袖口から覗くと、その姿が見えるという。
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テング 1968年 福井県 話者の家が酒造りをしていたころのこと。夜、段の岳から天狗が提灯を点して欅の木に止まり、酒倉に入ってピーと音を出して酒を飲んだ。家長はその音を聞くと「今年も良い酒ができたので、天狗さんが来てくれた」と喜んだ。
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ミヤマオオカミ,メガミ,オンナ 1928年 三重県 ある夜、突然女が現れ、飯と酒を要求した。そこへもう一人女が現れ、にらみ合うが、やがて後から来た女は帰り、老人を連れてきた。魔性の女から救うために女神と彌山大神が現れたのだという。
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テング 1933年 兵庫県 25年以上前のこと。ある男が、不意にいなくなっては「摩耶山へ詣ってきた」「金比羅さんへ詣ってきた」と言ってひょっこりと帰ってきた。周りの人は疑ったが、そんなときは男は讃岐の金比羅さんの御札を懐から出して見せたりした。本人が語るところによると時折天狗が迎えに来て、遠方へと連れて行くのだという。
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ヨウカイ,ヤマノカミ,アヤシイコエ 1977年 鹿児島県 月の夜の12時を過ぎた頃、山の麓の部落から三味線の音が聞えてきた。丑三ツ時にはワァイ、ワァイという、男か女かわからない声がした。近くへ降りてくるような気配がしたが姿は見えない。山には恐ろしい声をかける山の神というものがいるらしい。
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ヘビ,マモノ,ビンボウガミ,(ゾクシン) 1939年 和歌山県 夜に口笛を吹くと蛇や魔物が出たり、貧乏神が来たりする。
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ヤマノカミ 1975年 福島県 石川村から炭焼きに来ていた人が山の中で謡を歌っていたら、「そこ間違ってる」と山の神に指摘された。山の神は謡が大好きなので、山中で謡を歌うなと言う。
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タヌキ,タカハシイエモン 1996年 香川県 普段は酒を飲まない人が毎日酒を飲み、仕事をしなくなった。毎晩心経を唱えて祈禄すると、この人に憑いていたどんどろ落ちのたかはしいけえもんという狸は帰っていった。
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テングサマ 1929年 新潟県 山には天狗様がいて、ふもとの村があらされて困るので、占女の神口を聞いてみると、それは天狗様のたたりだといわれた。毎年お酒を天狗に供えなさいと告げられたので、その通りにした。その酒は翌年の10月八日までに天狗が全て飲んでなくなっているという。
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