キツネ 1939年 岩手県 男が家に帰る途中、夕立が降ってきたので杉の木の下で雨宿りして煙草を吸っていた。そのとき、男は狐を見つけて煙管で叩いた。すると、狐は逃げ、過ぎも夕立もなくなった。
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キツネ 1939年 青森県 北海道から帰ってくる夫を待っていると、向こうからやってきたが、様子がおかしいので狐であると気付いた。逃げたが追いかけてきて、森の中から豆を降らせたりした。
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キツネ 1939年 青森県 荷馬車曳きの男が自分の家の前に馬をつないで届け先を訪ねまわっていたが、実は狐にだまされて国道の電信柱に馬をつなぎ、松林の中を歩いていたことに夜が明けてから気付いた。
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キツネ 1985年 新潟県 ある人が夜、父親を迎えに行ったら咳が聞こえた。父親かと思ったら、また別のほうから聞こえてきたので狐だと思い、逃げ帰った。
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キツネ,シニン 1938年 青森県 郵便持が狐が化けているところを見つけて驚かした。その後、狐の仕返しで、死人が棺から起き上がって動き出したようにだまされた。
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キツネ 1965年 兵庫県 ある男が帰り道、狐が頭や背にアオミドをつけて美人に化け、牛馬の糞を牡丹餅に変えて、ある家に入っていくのを見た。障子の穴から覗いて見ると、重箱から牡丹餅を出して家人に勧めるので、「それは牛の糞だぞー」と叫んでも気づかない。叫び続けたが、突然背中をどやされた。気が付くと、木の股から首を出して、山のほうを覗いていた。
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キツネ 1938年 長野県 ある人が夕方に草刈をしている途中に狐を見つけて石を投げた。やがてあたりが暗くなり、かすかに見える明かりを頼りに寺にたどり着いた。男は葬式が気味悪くて柱の上に登って見ていたが、それは実はバラの木で体中血まみれになる。
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キツネ 1987年 山形県 ある男が酒を飲んで入有屋集落から柳原集落へ帰る途中、奥さんが重箱に御馳走を詰めて迎えに来たが、金歯の位置が本物と違ったので狐と気づいた。煙草をふかしたら、狐は火が嫌いなので逃げていった。その場所は集落の間で化かしやすいらしく、よく狐が出るところ。
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キツネ 1987年 埼玉県 越生郵便局の配達人が配達の折、狐が出てきて長い尾を振った。化かされると思った配達人は怪しい者ではない旨を狐に伝えたところ、お狐様はのそのそと遠ざかって行ったという。
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キツネ 1978年 石川県 ある男が山を通りかかると、キツネがタバコの葉を頭と背中に乗せていた。頭の葉は姉さんかぶりに、背中の葉は子供になり、子供を背負った母親に化けた。男が後をつけていくと、キツネはある家に入った。その家の老婆が娘が帰ったと喜んでいたので、男は急いで家に入り、「それはキツネだ」と言った。
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キツネ 1971年 長野県 男が親類の新盆に行く途中、狐が女性に化けるのを目撃する。後をつけると新盆の家に入った。線香を上げに来るところを捕まえようと座敷に先回りする。やがて男がいないので騒ぎになり、皆で探したところ、男は盆棚のかやの中で、狐を捕まえるぞと力んでいた。
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キツネ 1982年 宮城県 狐が隣の家を覗きこんでいたので、咳払いをしたら逃げていった。用事を済ませて出て行くと家の門口に、さっきはなかった大きな杉の木が立っていたので不審に思って股から覗くと、2匹の狐が化けていたので、棒で叩いて追い払った。
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キツネ 1938年 長野県 昔、ある人が山で石だと思い腰掛けると子狐だった。怒った子狐はばかしたが、この人がたばこをふかして煙を送ると逃げた。
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キツネ 1938年 長野県 昔、用事に行く人が雨が降って来たので柳の下で待っていると、ある人が迎えに来た。しかしどこか気味の悪い人であったのでたたくと狐であった。
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キツネ 1990年 福島県 夜、魚を持って山道を家に帰るとき、変な方へ行ってしまった。気がつくと魚と思って持っていたのは木の葉になっていた。狐に騙された。
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キツネ 1935年 熊本県 狐が頭に藻をかぶって琵琶坊主に化けた。その様子を見ていた人がいた。その人が琵琶坊主に化けた狐の後についていくと、狐は一軒の家に入って琵琶を語りだした。その人は暖簾の隙間から見ていたが、黙っておれなくなり、暖簾を押し分けて狐であることを告げた。けれども、注意されて気がつくと、その人は広野の真ん中で馬の尻尾の毛を掻きあげていた。
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キツネ 1933年 青森県 冬、雪の中で人夫と犬が協力して一匹の狐を生け捕った。この狐が毎晩美人に化けて小屋にきたのだと人夫は信じている。
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キツネ 1984年 大阪府 お宮の供物を狐がとりにくるので、ある男が番をしていると嫁がくる。嫁は男を帰宅させようと色々と言うが、暗いのに顔がはっきり見えるので、狐にだまされていると気づく。男はだまされまいと耳を貸さなかったが、ベッピンさんになって出てきた狐が「あんたはだまそと思っても、だまされん、ほうびをやる」と言うのに、とうとうだまされてしまった。松島の遊郭に行き、ご馳走や風呂にありついたつもりが、朝には野壷に入っていて、供物も取られていた。
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オジョロウキツネ 1974年 京都府 百姓が夕方大根を小舟に積んでの帰り道、若い女に舟にのせてくれるよう頼まれる。小女郎狐だと思い、舟に乗せるやいなや荒縄でしばった。帰ると青松葉を燃やしその上に女を投げ込んだら、それは大根であった。小女郎狐はとっくに逃げていたのだった。
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キツネ 1932年 兵庫県 男が山に芝刈りに行って、狐の穴の周りも刈ってしまった。季節は冬であり、その夜に狐が男の家にやって来て涼しくしてやると言い障子を開け放った。男は寒くて寝られなかった。
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