キツネ 1987年 埼玉県 越生郵便局の配達人が配達の折、狐が出てきて長い尾を振った。化かされると思った配達人は怪しい者ではない旨を狐に伝えたところ、お狐様はのそのそと遠ざかって行ったという。
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キツネ 1973年 岩手県 昔、若い人が木炭を馬に積んで大原の町の問屋に持って行き、鰯を買って帰る途中に狐にあった。コンチクショウ、化かされまいぞと思って狐を追いかけたが、見失って諦めた。家に帰って荷を降ろしたら、鰯はなくなっていた。狐に化かされていた。
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オクリオオカミ 1992年 奈良県 明治2・30年の頃、夜遅く帰ってきたら、送り狼がついてきた。倒れると飛びつかれるので、気をつけてゆっくり歩いて帰った。家の入り口についたら、家の人に塩をまいてもらった。狼は塩を舐めて、去っていった。
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キツネ 1939年 青森県 郵便夫の男の帰りが遅いので、ある男が迎えに来た。迎えに来た男が見知らぬものなのであやしんでいたが、やがて狐であることに気付き、煙管でなぐるとそれは木の根であった。
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キツネ 1984年 山梨県 郵便屋さんが上九一色村のほうに手紙を持っていくとき、狐に化かされておかしなところに持っていくことがあった。
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キツネ 1991年 静岡県 郵便局員が狐に化かされ、山道を何日もさまよっていた。つい最近のことと言う。
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キツネ 1973年 岩手県 1940~50年頃の話。魚を買って帰った人が峠で狐に化かされて、1時間ほどの間に魚をとられてしまった。
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キツネ 1982年 宮城県 1945年ごろのこと、魚売りが馬に魚を担がせて歩いていたら、狐に騙されて箱を降ろさせられた。
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キツネ,シニン 1938年 青森県 郵便持が狐が化けているところを見つけて驚かした。その後、狐の仕返しで、死人が棺から起き上がって動き出したようにだまされた。
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キツネ 1987年 奈良県 山に蕗を取りに行ったら狐に化かされた。帰ってくると木や下草が全部蕗に見えるのだと言う。ボケたようになってひとりでに出歩き、山に入るようになった。たまりかねて猟師が鉄砲で撃ったら、狐が落ちた。
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キツネ 1995年 山形県 1934~1940年頃、郵便配達の人がよくきつねに化かされた。堀に落とされたり、田んぼに入ったまま出られなくなり、へとへとになるまで歩かされたりした。今では化かされることもなくなった。
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オオグチナワ 1968年 奈良県 昭和12・3年頃、郵便配達夫が犬と一所に歩いていたら、大きな蛇が山から下りてきた。蛇は鎌首をもたげて犬に襲いかかってきたので、郵便配達夫は杖で殴り殺した。
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タヌキ,ボウズ 1978年 和歌山県 郵便屋が家へ帰る途中、坊主に化けた狸に相撲をとろうと言われて一番とってみると、郵便屋が勝って、喜んでいい気分で帰った。持っていた袋を開けてみると砂がたくさん入っていた。
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キツネ 1982年 宮城県 ある男が、浜区と町区の間で夜にいつも狐に化かされて魚を取られていたので、今度こそとられまいと昼間にイワシを箱いっぱい背負って歩いていると、狐の嫁入りに出会った。珍しいと思って何百匹もの狐の行列を見ているうちに、箱の鰯を全部食べられてしまった。
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キツネ 1972年 千葉県 昔、夜遅く魚や豆腐を持って歩く人は、狐に化かされた。化かされると、誰かに声を掛けてもらうまでは歩き続けてしまっていた。
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キツネ 1983年 千葉県 夜遅くに魚をもって帰っていると、その匂いで狐が来てその人を化かし、その魚を食べてしまう。
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キツネ 1971年 岐阜県 1930年ごろのこと。門野と遠山の間の傍示松には狐がいた。あるとき豚を背負って歩いていたら、いつの間にか道に迷って山の中にいた。不思議に思って振り向いたら、後ろに大きな狐がいた。化かされていた。オカモチ(竹籠)に豆腐や油揚げなんかをいれてここを通ると、狐に取られてしまう。
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ムジナ 2001年 新潟県 下新穂を夜通ると、狢が白い手拭を被った赤い腰巻の女になってつきまとった。郵便配達の人が、悔しくて急に車で押したら、ギヤッと言ってそれきり出なくなった。
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キツネ 1981年 和歌山県 1930~40年頃のこと。ある人が魚を買って帰る最中、一休みしていたら藁籠の中の魚を柴の葉に替えられた。狐の仕業。
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キツネ 1982年 宮城県 農仕事を手伝って米や魚を貰った人が狐に化かされて田圃の中を歩かされ、米や魚を石や砂や泥とすりかえられた。
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