ネコ 1958年 白石市に貧乏な寺があり、ある日立派な葬式があったが和尚は呼ばれなかった。すると可愛がっていた猫が「あの棺を空に上げるから、私を3回呼べ」と言っていなくなった。果たして棺は舞い上がり、和尚が呼ばれて無事に棺を地に下ろした。その後和尚は出世した。
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ネコマタ 1955年 山形県 昔、小坂に猫又が出た。貧乏な寺の虎猫が、黒雲を呼んでいい家の葬式の棺を持ち上げた。貧乏和尚が呼ばれてご祈祷をすると下がり、それからその寺も栄えた。
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ネコ 1977年 福島県 新潟にあった貧乏寺で飼われていた猫がいた。長者の家で老婆が死んだとき、猫は偉い和尚が拝むと棺を高く上げ、その貧乏寺の和尚が拝むと棺が下りてくるようにした。貧乏寺の和尚は感謝されて、寺は裕福になった。それで今でも猫は棺の傍に寄せてはいけないという。猫除けに草刈り鎌を置く。
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ネコ 1958年 岩手県 藤沢町の隣村に貧乏な寺があり、和尚は猫を可愛がっていた。ある日、立派な葬式があったが和尚は呼ばれなかった。すると雲中から真っ赤な手がでて棺をつかみ、宙に持ち上げた。そこで和尚が呼ばれて無事に棺を地に下ろした。その後和尚は出世した。
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(チュウニウクカンオケ),ネコ 2000年 青森県 金持ちの御姫様の葬式行列が寺に向かっていたとき、御姫様の棺桶が空に巻き上げられた。和尚が「とらヤアヤア寅ヤアヤア」と何度も繰り返すと、棺桶は降りてきて、棺台に収まった。猫のおかげで本堂も新しく建ち、和尚は立身出世したという。
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トラネコ 2001年 青森県 貧乏な寺で長く養われていた虎猫が、毎晩、和尚に化けて出掛けて行っては大勢の猫達と酒盛りをやっているのを和尚に見られてしまい、寺を去った。去り際、虎猫は、あるところで亡くなった姫の棺桶を自分が巻き上げるから、やって来てお経をあげてくれと言った。そこでその通りにすると、長者の家から多額のお布施がもらえることとなり、また和尚の名も広まって、寺は持ち直すことが出来た。
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ネコ 1936年 香川県 瀧寺の和尚さんの命を天井裏に住む鼠が狙っていた。寺に飼っていた猫がその鼠を退治した。そして猫は300軒の檀家を和尚さんに差し上げると言った。ある葬式の時、火車といって棺が上がったまま、坊主がいくら祈っても下りてこなくなった。通りかかった瀧寺の和尚さんが猫と共に棺を下ろした。それで檀家たちは感心し、300軒の檀家が瀧寺についた。
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ネコヅカ 1948年 岩手県 350年ほど前の話である。福蔵寺で飼われていたトラという猫は大変かわいがられ、30歳になった。そのころ藩主が死に葬儀が行われたが、その最中に棺が天に巻き上げられ、下りてこなくなるという事件が起こった。居合わせたものがいくら加持祈祷を行っても効果はなかったが、福蔵寺5世の大突和尚が駆けつけて祈ると、風はおさまり、柩は元の場所に戻った。この功により、寺領30石をたまわった。これはトラが長年の恩返しをしたものであった。その後、トラの行方は知れなかった。寺の鬼門に猫塚を建てた。
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ネコデラ 1939年 京都府 ある古寺の和尚は、飼い猫が女の姿で踊っているのを目撃した。怒った和尚が猫を隠すと、猫が夢に現れて、武士の訪問を予言する。果たして、翌朝武士が現れ、さる大名の娘の葬儀を行いたいと言う。それに合わせて建物が大修繕され、寺は立派になった。
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ネコ 1957年 愛知県 足助の寺の和尚が葬式で棺を出して行くと雨が降った。和尚が数珠で払うと晴れた。寺に帰ると寺の猫の片目が潰れていた。おまえはここには置けない、といったら、猫は裏の山に逃げた。いまでもそこに祀られている。
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ネコノマリョク 2000年 青森県 殿様を火葬にしている最中、棺おけが浮き上がって宙吊りになった。福蔵寺の和尚がお経を唱えると、棺が火の上に降りて無事に終わった。和尚についていった猫の魔力だろうと言われている。このときの猫は雄の三毛だったといわれている。
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ネコマタ 1968年 岡山県 掌善寺、ごま屋、きさ屋に猫又がおり、この3匹の猫がごま屋の爺の葬式で屍体をとって喰う相談をしていた。それをゲンコウ和尚が聞きつけた。火葬場に行く途中で雷鳴がとどろき人々はとんで逃げた。黒雲の中には3匹の猫がいて死体をとろうとしていた。その時和尚が数珠で掌善寺の猫をたたいたのでこの猫は片目がつぶれ、その後死んだという。
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ネコ 1973年 岩手県 和尚さんが葬式に行ったら化け物が出て騒ぎになった。死人の枕元の屏風を逆さ屏風にしなかったために、猫の魂が死人に乗り移ったのだという。
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ネコ 1976年 新潟県 津川の日光寺の猫は滝で行をして神通力を得て、殿様の棺を吊り上げて日光寺の住職に降ろさせ、恩返しをした。棺を戻した手柄で日光寺は西山八丁四面と言われる広い土地をもらった。
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タツ 1974年 宮城県 人が死んだとき、タツというものが死者をまきあげてしまった。どこの偉い和尚に頼んでもダメだったが、ある貧乏寺の和尚が知恵のある人で、拝んだら棺が落ちてきたという。
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ネコ 1958年 岩手県 浄法寺町に福蔵寺という貧乏な寺があた。ある夜、可愛がっていた猫が夢枕に立ち、変事を暗示していなくなった。ある日、南部藩主の葬式があったが、急に棺が宙に舞い上がり下りてこない。そこで和尚が呼ばれて無事に棺を地に下ろし、寺領として30石を賜った。
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フルネズミ 1936年 岩手県 和尚さまが居つくたびに化物に食べられてしまう正法寺という寺があった。そこに托鉢の和尚さまが泊まった。和尚さまは釜の中で寝たので、化け物に食べられずにすんだ。そして化物の正体は古鼠であり、デンジョウ坊という猫が嫌いなことを知ったので、その猫を借りてきた。そして猫と鼠が戦い、共倒れになった。和尚さまは猫を厚く葬り、寺の住職になった。
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ネコ 1956年 福島県 サイコウ寺にいた狸のような猫が、棺桶を「アブラウンケンソーワカ」と唱えて、寺が栄えた。
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(ゾクシン) 1982年 三重県 猫が死人をまたぐと死人が生き返るといって葬式の間は猫を籠で伏せて出られないようにする。
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ネコ 1931年 新潟県 何百年も前、禅宗から日蓮宗に改宗した家があった。この家で葬式があったとき、雷鳴や大暴風に襲われ、葬列は一歩も動けなくなった。僧侶は経を唱え、信者は題目念仏を唱えたが雨は止まず、柩は空中に巻き上げられてしまった。その後、柩は元檀家であった寺からみつかった。禅宗の寺の猫が宗旨変えを憤って柩を奪ったのだという。
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