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怪異・妖怪伝承データベース
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検索対象事例

ミズコイドリ
1929年 愛知県
秋の夕方になると、黒川に羽毛の真紅な鳥がよく飛んで来て、哀調を帯びた澄んだ声で鳴いている。昔この鳥は親に死水をやらなかった祟りで自分でも水が飲めないようになった。水を飲もうにも自分の真紅な姿が水に映るのが恐ろしくて近寄れず、千口も鳴いてやっと一滴の水が飲めるそうだ。

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イド,コウボウサマ
1929年 岩手県
上飯岡にあるヨーカハゞという部落に、弘法様が来て水が欲しいと言った。しかし女が断ったので、以来水が出なくなった。井戸の水は飲めないような水なので、澤の水を飲んでいる。
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ミズクイドリ
1977年 神奈川県
水くり鳥は、昔、親に水を与えなかった不孝者の生まれ変わりである。その為、腹の毛が赤くなってしまい、水を飲もうとしても水面に映った己の腹の色が炎に見えて飲むことが出来ず、雨が降ったときに仰いで僅かに水を口に入れるのだという。この鳥が鳴くと雨が降る。
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コウボウダイシ
1980年 岐阜県
弘法様が喉が渇いたので水をくれと言った。土地の人が「この水は飲めない」と言ったので、弘法大師は水を止めていった。それ以来水が出なくなり、水無という地名になった。
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ヤマンバ
1999年 静岡県
とてもきれいな水があった。山姥がその水を飲みに来たという。
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ギョウジャ
1989年 山梨県
Aさんの家の方にイドバタという家があった。昔は水がなくてそこへ行者だかが来て喉が渇いたというのでその家の人が親切に水をあげた。そうしたら、一生飲める水を出してやるといって、杖でついたら水が出てきた。そこには、ずっと水が出ていた。タカギシというとその井戸の出るうちの上がタカギシという名字である。
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〔ミズゴイ〕
1940年 岐阜県
ある家の下女が、その家で飼っていた馬に、毎夜主人に水を飲ませたかと注意されたにも関わらず、水を与えなかった。そのため、ついに馬は死に、その後下女も死んだ。下女は生前馬に水を与えなかったため天罰が下り、水乞食に生まれ、雨が千粒降っても一粒しか飲めなくなった。毎夜口が渇くため、夏になると毎夜「雨降れ」と鳴くという。
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ユウレイ
1956年 東京都
船の中で幽霊に憑かれると「水くれ、水くれ」と言う。その時は面舵から弁当と水を少しやる。右舷からやると幽霊が船に入る。水をやるときも柄杓やアカ取りの底を抜かないと、幽霊が船に水を入れてくる。
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メン
1956年 鹿児島県
春、メンが山から下ると川の水が濁る。秋、山にのぼると水が澄む。
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ヒトダマ
1974年 大分県
「人魂」という名の鳥がおり、この鳥が鳴くと人が死ぬという。鳥の正体は定かではない。
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コウボウダイシ
1978年 新潟県
弘法大師が峠にやってきて、水が足りないなら水を出してやると言って、水を出してくれた。これを弘法清水という。
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(サワノミズ)
1990年 長野県
三河の老人が病気になったとき、「昔飲んだことのあるしげ沢の水が飲みたい」と息子に言った。息子ははるばるやって来て水を汲み帰ったが、最初の水は違った。もう一度詳しい場所を教えてもらって水を汲み帰ってその水を父親に飲ませたところ、病気はたちまち治った。
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(アメガフルバショ)
1973年 香川県
70年くらい前、土佐から雨乞いの日に間に合うように水をもらってきた。水をリュウゴンサンにあげ、その後、水を野田池に流したが、そのときに水を運ぶ途中で水をこぼしたところだけ雨が降るようになってしまったという。
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カブキリコゾウ
1939年
カブキリコゾウはおかっぱ姿の小さい小僧で、さびしい山道や夜道に出て「水飲め茶飲め」という。ムジナが化けたものらしい。
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ミズクイドリ,アカショウビン,バクロウノカカア
1977年 神奈川県
ミズクイドリは赤しょうびんのことであり、またの名をバクロウノカカアという。この鳥は、昔、亭主の留守番中に馬を干し殺してしまった女房がその報いで生まれ変わったものなのだという。姿は腹が赤く、それが水面に映って水が飲めない。
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コウボウタイシ
1989年 長野県
弘法大師が立ち寄った際、「水をくれ」と頼んだが、水はなかった。すると大師は自ら金剛杖を地面に突き刺して水を出して飲んだ。以来その場所を「一杯水」と呼ぶ。
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コウボウダイシ
1970年 福島県
昔、中野のある人が機織をしていると乞食坊主が水を所望した。水を与えないでいると水の出る口を杖で叩いた。それ以来、中野では水に困るようになったという。その坊主は弘法大師ったそうだ。
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コウボウダイシサマ
1984年 山梨県
弘法大師様が水を求めたので、井戸のない家のおばあさんは遠いところまで行って水を汲んできた。そのお礼に、一生水に不自由しないようにと弘法大師が杖をついたら、そこから水が湧いてきた。一方、水はないといった家は水が出なくなった。だから人には親切にしなければならない。
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ダイジャ
1990年 福島県
鹿島神社の「お池」の水は、神社から流れてくるという。心掛けの悪い人が水を飲みに行くと、側の蛇柳という柳に大蛇がいるのが水に映って見えるという。
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イド
1930年 石川県
弘法大師が水を乞うたのを拒絶したために水を封じられ、この村ではいくら井戸を掘っても鉄気がでて飲み水にはならないといわれている。
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ニレー
1975年 福岡県
ニレーという鳥がいる。春の鳥で、午前中に鳴くと若者が、午後に鳴くと老人が死ぬという。
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(ゾクシン),トリ
1998年 静岡県
鳥が鳴いているのが聞こえないと、身内が死んでしまう。
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