ジュリ,クシャミ,クスクェー 1973年 沖縄県 子供が出来たお祝いの宴会の為見慣れないジュリ(遊女)を招いたが、亡霊という事が分かった。ひそかに後を付けたところ、ジュリが赤子を連れ去ろうとしているが、赤子がくしゃみをした時に「クスクェー(糞食らえ)」と唱えれば大丈夫という事が分かり、助かった。この為、沖縄ではくしゃみの度にクスクェーと唱えるのである。
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クビダケノオバケ,ズリ 1951年 沖縄県 お七夜の祝いに辻から呼んだズリは顔だけあった身体のないお化けであった。子どもの魂を取りに来るというので、くしゃみをしたあとには「クスクェー(くそくらえ)」と言ってそれを防いだ。
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イシビリ 1956年 宮城県 けちなことを指す。「ひる」は糞尿をたれること。昔、大黒天に金銀をひるように願ったところ、石がひりだされたという。この話から石びりという言葉が生まれた。
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カワヤガミ,(ゾクシン) 1915年 栃木県 トイレで唾を吐くと厠神に祟られて口中を患うといわれている。
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オニ 1941年 秋田県 鬼が屁をひって死ぬのは怖くて、可笑しくて、悲しい話である。
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ビョウシン 1937年 (小島)汚いばあさんが来て子供にうつった。すると熱が出た。また、ばあさんが便所へ行くと汚いばあさんがやってきたので押さえつけてにげた。はしかのときはこのばあさんが出るという。(宮本)子供のとき病気すると黒い何かが襲いかかる夢を見た。祖母は病神を信じていた。昔赤痢が流行ったとき病気になったものは病神の襲いかかる夢を見た。
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カミサマ 1939年 島根県 旧暦10月のうち、立小便は「オタチ、オタチ」と言ってからでないとしないという。この月の間、出雲にはいたるところに神様がいるので、立ち退きを願うのだという。
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バケネコ,ネコババア 1982年 群馬県 いそじという名主の先祖の家で、姑が朝起きてこない。嫁が起しに行くと、とんでもないシゾクネェ(失敗)した、と言って起きない。寝小便でもしたのかと思ったら、一緒に寝ていた孫を食ってしまっていて、喰い残しの手を放り出して宝川の奥へ逃げていった。それからはその村で葬式があると、出棺後にわかに宝川から雲が出て荒天になり、墓場に行く途中で遺体をとられてしまうようになった。
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シマコブンザ,シマコボンズ 1993年 岩手県 子どもが夜更かししていると「しまこぶんざ(しまこぼんず)来んど」と威した。しまこぶんざはフクロウ。フクロウに連れて行かれるぞ、という意味だったらしい。
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(ゾクシン) 1982年 新潟県 キザシに関する俗信。クサメをすると人に思われたり、のろわれたり、ほれられたり、かぜひいたり鼻から魂をとられるといい、魂をとられないために、「バカ、チクショウ」とか「思うたんびに会われるか、3度に1度は、お前来い」などという。一ツオモワレ、二ツノロイ、三ツホレラレ、四ツカゼヒクという。夜に左耳がかゆいと悪いことがあるし、右耳がかゆいとよいことがある、など。
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キマ 1977年 人名に付ける丸というのは不浄を入れる器の事で、鬼魔がこれを嫌うために付ける。糞という字や穢多が穢名やいぬと付けるのも同じ理由である。
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ワルイカゼ 1943年 高知県 七人みさきということはあまりきかないが、同様の病気になったとき、「悪い風にふけた」と言って、箕をもってさびる風習がある。
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オニ 2004年 「汗穴」を「鬼門」と言う。鬼は汗腺から体に入る。
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センチノカミ 1915年 島根県 便所へ入る前は、必ず咳払いをしないと、雪隠の神様(せんちの神様)に行き当たって、病気になる。
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タケキリジイ 1981年 鳥取県 よいお爺さんが竹薮で竹をきっていると、殿様がそこで竹をきるのは誰だと問うので「日本一の屁こき爺」と答えた。すると殿様がそれなら屁をふってみろ、と言うので言われた通りにしてたくさん金をもらった。それを聞いて悪い爺さんがまねをしたが、たくさんに糞をしてしまい、殿様が腹を立てて尻を刀で切ってしまった。
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ミサキカゼ 1933年 山口県 ミサキカゼとは、魔風のことである。脳溢血で倒れた人などもミサキカゼに当たったと言うことがある。
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ダイベンジョ,ツバ,カミサマ,タタリ,(ゾクシン) 1915年 滋賀県 大便所で唾を吐くと神様の祟りがあるという。
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キツネツキ 1987年 滋賀県 昭和52年、交通事故を起こした経夫はその奇異な言動から精神病院に入院した。村ではむしゃくしゃしている人に狐がとり憑く「K村病」だと言われ、本人も狐憑きや狐の既視感を訴えた。
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ユウレイ,(ゾクシン) 1940年 秋田県 幽霊にうなされたとき、屁をたれると一層強くうなされる、という。
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ガッパ 1975年 熊本県 子供が川で小便する際、「ガッパ引っ込むにゃ親の乳は呑まんぞい」といって川の中へつばを吐くという。河童の祟りで引かれぬためのまじないだろう。
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