シゴ,カラス,マクラダンゴ 1999年 青森県 青森県八戸市付近では、死後すぐに団子を作って供える。葬列と共に運ばれて、墓上に置かれる。これを烏が食べてくれないと、死人が続くといって気にした。
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シシャ,ロクゴダンゴ,リキノメシ 1999年 福島県 福島市では、ロクゴ団子を六個作って死者の枕元に供える。葬列と共に墓地に運ばれ、そこでは早く犬や烏に食べられてなくなるとよいといわれている。
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(ゾクシン),カラス 1933年 新潟県 烏鳴きが悪いと人が死ぬ、葬儀場に烏が来ないとまた人が死ぬ、という。
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ソウシキ,レイ,ダンゴ 1946年 香川県 葬式に供えた団子を食べると霊が恐くなくなる。
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ミサキ,ミサキバナシ 1983年 岡山県 新墓の供え物を烏がとらないとミズノコ(鉢に水を入れて野菜などを浮かべたもの)があがらないという。ミズノコがあがらないのは亡者にミサキが憑いているからであると考えられ、ガマ(小祠)を墓の後ろに祀り、僧や法印に拝んでもらってミサキバナシをする。
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カラス,(ゾクシン) 1942年 富山県 夜、烏が鳴くとその近所に死人がある。
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カラス,ヨチョウ,シノヨチョウ 1950年 島根県 烏が墓場の方から鳴くと死人の、荒神社から鳴くとお産の知らせである。
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(ゾクシン),カラス 1933年 広島県 烏が「カオー」と実に悲しそうに鳴くと、必ず近所に死人があるという。
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カラス 1972年 三重県 烏が一声鳴くのは人が死ぬのは人が死ぬ前兆。
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(ゾクシン) 1983年 茨城県 烏に関する俗信。烏の鳴き声でカワリゴトを知ることがある。鍬入れの時にえさを撒いて「カラス、カラス、カラス」と呼ぶ。3つおこしたウネのうち、烏が1番上を食べると早稲があたり、2番目を食べると早稲、3番目を食べると晩稲があたる。人が死んだとき、墓の供え物を烏が食べるとよい。
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オイヌサマ 1974年 山梨県 猟師が山で鳥を撃っていたとき、オイヌさまが死人を掘り返したのを担いでチリチリチリと音を立てて行くのを見て、気づかれてのどを食いきられて殺された。オイヌさまは青目がギラギラ光り、牙が鋭い。墓を掘るときはオイヌさまに掘り返されないように深く掘らなくてはならない。
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カラス 1998年 静岡県 烏が鳴いているのが聞こえないと、身内が死ぬ。
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(ゾクシン),カラス 1935年 栃木県 烏に頭に糞をかけられると、早死にになるという。
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ソウシキ 1965年 岩手県 葬式のときにお墓に供えた物を鳥が食べなければ、仏が人を恋しがっており、近親者から仏に引っ張られて死ぬ人が出る。もし鳥がまったく食べなければ、その家の人が死ぬ。
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カイイ 1974年 烏は人の死を予め知っていて騒がしく鳴く。鼠は人の退去を知って畳のチリを上げる。
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(シノゼンチョウ) 1982年 群馬県 生前、葬式をお願いしていた人が死んだとき、烏が住職に知らせにきた。死人は寺の庭に男なら右、女なら左から入る。
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オオカミ 1981年 和歌山県 つむじが前にある人は、埋葬の後に狼が墓の周りを3度回ると死体が飛び出してきて、食べられてしまうという。
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タマセ 1983年 埼玉県 人が死ぬ1週間前くらいに烏が元気よく鳴いて魂を見せることがある。火の玉で長く尾を引いてフラフラ飛ぶ。魂が出るのを烏にはわかるのだという。
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カラスナキ,ハトニニタブキミナトリ 1970年 三重県 烏の鳴き声は死の前兆だと考えられている。烏よりもっと不気味な鳥がいて、それが一声鳴くと即時に、二声、三声鳴くと二日、三日後に死人が出るという。格好は鳩に似ていて、その鳴声は地獄の底から響くようであるという。周囲の血縁の薄い者には聞こえるが、本人や家族には聞こえないといわれる。
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(ゾクシン) 1985年 福島県 動物が知らせる予兆。烏がなんとなく恐ろしいように鳴くと誰かが死ぬといい、それは鳴いている烏の尾の方角であるという。クモが朝早くさがればお客が来たりいいことがある、など。
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