カッパ,ミズカミ 1953年 東京都 茄子の初物を水神様に供えないと、畑の茄子全部に爪の跡がつく。江戸では川近い民家では子供が川で河童に尻子玉を抜かれないように、好物の胡瓜の初物に家族の名前を書いて流す。
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ホトケ 1969年 埼玉県 盆花はミソハギで、これを迎えのときにもっていって、仏が足を洗うといってミソハギで水をかける。
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ホトケ 1985年 静岡県 新盆に遠渡ではショウロサンといって瓜で牛の形をつくってそれに麻の芯で足をつくる。そして盆棚の蓮の上に水・飯・ソーメン・オハギなどと一緒にしておく。それに乗って仏が来るのだという。
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ボンノホトケ 1982年 新潟県 盆の仏は13日に来て16日に帰っていくので、家に来ている仏の足を切ると悪いからこの間は草刈をするものではない。あるうちの親父が盆の16日に村はずれで草刈をしていると、死んだバサの声がする。聞いてみると、家は盆だというのに忙しがって、ろくなごちそうもせず、土産もなく、業がにえたから、小さな子をいろりへ落としてきたといっていので、急いで帰ってみると、小さい子がいろりでやけどをしていた。
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イドガミ 1960年 鹿児島県 井戸神には初成りの茄子を供える。そうでないと水神が歯形をつけるという。
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フドウサマノテノアト 1967年 富山県 1907年のこと。餅焚きお家という所でのし餅を切っていたところ、のし餅の上にくっきりと大きな手形が現れた。そこに1人の坊さんが托鉢に来て、「これは不動様の手の跡に違いない」と判じ、托鉢に差し出した二合ばかりの米から二三粒つまんで立ち去った。家人が跡を追ったが、托鉢僧の姿は見つからなかった。不思議なのし餅の上の手の跡は評判になり、何年も人々が拝みに訪れた。、
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タウエジゾウ 1948年 静岡県 ある年、旱が続いて田植えが遅れたことがあった。雨が降って田植えをしようと田に行くと、一夜のうちに田植えが終わっていた。その年の開帳のとき、本尊の地蔵の足に泥がついていたので、お地蔵様が田植えをしてくれたのだといわれた。
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ホトケサマ 1977年 山形県 8月13日、仏様が苗代で足を洗って入ってくるので、朝、玄関口の田の草をむしる。
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マスノオオスケ 1966年 秋田県 ある人のところにお坊さんが訪ねてきて「マスを捕ると祟る」と言った。お坊さんにはおこわを持たせて帰した。翌日、大きなマスを捕って腹を開くと、昨日のオコワが出てきた。その人は祟りにあったと言う。
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クチノナイヨメゴ 1956年 宮城県 ある寺に慾深かな和尚様がいて、嫁ごがほしいが、おまんまを食べない嫁ごがよいので、口のないのが一番だと、あちこち探してやっと見つけて大喜びしていた。しかし毎朝毎朝おまんまをたくさん焚くので、和尚は不思議がって、ある時どこかへ行くふりをして庭の角のコガの中に隠れて見ていた。嫁ごは誰もいないと思って、ビンコを解き、中ずりのとこの大きな口におまんまをどんどん詰めていたので、和尚は「おっかねえ!」と叫んだ。嫁は和尚の入っているコガをかついでどんどん走り、途中で和尚を食べようと、草の中にコガを落とすと、コガは堀の中に転がって落ちた。嫁はまた追っかけたが、大きらいな菖蒲と蓬が岸から中までいっぱい生えていたのでそこに行くことが出来なかった。だから五月の節句に鬼が来ないように、菖蒲と蓬を挿し、お湯にも菖蒲と蓬を入れるのだという。
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ホトケサマ 1972年 山梨県 盆に魚を食べないと仏様が口を吸いにくるという、また、16日に送るのがおくれると仏様が泣く。
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ヒトツメコゾウ 1977年 神奈川県 12月8日と2月8日の両日には、一つ目小僧が来るといって、戸口に目籠をつるし、ヒイラギをさしておいた。また、いろりではネギを焼き、神棚に供え物をし、早めに雨戸を閉めて外出しなかったという。
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ヒトツメノバケモノ 1982年 新潟県 コト八日の前夜をオッカナの晩げといい、この夜には一つ目の化物がくるといわれている。籾とおし・箕・ざるなどを門口にさげる。
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メヒトツコゾウ 1977年 神奈川県 12月8日と2月8日の両日には目一つ小僧が来ると言い、7日の夜には履物を早々にしまいこみ、目籠や篩などを外に出しておいたという。
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エンノギョウジャ 1928年 奈良県 弟子たちが仏菩薩を供養したとき、冬だったので供える花がなかった。それをみた行者が枯れ木を取って加持を加えると、紅白の艶のある花が咲いたという。
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イナリノヌシ 1975年 福島県 昔は初午の前日にみがき玉子を稲荷様に上げておくと、殻が割られて中身がきれいにとられていた。稲荷の主が食べるのだといわれた。
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オニ,シャカ 1973年 富山県 節分の晩に鬼が豆を拾って植える。もしも生えたら一大事なので、釈迦が鼠に豆の根を切るように教え、それから畦豆の根を切るのだという。
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ホトケサマ 1965年 宮崎県 盆の13日の晩には仏様が来るので、家の入口から仏壇に通じる戸をすべて、少し開けておく。この仏は夜中に帰っていく。
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コウボウダイシサマ 1938年 青森県 十二年に一度丑の年に弘法大師様が回ってくると信じられている。青い着物を着て、知らないうちに来るのだが、来た家は繁盛するという。来訪すると、必ず擂り鉢へ切り傷をつけていくので、丑の年に擂り鉢を汚くしておくものではないという。傷は一や八の字、または内側が赤・外側が黒のお膳に一銭銅貨くらいの大きさの円形で、雲のような模様のついたのをつけて行くという。春から秋にかけて来る。
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ホトケダ 1971年 岩手県 田植え時に産婦ができた。田掻きの馬にサセドリを手伝ってもらい、家に帰ってみると仏様の腰から下が泥になっていた。仏様に手伝って貰ったから仏田という。
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