ホトケサマ 1963年 福島県 7月13日の夜は木戸口にて麦藁で迎え火をたく。この煙に乗って仏様が降りてくるといわれる。
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ムカエビ 1939年 長野県 13日の夜も白樺の皮を焚いて仏様をお迎えする。焚く場所は数多くは門口であるが、村や同じ村でも字によって一定していない。お迎えするときには「お盆さんお盆さん、このあかりでおいでなして。」「ボンサマボンサマ、このあかりで来とくれ」「ぢいさんまあさんこのあかりで、ござれござれ」となどと唱える。
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ゴセンゾサマ 1988年 群馬県 盆は8月13日の晩から16日の朝までで、盆迎えの13日の夕方、庭先でシメ紙や小麦の殻や藁をいぶして迎え火とする。その煙にのってご先祖様が来るという。
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ホトケ 1962年 山梨県 8月13日夕方は迎え火。この煙にのって仏がくる。
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フナユウレイ 1985年 静岡県 盆の8月13日の夜に船を出すと船幽霊がでるという。そのためにこの日は親から早く帰って来いといわれ、日の入りまでにきりあげて必ず港に戻る。もし帰りが遅くて船幽霊に海上で出会うと「杓を貸しょ杓を貸しょ」という声がするが、幽霊の要求通りに杓を貸すものでないという。どうしてもというときは杓の底をぬいてわたすとよいという。これを守らないと杓で海水を入れられて沈没するといわれている。
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ホトケサマ 1977年 山形県 8月13日、仏様が苗代で足を洗って入ってくるので、朝、玄関口の田の草をむしる。
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ホトケ 1970年 鳥取県 7月16日の朝に盆の仏送りをする。この日には仏が海に帰るので、漁師は船を出さない。
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ホトケサマ 1943年 長野県 8月16日は早く棚上げ(盆棚をしまう)をする。早くしないと仏様の帰りが疲れるという。
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ホトケ 1934年 鳥取県 盆の16日にまだ向こうへ帰らない仏が、海にいて、柄杓をくれという。もし柄杓を渡すと船に水を入れてひっくり返す。そのため、船を出さない。
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コゾウ 1974年 群馬県 正月14日の晩、13歳ぐらいの小僧が「ことしもなんね」と飛んでくる。3年もくるので追いかけていくと、橋詰の岩の下の穴に壷があって金がこぼれていた。それをそっくりもってきて大大尽になった。小僧はおかっぱ頭でぼろを着ていた。14日の晩は戸をあけておくものだという。
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タマシイ 1966年 三重県 死んだ魂が帰ってきたときに帰れるように寺の本堂の戸を開けておく。入れないと戸をたたく。
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レイ 1983年 山梨県 盆には、墓で上げた線香から提灯に入れた火や、仏壇のろうそくから提灯に移した火の移動によって霊が移動する。
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ボンノホトケ 1982年 新潟県 盆の仏は13日に来て16日に帰っていくので、家に来ている仏の足を切ると悪いからこの間は草刈をするものではない。あるうちの親父が盆の16日に村はずれで草刈をしていると、死んだバサの声がする。聞いてみると、家は盆だというのに忙しがって、ろくなごちそうもせず、土産もなく、業がにえたから、小さな子をいろりへ落としてきたといっていので、急いで帰ってみると、小さい子がいろりでやけどをしていた。
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ヒトツメコゾウ,オニ 1978年 秋田県 2月8日には一つ目小僧が来ると言って、入り口に目の多い目籠類や籾とおし等を下げておく。これは、人家に入ろうとした鬼がこれを見つけ、目を数えているうちに夜が明けて入れなくなって逃げてしまうという俗信からきているものである。
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オニ 1984年 愛媛県 正月七日の朝は鬼が来るので戸口に篩を吊してから雨戸を開ける。この時、「山は満つ、谷はここのつ、わかゆく里はひいらぎの里」と唱えながら戸を開ける。
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(ゾクシン),チョウ 1933年 栃木県 お盆の黒い蝶には仏様が乗って来るという。
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フクジン 1935年 長崎県 正月4日、福神の入ってこられるように、座敷の戸を少しあけておく。
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(シジュウクニチノゾクシン) 1964年 福島県 12月13日はすすはきであるが、四十九日のあいだは仏がその家にとどまると信じられているので、すすを払わない。
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ボンネン 1943年 長野県 8月13日の夜は、盆年といって乾鱈や鮭などの盆魚を食べる。魚を食べないと仏様に口を吸われるという。
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ホトケサマ 1943年 長野県 8月の盆の前には、家の周りの草をきれいに刈っておく。そうしないと仏様の足に引っかかるという。
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