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怪異・妖怪伝承データベース
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検索対象事例

ネコ,ネコヤマ,オンナノコ
1933年 広島県
猫山という山は、冬になると猫がいなくなる。猫山の猫が古くなると神様の使い姫になる。25年ほど前、山で姿を消した女の子の着物がその5年後に発見され、ばらばらになった骨も見つかった。猫山の猫が食ったのだろうということであった。

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ネコマタ
1913年 島根県
飼い猫が年をとると猫又になるという。昔、ある寺の飼い猫が猫又になり、夜になると袈裟をかぶって町へ出て唄を歌って歩いた。猫を寺から追い出すと、4、5日経って裏の池に猫の死体が発見されたという。
類似事例

ネコ
1985年 岩手県
古い猫が葬式のときに棺おけを吊り上げ、からにして棺おけだけをおろした。岩根橋の地蔵岩のところに、死んだ人の着物だけが残っていたという。
類似事例

ネコ
1934年 山口県
昔、下女が可愛がっていた猫が行方不明になり、九州のいなばの猫山にいるから探しにいけと言われた。山の中に立派な家があり、夜には猫が出てきて「ここに来るのは猫の出世だから心配するな。ここは人の来るところではない」と言って宝物をくれた。下女の真似をして奥さんも猫山に行ったが、かつて飼っていた猫に喉笛を噛み切られた。
類似事例

ヤマネコ
1933年 熊本県
冬の寒い夕暮れに山道にかかると、燈が見えるのでそれを頼りに行くと人家があった。その家の囲炉裏の傍には男がいて、榾を焚いていた。男が寝ていると夜中に老婆が出てきて、男の様子を伺った。この老婆が男に食いつこうとしたとき、脇差で切りつけると、老婆は老山猫の正体を現し、裏山に逃げた。飼い主の老婆を食い殺してそれに化けていたという。
類似事例

ネコ,コロモ
1990年 長野県
法蔵寺の住職は、かけておいた衣が動いているように思えたので気を付けていたところ、飼っていた猫が住職の衣を着て山へ行き、猫を集めて説教をしていた。住職は知らん顔をしていたが、猫は気づかれたことに気づいて消えてしまった。
類似事例

テング
1931年 長野県
秋祭のとき子供が消えてしまった。母親は狂ったようになって探したが見つからなかった。翌年若者が山で子供の着物を見つけた。その子の着物だった。これは天狗の仕業で食べてしまったのだといっていた。
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ヤマネコ
1959年 島根県
猫が化かしたり、憑いたりするが、それは山猫で、雪の降った朝に、つま先が二股に分かれた足跡を見ることができる。山猫に化かされて山中を駆け歩かされたという話もあるという。
類似事例

タヌキ
1995年 滋賀県
狸が絣の着物を着た娘に化ける。すれ違ったあと、人間が振り向くと娘はいない。50年ほど前のことである。
類似事例

(ネコノカイイ)
1940年 新潟県
猫は年を取ると山には行って猫又になるといい、猫が五六歳になったら黙って捨ててこなければならないという。猫は化ける、踊るともいう。猫は殺すと祟るという。
類似事例

キツネ
1988年 茨城県
昔、話者宅の使用人の娘が山に入って、夕方まで帰ってこなくなった。山中で発見されると、娘は「おっかさんを追ってきた」と言いながら山の中に入っていった。しかし娘の母はいなかった。狐が化かしたという。
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セヨモンババ
1952年 兵庫県
ある時戦帰りの侍が古い家で休んでいると、夜中に「せよもんばば、せよもんばば」と声が聞こえるので起きた。近付くと猫たちが踊っていた。侍が化け猫だと思い斬りかかったら猫は逃げた。翌日村に出てせよもんばばの家に行くとそこの老婆が怪我をしているという。それは猫が化けたもので、縁の下から人間の骨が出てきた。
類似事例

ネコ
1932年 長野県
50~60年前、お稲荷様に毎日20人ほど参詣し、その人たちを一匹の黒猫が歓迎した。猫が老衰したとき、参詣者のひとりである亀吉が家につれて帰り、かわいがった。その後、お稲荷様をお猫山と言うようになり、その土を持ち帰ってまくと鼠が出なくなると言われている。
類似事例

トリノハカ,ネコ,ユメノツゲ
1956年 宮城県
怪猫の死骸を埋めると,翌年その辺りに大瓜が沢山実った。故老の話によりその蔓の根元を掘ってみると,蔓は怪猫の骸の眼窩から出ていたので皆驚いた。このためその急な山路を猫坂と呼んだ。
類似事例

ネコマタ
1936年 石川県
ある侍が猫又を退治しようとした。猫又に矢を放つと腰に当たり、猫又は木から落ちてどこかへ逃げた。その頃、お菊というお婆さんが死にそうになっていた。侍が着物をはぐと、矢で打たれていた。お婆さんはまもなく死んだ。13年前、猫又がお婆さんを食い殺し、そのお婆さんに化けていたのだった。
類似事例

タヌキ
1980年 静岡県
200年程前たくさんの狸がいて人を化かした。村の娘たちが大勢で山へ行き、その帰りにお堂の垣根で栗を拾って帰ってきた。春に栗がとれるわけがない。狸の仕業であった。
類似事例

バケネコ
1992年 宮崎県
阿蘇の猫岳には化猫の大親分が住んでいた。ある旅人が猫岳の麓で宿を借りたが、それは化け猫の大親分の化けた婆の屋敷だった。旅人は猫の女中にそのことを知らされ、逃げ出した。
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バケネコ,ネコババア
1982年 群馬県
中村家の先祖のかめどんという、元は万歳だった人が、山でねこばばあが鹿を生のまましゃぶっているのを見た。このことを話したら生かしておかないと言われたが、村に帰ってすぐ喋ってしまった。そのあと、かめどんは山に行って帰らず、着物だけが木に掛かっていた。化け猫ばばあに食われたらしい。中村家にはかめどんの遺品と言う巻物と木の箱がある。宝川の山に行って万歳とネコの話をしてはいけない、宝川で水浴びするとき、ネコの話をすると雨が降る、という。
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キツネ,オトカ
1982年 群馬県
お婆さんが孫をおぶって赤城山に栗拾いに行ったが、行方知れずになり、3日後、赤城有料道路の料金所のところで見つかった。きれいな娘に案内されて山の中に行ったと言う。オトカ(キツネ)に化かされた。
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ネコマタ
1976年 香川県
昔、病気で長いこと寝ていたおばあさんが飼っていた古い猫が猫又になり、おばあさんを食べた。そして猫又は昼はおばあさんに化けて寝て、夜はお宮に行って相撲をとっていた。
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ネコダケ,ネコ
1913年 福岡県
人家に飼う猫は成長するうちに、どこかへ姿を消してしまう。大抵は30日から6、70日、猫岳(根子岳)に行に行くという。帰ってきたほとんどの猫は体がやつれ、耳は裂けているが、一貫目以上になると化けるという。
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