ブナガ,キノセイ 1989年 沖縄県 ブナガが毎晩家を訪れ、材木を運んだり家の手伝いをしてくれる。しかしそのような交際が嫌になった家の人が、この世で一番嫌いな蛸を投げつけると二度と訪れなくなった。それ以降毎年8月は蛸を飾りお祓いをするという。
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オニ 1966年 新潟県 1月15日には鬼が来るので、カツの木に「12月」と書き、豆殻とともに神棚に飾る。そうすれば鬼が来た時、まだ12月で豆の花の咲いている時分だと錯覚して帰るという。
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(ヤシキガミ),(タタリ) 1989年 長野県 家の勝手の部屋に祀っていたところ、病人が出たり不幸があったりした。松本のお天狗様に見てもらうと、木が2・3本ある現在の位置に移せと言われたので、その通りにして祠を作ると、病人などの祟りが止んだという。
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オニ,(ゾクシン) 1960年 三重県 大晦日の晩にはサイラの頭を焦がしてオカの葉に挿し、入り豆を添えた、鬼の目つきを作り、玄関に置く。大晦日に来る鬼が玄関に入らぬよう、幸せになるまじないである。
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メヒトツコゾウ 1933年 神奈川県 毎年12月8日の晩には、眼一ツ小僧が来ないように、家の屋根にめざるをのせる。ざるは眼が多いから眼一ツ小僧が驚いて逃げるからである。
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タタリ,カドマツ 1950年 千葉県 門松が立っている内は家内騒動をしてはならない。すると7年間祟りがある。
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オシラサマ 2001年 青森県 K家では、仏壇の傍らに二組のオシラ様を祀っている。毎月15日に供え物をし、「センネンセイダ、センジュウロウ、カエシタクナイ」と唱える。正月と盆には仏壇から下ろして祀る。オシラ様を拝んで、治らなかった病気が治ったこともあった。
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ミコガミ 1978年 岡山県 ミコ神さんは納戸にいる神様で、奥に棚をしてお宮を祀り、中に幣を入れてある。女の安産、月忌を守る。甘酒を供える。月の13日が縁日で、正月には他の神様と同じように飾りつけをする。祀り方が悪いと、機嫌を悪くして出ものを出す。出ものが出たときには他の家に移りたがっているといい、法印さんに拝んでもらって幣だけを移す。祭りをきちんとしていれば家にいてもらえる。
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(イショクジュウニカンスルジュホウ) 1956年 宮城県 十五夜の月の光で針に糸を通すと縫い物が上手になる、井戸を埋めるときには梅と葭(よし)を入れる、盗人予防として洗足桶を伏せておく、盗人が忍び込む際、家人が目を覚まさないようにと戸口に糞をする、門口に胡桃の木を植えて悪魔払いをするなど。
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(ゾクシン) 1988年 群馬県 1月31日にはサマダンゴを神棚と窓にさしておく。サマダンゴは目を針でついたように見えるので鬼がこないという。
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アクマ,(ゾクシン) 1960年 愛媛県 正月15日をトンドさんという。クヌギの木を切ってきて四角錐のような小屋を作り、その中にオシメを入れて周りにもオシメを巻きつける。これに旗を作って立てかけ、火をつけて焼く。焼け残った灰を海水にぬらして家に持ち帰り、家の周囲にまくと悪魔を払うという。
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ムキ 1992年 宮崎県 ムキとは蛇の化身。山で不倫の約束をすると蛇が聞いて、相手の姿になって訪ねてくる。ムキの子を身ごもったり、ムキが憑かないようにするには、3月3日桃の節句の桃酒か、5月5日端午の節句の菖蒲酒を飲むとよい。
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タヌキ,オト 1980年 静岡県 狸のいたずらがひどいので、京都の伏見稲荷の分身を祀ると、それ以降狸はおとなしくなった。今でも毎月3日、初午の日にオブコをお供えして祀る。
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ミカリバアサン 1956年 11月25日から12月5日にかけて訪れるという妖怪。オッパキダンゴというのをつくって、戸口に挿し、その禍を防ぐマジナイとしたという。
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オサイドギヤキ 1956年 宮城県 一月十五日の晩に、家の出入り口や山の神様の前で豆がらと藁を焚き、全部燃えつくせばその年は上作、燃え残りがあれば半作だという。
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ハイ 2000年 香川県 正月14日の夕方または15日の朝に、オクリショウガツと称して注連縄を焼き、その灰を家の周囲に撒いておくと長虫(蛇か)が入ってこない。
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ハイ 2000年 香川県 正月15日前後の小正月に、トンドと称して注連飾りや門松を氏神で焼く。その残った灰を家の周囲に撒いておくと、長虫(蛇)が入ってこない。
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シラガバア 1929年 宮城県 1月15日には、しらが婆がこないように門口に磯籠を掛ける。
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テング,(ゾクシン) 1959年 秋田県 旧暦3月16日と10月16日には天狗餅またはフキドリ餅というものを搗き、小窓につける。この餅は他へやらない。外へ出さない。
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オニ 1989年 鳥取県 因幡の若桜地方では、大晦日に鬼に覗かれるのを避けるために、内庭に新しい莚を垂れめぐらした。これを吊らないと覗かれるといわれる。
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