オニ 1978年 三重県 節分の時は、鬼が嫌がるように、イワシの頭と豆の木の殻、柊を一緒にして主要な戸口にさす。また、門松の場所に杭を2本打ち、鬼が怖がる目籠(目が多い)、鍋つかけ(黒い)、柊(ハナツキ)を飾った。撒く豆はよく炒る。撒いて豆が生えると鬼がはびこるからである。
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オニ 1964年 青森県 1月14日の夜には鬼が来る。目籠を棒の先につけて高く掲げておけば逃げていく。
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オニ 1966年 新潟県 昔は鬼が正月にやってきて、12月に帰って行った。鬼が節分にやって来たとき、家の前に箕を置きっぱなしにしていたところ、鬼は逃げ帰った。以来、節分には家の入口の柱に箕や米通しを掛ける。
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(ゾクシン) 1998年 長野県 正月14日にはハザの若木に「十三月」と書く。これは鬼様が毎月その家に訪れて繁盛を祈ってもらうためだという。
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(ゾクシン) 1988年 群馬県 1月31日にはサマダンゴを神棚と窓にさしておく。サマダンゴは目を針でついたように見えるので鬼がこないという。
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オニ 1938年 長野県 節分のとき、米の粉で鬼の目玉というものを作って家の入り口にさしておく風習がある。豆まきで追い出された鬼がやってきても、鬼の目玉を見て「俺には2つしか目玉がないのにここには三つ目のやつがいる」といって、家の中に入ってこないのだという。
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オニ 1982年 群馬県 1月31日に米・蕎麦・稗の粉で繭玉を作り、門口や窓や神仏に供える。これを「鬼の目玉」といい、魔除けにする。鬼が来たとき、この大きな目玉を見て逃げるという。
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オニ,オニイタ 1929年 岐阜県 飛騨国吉城郡の各村では、節分の夜に鬼板という墨で鬼の顔を書き、下に横線を引(平年は13本、閏年は12本)いたものを作り、焙ったごまめを添えて家の各入り口あたりに挟んで置く。すると鬼が家に入ろうとしても、板の線が来年の月数に合わないのを怪しみ数え直すうちに夜が明けて家に入らず逃げ去る。
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オニ 1958年 香川県 正月、全ての入り口にオニノメッキ(柊、なければモロダの枝)をさしておく。これは鬼が入らないようにするためである。
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オニ 1957年 新潟県 1月15日には鬼が来るので、鬼に嘘を聞かせるといってコバに割ったヌルデに閏年は「12月」、普通の年には「13月」と書く。
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オニ,セツブン 1915年 大阪府 2月の節分には鰯の頭を柊の小枝につけて、門の入り口と裏口の左右の柱に挿す。柊を俗に鬼の目突きといい、この日鬼が家に入ろうとすると、これを恐れて立ち去るという。
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オニ 1990年 山梨県 節分の時にジグ(あぶら虫)のクチヤキといって、ジグをあぶって入口の戸口につるす。そうすると、鬼が来たときに「自分より強いのがいるのか」といってびっくりしていつのまにかいなくなる。
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オニ 1955年 高知県 山に鬼がいて、たびたび出てくるから、年越と盆の14日の晩にやって来いと約束した。年越しにはマメマキ、盆の14日にはタカボテが燃えていて家の中に入れなかった。それから鬼は来なくなった。
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ヒトツメコゾウ,オニ 1978年 秋田県 2月8日には一つ目小僧が来ると言って、入り口に目の多い目籠類や籾とおし等を下げておく。これは、人家に入ろうとした鬼がこれを見つけ、目を数えているうちに夜が明けて入れなくなって逃げてしまうという俗信からきているものである。
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ヒトツメノオニ 1991年 埼玉県 2月8日と12月8日には1ツ目の鬼が来るのを防ぐため目籠を門口に下げる。
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オニ 1969年 山梨県 12月27日には、牡丹餅を枝に刺して家の入口に挿しておく。おかべの入道(オカベノニュウドウ)といい、鬼が来るのでこれを出しておくのだという。1晩中、庭に籠を出しておく家もある。
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(ゾクシン) 1973年 三重県 柊のことを「鬼の目さし」という。節分の日は、鬼門の窓から鬼がのぞくといってこれを窓にさしておくという。
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オニ 1984年 新潟県 節分にフシの木で作った板を戸口や窓に立て、表に「十二月」と書き、裏に点を9個書く。裏には「九」の字を書く家もある。それは鬼が来て点を数えているうちに逃げることができるからだという。
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オニ 1982年 京都府 2月2日(あるいは3日)の立春の前は節替り、年越しと言い、鬼が来ると言われている。鬼を追い払うために、イワシの頭とヒイラギを付けて戸口にさす。
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(ゾクシン) 1975年 山口県 年中行事に関する俗信。節分には、2尺くらいのダラの木を、戸口の両端の土に立てておく。これにイワシの頭をつけることもある。こうしておくと、鬼が入ってこないという。亥の日が3つある年は、作が悪いといわれている、など。
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