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怪異・妖怪伝承データベース
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検索対象事例

キツネ
1971年 福島県
アリガ医者がAさんの裏へ往診に行った。その医者は1人でいくと、青い馬が撥ねていった。そのうちに手綱をしょって手拭をちょっと被ったアネがやってきて「こちらに白馬来ませんか」と尋ねた。「白馬来ねけど、青き馬行った」と答えると、バラ藪の中に入ってしまった。そうしたら姿も何も見えなくなってしまった。いくらお医者様でもおっかなかった。

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キツネ,オトヒメ
1971年 福島県
きつねに化かされた話であるが、塙にAという医者という人がいて、浜に往診した。帰りに魚を買って腰につけて馬に乗った。峠にさしかかって「乙姫狐、取るなら取ってみろ」というと、知らぬ間に魚がなくなっていた。
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キツネ
1977年 神奈川県
狐が医者に化けた。それを見ていた人が、後から来た人にあれは実は狐なのだと言ったところ、立派な医者に対して何てことを言うのだ、と牢屋に入れられてしまった。実は、この後から来た人も狐で、牢屋は田圃に拵えられたイナブラであった。
類似事例

シラコマノイケ
1987年 長野県
昔,長者の娘と作男が恋をしたが,長者は作男を山へ追い払ってしまった。悲しんだ娘は,作男を捜して山へ入ったが,深い霧で道に迷ってしまった。そこへ1頭の白馬が現れたので,その後を追っていくと池の淵に出た。白馬が「あなたの捜している人はこの池の奥にいる。会いたければ私の背に乗りなさい」というので,娘がそのようにすると,そのまま池の中に沈んでしまい,二度と姿を現さなかった。白馬にちなんで今でも「白駒の池」と呼んでいる。
類似事例

シラコマノイケ,ユメマクラ
1987年 長野県
長者が重病にかかって寝込んでしまった。すると信仰の篤かった娘の夢枕に女神が現れ,「池の底の黄色い花を取って,その花の中で生活すればよい」と告げた。娘が父を連れてお告げどおりにすると,父はたちまち丈夫になった。長者は家に帰ったが,池の底に行った娘は,池から迎えにきた白馬の背に乗せられて池の底に沈み,二度と姿を現さなかったという。池の名前は白馬にちなんでつけられた。
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キツネ
1991年 奈良県
ある晩遅くのこと、お産が重くて苦しんでいるというので、産婦人科のお医者さんを呼びに来た人がいた。お医者さんは山道を歩いて行き、お産を済ませると、ご馳走をもてなされ、たくさんのお札をもらった。翌日、お医者さんが便所に行ったら、杉の葉ばかりの大便が出た。実は狐のお産だったのである。
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ウマ
1937年 新潟県
医者である主人を慕って死んだ馬がいる。寺の前まで行くと、ぐるぐると廻って出て行こうとしない。追い出すと戻ろうとするところをなだめて帰ったが、帰途、その馬は死んでしまった。
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キツネ
1976年 宮城県
丹野さんという医者が軽松部というところで倒れている産婦を助けた。お礼といってよこした銭は、家に帰ると木の葉にかわり、乗っていた自転車の二台につけていたキジはなくなっていた。狐にだまされたのであった。
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キツネ
1939年 京都府
夜、ある高名な医者のところへ狐がやってきて、妻が難産で苦しんでいるからたすけてくれと言う。医者は恐ろしくて頼みを聞かなかった。数日後、狐の親子が死んでいるのが見つかり、医者は祟りで没落した。
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オサイガイケ,ハクバ
1978年 新潟県
池があるとは知らずに、どこかの村から白馬を連れてきて、代かきをしていた。白馬はおさいが池を見つけた途端、自分が来た村へ逃げ帰ったという。
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シロイチョウ
1982年 新潟県
病気のおばばが、ついに息を引き取った。そのときおばばの鼻の穴から白い蝶がひとつ出てひらひらと外へとんでいった。そばにいたしょが呼びかけて、タマヨバイをすると白い蝶が舞い戻ってきて、おばばの鼻の穴の中へ入ると、おばばは生き返った。花がきれいに咲いている野原を行くと川に出て、舟があったので乗ろうとしたところ、呼ばれたので、舟には乗らなかった。そこのところで目が覚めたという。その川は三途の川で、渡れば死ぬところだったのだ。
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キツネ
1999年 宮崎県
本庄の医者が、夜中に難産で呼ばれ、人力車で往診に行く。どことも知らぬ山道を遠くまで連れて行かれ、立派な家に着き、赤ん坊を取り上げた。そのご酒肴でもてなされ、目を覚ますと野っ原に寝かされていた。狐のお産を助けたのだった。酒肴は、村の頼母子講から盗まれた本物だった。
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キツネ
1989年 茨城県
馬を引いて山に入り沼の傍を通っていると、突然頭上を白いものが飛び越え、馬は手綱を振り切って逃げた。馬は家に帰ってきたが、男が戻らないので家族が心配して探していると、蕎麦の畑で歩き回っていた。こうなった理由はわからないが、おそらく狐の仕業だろう。
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ウマ,ヤクシドウ
1981年 香川県
ある人が池の傍らの薬師堂で寝泊まりした。夜小便に起きると馬がいてだんだん大きくなり、見上げる位になると消え、また小さい馬が現れては大きくなり、怖くなって逃げたという。
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ヘビトカエル
1956年 宮城県
薬売りがある晩、田んぼ道を急いでいると、1匹の大蛇がビッキ(蛙)を今にも呑もうとしていたので、「そのビッキを逃がしてやったら俺のオガダ(嫁)にしてやる」というと蛇はビッキを放した。3日ほどあと、17,8の美しい娘が薬売りの寝所に来て「あなたのオガダになるから側に寝させてくれ」と裸になって床に入ってきた。次の晩から毎晩同じ時間にやってきて、だんだん薬売りはやせていった。ご祈祷しても治らず困っていたところ、ある夜少し年取った女がきて、「わたしは助けてもらったビッキだが、今夜あの娘がきたら、今自分は病気で苦しい、それを治すために辰巳の方角の山にある大きな木のワシの卵をとってきてくれ、と言え」と話して去る。薬売りがそのとおりに言うと、娘は蛇となり木に登り卵をとろうとしたが、枝が折れて下に落ちていくところを大ワシが飛んできて蛇の目をついて殺した。それで薬売りの病気は治ったが、蛇は執念深いものだということだ。
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ヘビ,カンノン
1989年 長野県
じんがの下に住んでいた医者が、村人の栄養不良を憂えてねずみなど捕って動物性たんぱく質をとるようにすすめた。するとその家の老爺の夢に蛇が現れ、自分たちの餌が無くなるから止めろと言った。しかし止めなかったところ、医者の息子が蛇に底なし沼に引きずられそうになった。助かったが、その日の夢に蛇が出て今度は「止めないと皆殺しにする」と言った。村人は蛇を退治することにして、護摩を焚き観音を頼むと、蛇が雲を引いて舞い上がったという。後に医者の老爺は亡くなったという。
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タヌキ,ムジナ
1933年 長野県
夕方、草取りから帰るとき、美しい娘に逢い「家に病人が出たのですぐ帰るように」と言われた。そこで慌てて帰ったらいつもと変わりなかった。狸か狢にだまされたものである。
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オンナ
1957年 和歌山県
村の医者が夜、久木から往診の帰りに単車を走らせているとシオツの辺りで前を女の人が歩いていた。曲がりくねった道だから一度は見失ったが再び見つけた。いくら走っても追いつかなかった。そのうち女の人はふっと消えた。
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ヤマノカミ
1964年 福島県
女の神がお産で困っていたところ、1000頭の鹿を追ってあおば(青葉)猟師が通りかかったが、見捨てて通り過ぎた。そこへ今度はさるま(猿丸)猟師が通りかかり、親切にお産の世話をしてやった。その日の猟はさるま猟師のほうにはあったが、あおば猟師は1000頭の鹿も見失った。
類似事例

キツネ,オトヒメ
1971年 福島県
きつねに化かされた話であるが、チョウテイ様という医者が浜へ行って、魚を買って馬に乗っていたが、狐がよく出るところで「チョウテの魚とってみろ」といったらいつの間にか取られていた。
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ベンザイテン,ヘビ
1935年
昔、ある弁才天の神官の家にひとりの娘がいた。近所の百姓が多忙の時期には娘の手を借りることもあった。ある時百姓が養蚕のために手が不足したのでその娘を頼みにいくと、神官の家に出産があり手がいるので娘を借りることができなかった。しかし百姓が家に帰るとその娘が来ており、都合がついたという。それから娘は毎日その百姓の手伝いをした。仕事に区切りがついたので、娘を返すため神官の家まで送ると、娘はお参りをさせてくださいと言って神社に入ったきり帰ってこない。神官の家を訪れると娘はちゃんといて、手伝いには行っていないという。そこで百姓と神官が弁才天の前まで行くとその娘そっくりの頭を持った蛇がいた。神官が礼を述べると蛇は姿を消した。
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