ヒノタマ,ヒトダマ 1985年 愛媛県 明治30年頃、筆者の母は「夕方ゴーッと音がして少し明るくなったので見上げると、屋根の軒ぐらいの高さを人の頭くらいの大きさの青白い火の塊が尾を長く引きながら棟の方へ飛んで行った」のを見たという。
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アオビ,アカイタマ 1937年 秋田県 人が死んだ家の屋根から夜になると気味悪く青火が燃えた。今から30年ほど前に、一握りの赤い玉が向こうから飛んできて、耳の傍らをシューと飛んでいったのを見た人がいる。
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ヒノタマ,ヤマノカミ 1964年 福島県 明治28年秋、南の空から60センチメートルくらいの火の玉が飛んできて、虎捕山の本殿のあたりにぶつかって非常な音をたてた。火の色は赤いが普通の色とも違って見え、ぶつかった後はかたまったりはなれたりボーっと見えたが、やがて消えた。山ノ神がお社に灯明を奉るのだろうといわれた。
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(ゾクシン) 1916年 滋賀県 氏神の御燈様がいつもより早く消えると、氏子の中に死人がある知らせだという。長く燈っていると、村に火災のある知らせだという。
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ウジガミノケシン,サギ 1940年 島根県 約300年前に大火があって、町のほとんどが消失した。その時、どんなに手を尽くしてもおさまらなかった炎が、上空を鷺のような鳥が三羽舞ったとたんに鎮火した。この鳥は氏神様の化身であろうといわれ、それ以来1月14日(現在は2月14日)を火祭りとして様々な行事が行われているという。
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ヒノタマ 1937年 福島県 明治28年、南の空から径2尺くらいの火の玉が飛んできて、虎捕山の本殿のあたりにぶつかり、大きな音を立てた。火の色は赤く、普通の色とは異なっているように見えた。集まったり離れたり、ぼうっとしてしばらくして消えた。
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ヒョウスボウ 1992年 宮崎県 1910年ごろのこと。ひょうすぼうが火難を知らせてくれた。
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カジ 1977年 三重県 丁酉の年の11月13日夜、勢州の山田一志あたりで火事が発生した。これは宝永2年に群衆が太神宮へ訪れて師職が大金を稼ぎ、敬神の念を忘れたからだといわれていた。
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ヒノタマ 1982年 広島県 明治30年頃のこと。雨がしとしと降る夏の夜、薬師の方で火の玉が3つ転がっており、川通を通って海岸まで行き沖の宮で消えた。薬師と明神を合祀したので、明神だろうと村人はいった。
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ジゾウ 1922年 岩手県 30年ほど前、燈明の火が地蔵さんの衣装に燃えついた。巫女(いたつこ)を呼んで口聞きしてもらうと、家に祟って焼けるのを身代わりになってくれたのだと神託があった。
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ヒバシラ 1991年 山形県 神社の境内に突然火柱が上がることがある。ゆっくりとそのまま移動するが、火の倒れた方角に火事が起きる、と言われている。
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ヒノタマ 1992年 奈良県 昭和19年だっただろうか、夜に便所へ行って出てきたら、愛宕神社の上から大きな青白い火の玉が家の前まで飛んでくるのを見た。その後なにも起こらなかったが、よく考えたら、ちょうど主人の妹の婿が亡くなった時だった。
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ヒバシラ 1995年 群馬県 昼間、山にいると神様を祀る欅のそばに火柱が立っているのを見た。よそ見をすると火柱が移動し、道を上がってきた。その夜村で火事があった。
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テング,アカイキモノヲキタハナノタカイヒト 1958年 岐阜県 昭和30年頃の事。ある家が火事になったとき、子供が「赤い着物を着た鼻の高い人が来て火を焚けと言った」と言った。それが天狗だろうということになった。
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メイドウ 1977年 岐阜県 ある年の8月26日に岐阜の稲葉山で大いに鳴動した。すると稲葉の神社の拝殿屋根から火が出たという。
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ヒバシラ 1938年 長野県 火柱が立つと、立った家かその近く、または火柱が倒れた方角で火事が起きると言う。子供の頃村の寺が燃えたが、その直前、寺の庭に火柱が立ったのを見た人がいるという。
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ムジナ,ヤマノカミサマノキ 1995年 長野県 昭和28年、狢(むじな)をいぶしたら山の神様の木が焼けて倒れてしまった。
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テンジンサン 1983年 香川県 ある時、宮田家の人が病気になった。治らないので行者に拝んでもらったところ、天神さんがお堂を建てる催促に来ているという。お堂を建てて祀ったらすぐに病気が治った。この天神さんはお堂が火事のとき、飛び出して三角寺の松にひっかかっていた。
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ハイデン 1984年 香川県 12月31日のお歳の夜、神殿の前の拝殿で火を焚いて酒を飲んでいて、飲みすぎて家に帰れなくなり寝こんでしまうと、夜更けに誰ともしれない人が起こしにやって来る。
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カミ 1973年 富山県 10月31日から11月30日までは神が出雲へ行かれるので、村の子供が宮の前で火を焚いてお送りする。白煙があがると、この煙で出雲へ行かれたという。
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