キツネ 1977年 青森県 昔は道前から茂市までの間の坂で必ず狐が出た。行商人がよくだまされて、風呂敷を広げて座り込んでいたりしたと言う。
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キツネ 1933年 長野県 下り坂というところは、化け物が出て人をだますと噂されていた。夜の10時頃通っていたら、小僧が近づいてきた。捕らえて縄で縛ると正体をあらわし、狐になった。狐は縄を抜けて逃げていった。
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キツネ 1956年 宮城県 夜間,道のないところに道が通っていて,そこを歩いていくと土産物を狐にとられてしまうという話がかなりある。
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キツネ 1969年 岡山県 戦後にも狐がだました例がある。余坂という通り道に大変古い狐がいて、頭がはげているが、その狐に時々だまされる人がある。おかしいと思ったら腰を下して煙草をすうと良いと言う。
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キツネ 1993年 岩手県 花巻の市街地からの帰り、山の細道でわけがわからなくなりぐるぐると歩き回った。家に帰ると荷物がなくなっていた。狐に化かされたのだろう。
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キツネ 1990年 秋田県 買ってきたものを家に帰ってみんなに見せたと思ったらそこは野原で、全部もっていかれてしまっていた。狐にだまされていた。
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キツネ 1933年 鹿児島県 宴会の帰途、小丘の付近を通ったとき、誰もが道のないその丘に登ってしまった。その時人々の多くは生魚を持っていた。小丘に狐がいて化かすのだとも言われている。
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キツネ 1984年 山梨県 小明野の狐塚に住んでいた狐は物を盗り、吉田の者が油ものなんかをここから買ってくるときには、狐にばかされて必ず盗られて家へ持ってこられなかった。
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キツネ 1984年 山梨県 山へ行ったら狐がいて、それをかまったら化かされた。
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キツネ 1938年 長野県 山道で狐に化かされ、石だと思って腰掛けたらそのまま谷底へおちた人がいる。
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キツネ 1990年 長野県 桜小路のお六という女狐がいた。祝沢から上町へ向かう桜小路にいて人々を化かした。祝沢を渡って買い物に行こうとした人が、急に水が流れてくる音を聞いた。このあたりに川はないのにと思いながら、着物を端折って「深い深い」と言いながら歩いていたところ、向こうから来た人に「何をやっているんだ」と言われた。それでも気づかなかったが、背中を叩かれて正気に返ると、ただの道を歩いていた。
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キツネ 1979年 岐阜県 岩村の人が狐に化かされた。朝方出かけたおじいさんが道を間違えて山に登ってしまった。家に戻ったときには、行くときに着ていた新しい下駄も着物もぼろぼろになっていた。
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キツネ 1981年 東京都 ある時、ハルさんという人が狐塚を通ったら狐が昼寝をしていたので、棒で殴りつけると、狐は逃げていってしまった。その時、ハルさんは化かされ、どの道へ行っても向かいから葬式の行列や荷車が来て帰れなかった。それで葬式の行列のわきを無理に通ろうとしたら、狼谷というところに足を滑らせて落ちてしまった。見つかった時には、衣類と骨だけになっていた。
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キツネ 1995年 群馬県 楢沢では夜サンマを買って背負って帰る人がよく狐にとられた。
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キツネ 1984年 山梨県 吉田へ行ってこんぼうとザルを買って来て、来る途中で見たらなくなっていた。西方寺のむこうに狐塚というところがあって、狐に化かされて、そこで狐に盗られてしまったのだ。
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キツネ 1983年 東京都 魚売りが残った魚をかついで山を歩いていると、狐に化かされて道がわからなくなり、一晩中山を歩いていた。最後には魚を全部とられてしまった。
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キツネ 1972年 千葉県 昔、狐が穴倉に棲んでいて、人を化かした。一晩中山道を歩かされ、ツトッコの中に入れていたイワシをとられた。
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キツネ 1972年 千葉県 ロウソクと油揚げを持って行商に行ったら、狐に化かされて田の畔を歩かされ、全部食べられてしまった。売ったつもりで貰ったお金も木の葉だった。
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キツネ 1922年 山口県 魚や折詰をもって山道を通ると、木の枝などを持って帰ることがある。これは狐に奪われたのだという。予めその品に唾を吐くまねをしておくとそのようなことはない。途中に品物を持ちかえないようにすれば無事だともいう。
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キツネ 1983年 富山県 昔、油揚げを買ってきて狐に化かされた人がいた。そういうときは自分がどこを歩いているか分からなくなり、山の中や川の中を歩いたりする。
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