(イシニナッタホシ) 1977年 愛知県 星崎の浦にある星の社は、むかし星が落ちて石となった場所なのでそう名付けられた。その石はいま南野の民の長の家にある。いままた熱田の神を近い所に祀ったところ、7つの星が光を放って降ったので星崎の庄と呼ばれる。
類似事例 |
|
ミツミネサン 1941年 秋田県 明治の初め頃、某の妻の実家での出来事。ある夜、振る舞いがあって、家人は皆酒に酔って寝た。夜中、主人が目を覚ますと星が見えたので、雨戸を閉め忘れたと気づいた。閉めようとして起きあがると、犬のようなものが見えた。それは三峰山で、前足を立ててちゃんと番をしてくれていたのだという。
類似事例 |
|
キツネ 1943年 福島県 庄屋の名代として陣屋の宴席に行った帰り道、庄屋宅に立ち寄って挨拶の上、土産物を差し出した。さて帰ろうと思いあたりを見回すと、家の中なのに空に星が見えている。気が付くと庄屋の家ではなく、杉山の中に坐っており、土産物はみな狐に取られてしまった。
類似事例 |
|
トキワイド 1973年 奈良県 岸の岡の常盤さんの小祠のあるあたりを常盤屋敷といい、常盤井戸が残っている。
類似事例 |
|
キツネモチ、キツネ、サツトウサン 1992年 島根県 狐持ちの家は札とうさんともいう。狐持ちの家の田では、夜、狐が水を見張っているという。
類似事例 |
|
ホシ 1937年 秋田県 吹雪の日、鰯を買って家へついたと思ってふと上を見ると、星が見え、気がついたらまだ河原にいて鰯はとられていた。
類似事例 |
|
タヌキ,ムジナ 1933年 長野県 狸や狢は人の家の縁の下に巣を作っていて、夜中になるとその家の人の名を呼んでは「雨が降るので早く起きて干物をしまえ」と言う。驚いて外を見ると、星が降るように晴れていた。
類似事例 |
|
シミヅ 1974年 石川県 長谷部家の表門前には清水があるが、長谷部氏がこの館に居を構えて武功があったときに、一夜にして湧き出たという。冬は湯のように水気がのぼり、夏は冷たい水だという。
類似事例 |
|
イナリサマ 1995年 福島県 屋敷内に祀られている稲荷様はご利益があることで名高い。雪の積もった屋根から滑り落ちた時は、少しでもずれれば頭をコンクリートの石にぶつけていたところを助かった。
類似事例 |
|
ホウキボシ 1978年 東京都 寛保2年正月下旬より東の方角に夜7つ刻、箒星が出る。長さ1尺5寸程。
類似事例 |
|
テング 1986年 石川県 山中の炭焼き小屋にある晩天狗が来て、屋根を取り払ってしまった。寝ていて星空が見えた。翌朝、元通りになっていた。
類似事例 |
|
ツキヨノオオニュウドウ 1956年 宮城県 土橋通り台町七番丁と六番丁との間、白根沢家の南隣りは、当時遠藤九郎兵衛の屋敷だったが、この主人はよく化け物を見ることがあった。ある時は大入道が月夜に路地を通り過ぎるのを見た。*呼称は「日夜の大入道」となっている。
類似事例 |
|
テンニョ 1929年 岩手県 昔、沼のほとりで天女が水浴びしているところを見た男は、近くに掛けてあった羽衣を盗んだ。天女は泣いて男の跡を追い、沼のほとりの小屋で蓮糸で曼荼羅を織った。天女はやがて天に帰れるようになったが、天女が毎日機を織っていたので綾織という村の名になった。
類似事例 |
|
(ゾクシン) 1968年 愛媛県 「妙見さん」と呼ばれている土地があり、所有することが忌まれていたが、戦争中に開墾されたという。また、出雲の砂をまくと「出雲屋敷」といい、そこは以後方位吉凶のことを言わなくていいという。
類似事例 |
|
イナリ,キツネ,ケンゾクサン,ツキモノ,ヤブガミ 1968年 佐賀県 ある家の稲荷様は1760年ごろから祀っており、祭日は毎月23日。以前は露店が出るほど人出があった。岩倉荒熊と記した鳥居が家の横にあり、穴があいている。昔はここに眷族さんと呼ばれる狐がいたという。舟おろし、家普請の祈願のほか、ノイローゼや憑きもの落としもする。薮神であれば、2,3回の祈祷で落ちるという。
類似事例 |
|
(ダイナルヒ) 1980年 東京都 享保の頃江戸に住んでいたが、その家の向かいにある山に伝通院という寺があった。正月25日の戌刻に寺の辺りから大きな光が出て北や南に歩いた。その後、空に上って星に成り、夜な夜な輝いた。そして3月8日巳刻に、牛込から千住までの大火事が発生し、この寺の庭で非常に多くの人が焼死した。
類似事例 |
|
テング 1972年 石川県 雄谷家には天狗の間という部屋がある。時々太鼓や笛の音が聞こえるという。
類似事例 |
|
ホシ 1982年 享保9年2月、坤の方角に大星が見えた。土御門殿が言うには、この星は老人星であり、天皇の長命と国土安穏の瑞兆であると言う。
類似事例 |
|
トキワゴゼン 1973年 奈良県 岸岡家は、常盤御前がしばらくひそんでいたところといい、屋内に屋敷神として常盤さんを祀っている。
類似事例 |
|
トマクラヤマ 1987年 長野県 光を出す女神様が岩穴に入ってしまい,世の中が真っ暗になってしまった。そこでタジカラオノミコトに岩戸をどけてもらい,もとのように明るくなった。タジカラオノミコトは岩戸をしょって下界に運んだが,くたびれてしまい,美ヶ原の辺りで昼寝をしてしまった。そこでこの山を戸枕山という。戸枕山にいびきが聞こえると大夕立がやってくる。これを「戸枕夕立」と呼んでおり,昼寝が終わるまで大雨が続くといわれている。
類似事例 |
|