ネコ 1982年 宮城県 越中の薬売りのトンジンサンが民家に泊まった際、猫が戸棚のものを勝手に食べるのを見て主人に言いつけた。主人は猫を殺して埋めた。翌年またその家に寄ると、季節外れのカボチャが出た。食べずにいるとカボチャは泡になってしまった。怪しんで尋ねると、猫を埋めたところから生えたという。猫の死体からカボチャが生えていた。猫は死んでも祟る。
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ネコ,ナンキン 1933年 神奈川県 南瓜が大好きな船頭が猫を殺した。翌年、船宿に泊まったとき、夕飯に南瓜が出た。その南瓜が何となく怪しいので宿の主人に出所をたずねると、宿の庭でできたのものだった。二人で根を掘ったら、猫の骨の眼窩から生えていた。
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ネコ(ゾクシン) 1975年 静岡県 葬式の時に猫を出しておくと、死人が生き返ることがある。
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トリノハカ,ネコ,ユメノツゲ 1956年 宮城県 怪猫の死骸を埋めると,翌年その辺りに大瓜が沢山実った。故老の話によりその蔓の根元を掘ってみると,蔓は怪猫の骸の眼窩から出ていたので皆驚いた。このためその急な山路を猫坂と呼んだ。
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ネコ,シニン 1977年 青森県 遺体が置いてある部屋に猫を入れてはいけない。猫の魂が入ると死人が再生するので。
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ネコ,(ゾクシン) 1933年 熊本県 猫が遺体を飛び越えると死人が起き上がるので、猫は遺体の傍に置かない。
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シニン,ネコ,カシャ,カシャ 1947年 大分県 猫が死体の上を跳び越すと死人が起き上がる。カシャが出るのだという。
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ギケイ,ロウネコ,カイネコ 1972年 青森県 老猫が住僧を害そうとしたのを鶏の宵鳴きで難を逃れ、老猫は殺された。この後、猫が杉の木の根本に蜥蜴・ムカデなどを水溜りに入れて腐らせた毒液をためておき、尻尾を浸しては和尚の汁に入れて殺そうとしていたことがわかった。老猫の死骸をこの老杉のところに埋めたが、数年後そこから蔓瓜が芽を出し大瓜がなった。それはその猫の眼中から生えていた。
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(ゾクシン) 1982年 三重県 猫が死人をまたぐと死人が生き返るといって葬式の間は猫を籠で伏せて出られないようにする。
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(ゾクシン),ネコ 1936年 栃木県 死人の上に猫が上るとその死人が生き返るという。
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ネコ(ゾクシン) 1983年 山梨県 死者の上を猫がまたぐと死人が生き返るので、カミソリや刃物を死者のそばに置く。
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ネコ(ゾクシン) 1983年 山梨県 猫に関する俗信。猫が死体の上をまたぐと死人が生き返るので、死体の脇に剃刀を置いておく。
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(ゾクシン) 1969年 岐阜県 死んだ人の魂は生まれ出てきたものになる、という。たとえば死んだ後に猫が生まれると、死者は猫に生まれ出たことになる。
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(ゾクシン),ネコ 1933年 茨城県 死人の部屋に猫を入れておくと、死人が蘇生する。
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ネコ,シニン,ネコマタ 1943年 神奈川県 猫が死人をまたぐと蘇生し、台所で水桶の水を柄杓で飲むと千人力を得て猫又になる。箒でたたくと倒れるので、箒をおいておく。
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ネコ 1992年 宮崎県 猫は魔物なので遺体に近づけない。猫が遺体を飛び越えると遺体が立ち上がる、化け物になる、生き返る、よくないことがある、といい、籠や箱に押し込めたり蚊帳を吊ったりする。
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ネコ,(ゾクシン) 1975年 山口県 猫が、死体をまたぐと生き返る。
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(ゾクシン) 1981年 福岡県 葬送に関する俗信。近所の高い木でカラスが妙に鳴くと、死者が出るという。猫が死人をまたぐと、立ち上がるという、など。
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(ゾクシン),ネコ 1933年 新潟県 死人の傍に猫が寄ると,死体が化けるという。
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ネコ 1954年 山形県 富山の薬売りが馴染みの農家に滞在していたが、毎晩ご馳走が消えてしまう。薬売りが見張ると、同家の年経た飼猫が食べていた。家人に知らせて猫を殺し庭に埋めた。翌年、薬売りに庭先の南瓜を食わせると急死してしまった。南瓜の根は猫の骸骨の眼窩から出ていた。
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