キツネ 1957年 和歌山県 村の土橋の上で狐が藻をかぶって女に化けているのを見た。
類似事例 |
|
キツネ 1999年 宮崎県 丸目集落のある老人が、田野の秋祭りの帰りの夜道、乳岩様の下できれいな女に会い、丸目とは間逆の山の上まで連れて行かれてしまった。乳岩様の狐に化かされた。
類似事例 |
|
キツネ 1992年 宮崎県 清武町の乳岩さまの下の道にはよく狐が出た。あるとき老人が歩いていると、向こうからきれいな女が来る。手に毛が生えていたら狐の化けたものなので確かめようと握手を申し出たが、応じない。やはり狐だと思って歩いていたが、いつまでたっても我が家に着かない。夜が明けてみると陸の頂上にいた。やはりだまされていた。
類似事例 |
|
キツネ 1987年 山形県 魚を背負って地境集落まで来た人が、近所のお婆さんに化けた狐に風呂に誘われて、川にはめられて魚は取られた。
類似事例 |
|
オサンキツネ 1956年 宮城県 六槍というところで,狐が女に化けて現れ,通行人をたぶらかした。「おさん狐」と言う。
類似事例 |
|
キツネ 1971年 福島県 きつねに騙された話であるが、ある人が山へ行って、お婆さんに化けた狐に山中ひっぱりまわされたことがある。
類似事例 |
|
キツネ 1997年 福井県 狐が女の人に化けて魚売りを襲ったとか、勘定橋で狐が魚売りを騙して魚を買い、後で確かめると貰ったはずの財布の中のお金が木の葉だったりしたとかいう話がある。
類似事例 |
|
アカサカコタロウ 1956年 宮城県 西小野田の南西,鹿原を中心とする南北の坂の辺り三ヶ所ほどの所に,昔狐が棲んでいてよく人を騙した。村人は狐に名前を付けた。赤坂小太郎もよく人を化かす狐だが,命名理由は不明。
類似事例 |
|
オンナノヒト,キツネ 1938年 長野県 鮭を2本ぶら下げて歩いていると、後から女が来てどこへ行くのが尋ねるので、家へ帰るというと、その女はにやりと笑ってどんどん先へ行く。橋が会って渡ろうとすると落ちて大怪我をした。女は狐で橋はうそだった。
類似事例 |
|
キツネ 1979年 岐阜県 近所の嫁がすねて出て行き、仲人が迎えに行ったら、狐がその嫁に化けて先頭を歩いて帰ってきた。
類似事例 |
|
キツネ 1984年 山梨県 ある人が酒に酔って12時過ぎに下吉田から桂橋というところに来た。するときれいな女の人がいて、案内してくれるのでついていくといつまでたっても家につかない。ここだといわれたところは山で、そこへ一晩泊まって朝見たら杓子山の頂上だった。狐は女に化けるものだ。
類似事例 |
|
キツネ 1956年 神奈川県 中沢の貧乏人が狐に酒屋の旦那に化けてもらって荒川の質屋から金を借りた。酒屋の旦那が油を舐めるので狐だとばれた。狐に金を貸したとあっては恥になるので、借金は返さないで済んだ。
類似事例 |
|
オハルキツネ 1937年 福井県 狐が女に化けて人間の男と結婚する。二人の間には子供もできたが、正体がばれてしまった。女が挟んでいた尻尾を気が緩んだ隙に見せてしまったからだとか、窓から出入りしているのを目撃されたからだなどと言われている。
類似事例 |
|
キツネ 1992年 茨城県 狐は美しい女に化けて男をだます。だまさなくても、女に化けるという話は御伽噺にもある。狐のご馳走は、お茶(小便)、お菓子(馬糞)、お札(木の葉)だという。
類似事例 |
|
キツネ 1984年 山梨県 母(1873年生)から聴いた話。境川のマエダ集落の人が甲府への行き帰りによく狐に騙された。あるお爺さんが狐の好物を持っていたら子供に化け出たので、馬にしっかり縛って捕えた。村人が集まって、正体を見せた古狐を殺そうかと相談していたら修行の坊さんが通りかかり、命ばかりは助けてやれと言うので助けてやった。捕まったのは雌狐で、坊さんはその番いの雄狐が化けてきたものだった。以来、その狐は人は騙さず、稲作の害になる鳥などを食べて村を助けるようになったので、狐川稲荷として祀った。
類似事例 |
|
キツネ 1933年 鳥取県 おこん狐という狐がよく人を化かした。ある男が川の中で網泥を一生懸命かぶっている狐をみつけたが、その狐が立派な女に化けて馬に乗せてくれという。馬に乗せて連れて帰り、火であぶったので、狐は正体を現した。人を化かさず、ここにすまないことを約束して許してやった。数年後、伊賀の山辺で娘に化けたおこん狐に会った人があるという。
類似事例 |
|
キツネ 2001年 青森県 昔、階上岳の麓の晴山沢というところに、人をよく騙す狐がいた。この岳の沢あいに爺さまと婆さまが住んでいたが、ある日の夕方、狐がこの爺さまに化けて婆さまの前に現れた。婆さまはこれを見破り、狐を殺してしまった。以来、この地には人を騙す狐はなくなったという。
類似事例 |
|
キツネ 1986年 石川県 「俺は騙されないぞ」という気持ちの青年に、狐が「嫁さんに化けて里帰りを演じて、馬の糞を牡丹餅だと言って食わせるから見とれよ」と言った。男が見ていると、帰りが遅いのを心配して探しにきた弟に声をかけられた。胡瓜畑で化かされていた。
類似事例 |
|
キツネ 1930年 長崎県 男嶽山に住んでいた狐が人に化けて産婆を迎えに行った。狐は無事に産を済ませ、産婆はそこで夕食を食べて泊まり、お礼の包み金をもらった。しかしその料理や金は狐が近所から盗んだものだった。
類似事例 |
|
キツネ,メラシ 1939年 青森県 狐が女に化けて老夫婦をだまそうとするが、正体を見破られる。あまりに畑を荒らすので、この狐は殺されて、爺様の衿巻にされた。
類似事例 |
|