オシラサマ 1983年 岩手県 オシラサマは眼の神様とも言うが、物咎めする割に治してくれないという。ある家では、家族全員が眼を病んだのはオシラサマに咎められたからだとイタコに言われた。
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オシラサマ 1983年 岩手県 オシラサマは眼の神様とも言うが、物咎めする割に治してくれないという。ある家では、主婦が交通事故にあって予後がよくないのはオシラサマにオセンダクを着せ忘れたからだとイタコに言われた。
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キツネ 1980年 青森県 猟師に足を撃たれて3本足になった狐が祟るようになったので、話者のヒコジサマ(曽祖父)が撃ち殺した。
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オシラサマ 1983年 岩手県 ある家のオシラサマはセンダクを着せてもらえなかったので、寒がって家人をとがめた。
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オシラサマ 1983年 岩手県 オシラサマは蚕の神様とも眼の神様とも言う。家が火事になるとオシラサマは飛び出して、チュッチュッと鳴くという。
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オシラサマ 1964年 青森県 ある人がオシラサマを「単なる桑の木だ」と嘲笑ったら、その直後に息子が足を切断する事故を負った。オシラサマを信仰しないでも、悪口を言ってはいけない。
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ムジナ 1972年 千葉県 話者の曽祖父が馬を買いに行った帰り、ムジナに化かされて道を間違えた。
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ケンモン 1976年 鹿児島県 泉に水を汲みに行ったおたみという女が、畑の隅で小用をたし、水桶のところへ戻ると、ヒキラギの木の枝間から煙が降りてきて目が痛み出した。物知りに呪いをかけた水を吹き付けてもらうと痛みはとれたが、片目を失明した。ケンモンに突かれたのだという。
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オシラサマ 2002年 岩手県 美しい娘と馬が恋をして夫婦になった。しかし父は怒り馬を桑の木に吊し殺す。馬の首を切り落とすと、娘はその首に乗って天に昇った。オシラサマはその時からなった神だという。
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ケンムン,ホシ 2001年 鹿児島県 昔の人は急に目が見えなくなると、ケンムンに目を突かれたといった。目を突かれると星のようなものが入ったといって、長い間治らないと尾母のメサバチという祈祷師に治してもらった。左網を木に括って治したりした。
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オシラサマ,タタリ、オグナイサマ 2001年 青森県 佐々木家にもとあったオシラサマは、この神が暴れて困った分家から預けられたものであったが、これを祀る家では鶏卵を食べられなくなってしまって困るので、川に流して捨ててしまった。そのときは何もなかったが、ある年に主人が眼病を患ったところ、これが捨てたオシラサマの崇りであることが分かったので、新しくまた神を祀ることとした。7・8寸の男女2体の人形で、オセンダクは首からまとい、オグナイサマと呼んでいる。
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オシラサマ 2001年 青森県 オシラサマの性格を語る伝承の中には、火事を知らせる、飛び歩くという事例が多く見られる。某家では、天保年間に火事になった際、オシラサマが元村の方へ飛んでいき、その後、母親が目の病気となってしまった。
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オシラサマ,ユメマクラ 1975年 岩手県 オシラサマが夢枕に立つのは、その家に火事が起きるとき、大黒柱が倒れるとき、あるいは世の中に大きな災害が起きる時などである。
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ヘビ 1939年 京都府 ソロ葦の生い茂っている中で大蛇を見つけた人が、5日間頭が上がらなくなった。
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オオカミ 1982年 群馬県 話者の祖父の5代前のお婆さんが熊野神社の峠からの帰り、オオカミに行き会った。オオカミがお婆さんをくわえて橋の下に連れて行くと、40頭ほどのオオカミが続いてぞろぞろ通っていった。
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チチノレイ 1983年 茨城県 クチヨセはワカサマという主に目の不自由な人がやっていて、「何年のいつになくなったおやじをおろしてくれ」というとワカサマにのってしゃべりはじめる。村には3人のワカサマがいたという、上檜沢の男性は、父の霊を呼んでもらったことがあるという。死後1年位はホトケオロシをしてもだめであるが、まれに「今ヤネ、ムネにいる。蝶に姿をかえている。もうじき地獄が極楽に行く」といったりした。
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タヌキ 1986年 愛媛県 30年位前の話、神納のシモにすんでいたおばあさんが山の中の岩の下でバラのとげで身体を傷つけられて亡くなっていた。これはたぬきに何日も山の中を引っぱられて亡くなったのではないかといわれている。
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オシラサマ 1975年 岩手県 金満長者の飼い馬が長者の娘に恋をしたため娘が病気になった。怒った長者が馬の皮をはぎ栗の木に掛けた所、蚕が生まれ繭をかけた。その後娘は全快したが、馬に乗って宮参りに出たところ、天上から馬の声がして娘と馬が消えた。それでオシラサマを作り供養した。
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ノガマ 1941年 徳島県 何もないものの大怪我をした時に、ノガマに喰われたという。
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ヤサブロババ,ヤマンババ 1957年 新潟県 アリシマというところで男が木に登っていたらヤマンババが襲い掛かってきたので、鎌で片腕を切り落とした。家に帰ると母親が苦しんでいる。男は見当がついたので「珍しいものを見せてやる」とヤマンババの腕を出すと、母親は「俺の腕だ」と叫んで高窓から飛んで逃げた。以来その集落では家に高窓を作らない。
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