オシラサマ,メノカミ,イエノカミ,ヒノカミ,サクノカミ 2001年 青森県 75軒中40軒がオシラサマを目の神としているが、それはオシラサマにとがめられると目が悪くなるとされているからである。とがめられる者には、本家とのつながりが希薄となった親戚筋に多い。その他にも、オシラサマの性格としては、家の神、火の神、作の神がある。
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オシラサマ,トガメルカミ 2001年 青森県 一般に、オシラサマはとがめる神とされ、それによって目を患う、口が曲がる、腹を病むなどすると言われている。オシラサマを祀っている家では、二足、四足を屋内で食べることを忌む。とがめるということの背景としては、血道の者が縁遠くなり、一族の絆が希薄になることへの戒めなども考えられる。
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オシラサマ 2001年 青森県 オシラサマに関する報告の中では、遠い親戚がとがめられたと言って拝みに来るという事例が多い。某家でも、親戚が遠くなればとがめられると言い、血道を追って知らせる神とも信じられている。
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オシラサマ 1983年 岩手県 ある家のオシラサマはセンダクを着せてもらえなかったので、寒がって家人をとがめた。
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オシラサマ 1999年 宮城県 小野寺家にはオシラサマは2体あるが、魂のあるものだから人には見せない。ある人が信じないでオシラサマを川に流したが、オシラサマは川上に流れていったという。
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ヤマノカミサマ 1985年 福島県 山に入って災難に遭うと「山の神様」にとがめられたという。
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タマシイ 1935年 話者が大祖母から聞いた話。夢に魂が出て、物に追いかけられてかえったという。
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オシラサマ 1983年 岩手県 オシラサマは蚕の神様とも眼の神様とも言う。家が火事になるとオシラサマは飛び出して、チュッチュッと鳴くという。
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オシラサマ 2001年 青森県 オシラサマの性格を語る伝承の中には、火事を知らせる、飛び歩くという事例が多く見られる。某家では、天保年間に火事になった際、オシラサマが元村の方へ飛んでいき、その後、母親が目の病気となってしまった。
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オシラサマ 2001年 青森県 某家のオシラサマは、元々はマリコという屋号の家のものであったが、火事の際にそのオシラサマが山に飛んでいったのを見つけてきて祀るようになったのだという。
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オシラサマ,ヒカルコボク 2001年 青森県 某家のオシラサマは、祖父の代に火事にあった際、屋敷内で焼けて光っていた古木から形作って祀ったものだと言う。だが、父の代に信心が薄れてこれを焼き捨ててしまったところ、不幸ごとが続いた。これはオシラサマのとがめであると言うことになり、再び新しく作り直して屋敷内のお堂に祀った。
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オシラサマ,イエノカミ 2001年 青森県 オシラサマを祀る家が火事になった際にそのオシラサマが飛び歩くということは、没落した家からの移動のこととも読める。本家から分家にオシラサマが譲られる場合、それは一族中における家の神の移動であって、その神を継承させることにつながる。
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オシラサマ 1977年 青森県 佐藤家のオシラサマは、シンルイの家が火事で家が全焼したときに、オシラサマだけが小川に入って焼け残っていたものである。それを拾って祀っていたが、病人死人が続いたので拝んでもらったら、火災のときにオシラサマも片目を失ったので、それを作ってもらおうとしてそういうことをしている、と言われた。
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オシラサマ 2001年 青森県 子供の夜泣きはオシラサマのある家で拝んでもらった。
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オシラサマ 1999年 宮城県 某家のオシラサマは、もともと舞根集落の家にあったが火事で中井集落に飛び、そこの家でも火事にあって某家に飛んできたと言う。あるとき話者(オカミサマ)が足が痛くなったので、某家のオシラサマを拝みに行ったところ、オシラサマの足にスガリ(蜂)がたかっていた。其れを知らせたのだろう。
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オシラサマ 2001年 青森県 オシラサマの性格を語る伝承の中には、火事を知らせる、飛び歩くという事例が多く見られる。某地家では、大火の際、オシラサマが飛んでいったと伝えられており、現在はそれを納めていた箱だけが残されている。
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オシラサマ 1983年 岩手県 オシラサマは眼の神様とも言うが、物咎めする割に治してくれないという。ある家では、家族全員が眼を病んだのはオシラサマに咎められたからだとイタコに言われた。
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オシラサマ 1964年 青森県 ある人がオシラサマを「単なる桑の木だ」と嘲笑ったら、その直後に息子が足を切断する事故を負った。オシラサマを信仰しないでも、悪口を言ってはいけない。
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オシラサマ,タタリ 1979年 岩手県 遠野市新町昨田屋にオシラサマが伝えられていた。ある年オシラサマが盛岡の師範学校に移された。それを拝む女生徒は柔和となり教化に役立ったが、ある日突然女生徒30数名が正体不明の熱病にかかった。ミコに占ってもらうとオシラサマが故地に帰りたがって祟りをしているということだった。早速連れ帰り納めると忽ちに全員が快癒したという。
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カッパ 1982年 宮城県 1937年のこと。話者の祖母が友人と小泉川の河口近くに草刈りに行って、あまりに暑いので泳いでいたところ、祖母はカッパに引っ張られて溺れて死んだ。死体の肛門から内臓が抜かれていたという。
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タマシイ 1997年 奈良県 夏の暑い日、奥の座敷にいた祖母が家族を呼んだ。祖母が言うには、火の玉が飛んでいるのだという。けれども家族の者は誰も見ることができなかった。翌日、祖母の母親が死んだと言う知らせが来た。その火の玉は薄青い色で丸くて、ずううっと尾を引いて飛んでいたという。
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