ムジナ 1977年 福島県 枯松を取りに猿山に行くと、穴があったので入ろうと思ったら提灯の火が消えた。穴の中にムジナがいたという。
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マツトムジナ 1989年 新潟県 狢の捕獲をしようとすると、山から火が上がったように見えたが実際は何もなかった。掘っていた狢穴を燻そうとすると、何も出てこないままに佐渡の方から煙が立った。
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ムジナ 1987年 岐阜県 ムジナの割れ鍋を叩くような気持ち悪い声がすると火事になった。
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コエ,カミサマ 1957年 山形県 昔のある日、シナ沢という金山で金掘りをしていると、外で呼ぶ声がしたので穴から出た。その途端に山が崩れて穴がふさがった。神様の声であったに違いないという。
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イド 1930年 茨城県 この村に新しく井戸を掘ると、変を生じるといって、誰も掘るものがいないという。
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キツネ,ヒ 1988年 奈良県 古市の田の中に狐塚がある。ある人がそこを開墾しかけたところ、夜に不審な火が見えると言って出かけ、そのまま戻らなかった。それからはもう恐れて誰も手をつけなくなった。
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キツネ,キツネビ 1939年 秋田県 火葬場の灰を肥やしにするために穴を掘って貯えおいていたら、夜な夜な火の玉が飛び出すと言って怖れたが、間もなく噂も止んだ。
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ムジナ 1933年 長野県 夜中、林で木を切る音がする。そのうち轟然と倒れる音がした。盗伐だろうと思って村の衆が行くと、伐木の跡はなかった。狢の話。
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(ゾクシン) 1989年 鹿児島県 ドス寺の上のほうの山でカラスが悲しい鳴き声をあげると、何か起こりはしないかとか、ホオズクが鳴くと集落に不幸があるといわれ、ドスドンの墓でミミズクが鳴くと死人があるといわれる。
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キツネビ 1983年 東京都 春の夜、帰る途中でパーッと天が明るくなって火が消えた。行ってみるとなんでもなかった。燃えあがった火はなんであったかわからずじまいであった。
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ムジナ 1935年 新潟県 越後の中里駅から駅前の広い路を行って小さい道に右折すると小さい寺が田んぼの中にある。ある雪の晩に寺が火事になり、村中が集まった。しかし焼け落ちかけていた寺は、近寄ると何事も無く建っていた。翌朝村人は、大きな穴、つまり「貉の穴」を見つけた。人々はそれ以来、貉を恐れた。寺の火事もこの貉の仕業といわれていた。
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カイオン 1928年 愛知県 山中で1本の老木の洞に泊まり、洞の口で火を焚くとヒューヒューという劇しい音が一晩中鳴り響いた。深山で夜中に焚き火をすると魔性のものが集まって来ると伝えられていた。
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タヌキ 1979年 岐阜県 昔、二人のおばあさんが山の奥へ入っていくと、「トントン」と木を切る音がする。狸が木を切っているのではないかと思い、呼んだが返事がない。行ってみると動物が逃げる足音だけが残っていた。
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ヒ 1963年 岡山県 夏の夜、200mほど先の家の屋根から火が出たが、まったく誰も騒がないので変だと思っていると、急に火が消えた。実際何もなかった。
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〔タキブチノヌシ〕,ヒ,シロイコロモヲキタオンナ 1957年 愛知県 滝渕という古い渕を工事のために埋めてしまったら、その責任者の家の井戸の石垣から火が出たり、スズミから火が出るなどの怪異がおこり、家が焼け、結局絶家してしまった。滝渕の主の祟り。この井戸からは夜になると釣瓶を手繰る音がし、白い衣を着た女が水を汲んで居る所などが見かけられた。
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テング 1967年 茨城県 村人達が炭焼きをして泊まりこんでいると、けたたましい音がして小屋の上を飛び立つものがあった。そして山の奥から木を伐るような音と、大木の倒れる音がした。翌日探してみたが、木は倒れていない。恐らく天の木倒しだろう。
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バカビ 1934年 熊本県 古墳から良く火が出て、ぶらつき、村人はそれを馬鹿火といった。
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(ヒ) 1963年 岡山県 夜、墓地一帯が燃えているのを見たが、翌朝行ってみると何でもなかった。
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コエイワ,コイイワ,コイイワ 1990年 長野県 石工が声岩を伐ろうとして近づいたが、洞穴の中から誰のものとも判らない声が聞こえたので、恐ろしくなって止めた。
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イタチ 1974年 京都府 古い石垣の根方の穴に年老いたいたちが住んでいる。そこを一人で通るとき、穴の奥から「酒ごんご、油ごんご」と声がかかり、聞いた者がそれを届けないとよくないことがおきた。
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