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怪異・妖怪伝承データベース
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検索対象事例

コエ,カミサマ
1957年 山形県
昔のある日、シナ沢という金山で金掘りをしていると、外で呼ぶ声がしたので穴から出た。その途端に山が崩れて穴がふさがった。神様の声であったに違いないという。

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ヤマノカミ
1963年 群馬県
昔、子供が喉に穴あき銭を詰まらせてしまった。どうしても出ないので親が「山の神さん頼みます」と祠で拝んだら、遠くの山で杣人が伐っていた杉の木つばが飛んできて子供の喉にぶつかり、その弾みで銭が飛び出し、子供が助かった。
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テングノキタオシ
1964年 福島県
深い山の方角から、はじめ「ぱかっ、ぱかっ」と音がして、やがて「わり、わり、わり」と木の裂ける音がした。地面に倒れる音はしなかった。石神の奥や野手上山できくことがあった。から木倒しとも言った。
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コエ,オウゴンノウシ
1922年 岩手県
炊事男が親金を引くのを手伝っていると、坑道の入り口で呼ぶ声がしたので出てみたが何もいない。これが3度繰り返されたときに坑道が崩れ、炊事男は助かった。女であったという説もある。
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アナモリイナリ
1982年 東京都
どこからともなく「助けてくれ、助けてくれ」という声がする。そばへ行ってみると穴ができて落ちてしまった。目がなれてあたりを見ると、切り石が六尺四方につんであって、人骨と金のお椀があった。泥棒が金のお椀を盗んで目が見えなくなったので穴に返したのであった。
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テングノコシカケスギ
1975年 和歌山県
昔、天狗の腰掛であったという大杉から7,8間上がった道の真ん中に岩がある。寛永末の頃、ある石工が岩を割ろうと穴を開けにかかったところ、「腰掛杉」のほうからコラッと大声がし、石工は命からがら逃げ降りた。
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オイランブチ,ユウレイ
1984年 山梨県
丹波山黒川で金を掘っていたころは生活が派手でオイランもいたというが、採掘がだめになるとオイランが邪魔になり、渕に沈めてしまった。この渕をオイラン渕といい、今でもここで幽霊が出るという。一人で車で行くと魔がさしておっこったり、幽霊を確かめに東京から来た人が事故を起こしてしまったこともあった。
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キダオシノオト
1938年 福島県
金山掘りに行った時に、木を伐る斧の音が4つほどして巨木の倒れる響が聞えていた。1週間もしてなれるとやんでしまった。
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ヤマノカミ
1955年 秋田県
坑内で口笛を吹いたり手を叩いたりすると、天井を支えている山の神が喜んで手が緩んでしまい、落盤や陥没が起きる。坑内でけが人や死者が出たら、誰かが先頭に立って、土やたがねの頭を叩きながら運び出す。
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マワリコンジン
1973年 香川県
昔、突然老人が倒れた。神に聞いてみたところ、まわり金神にはねられたということだった。
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コマユミダケ,カンジャダケ
1987年 長野県
この山は霊山で,天変地異のある時には鳴り動いて危険を知らせた。
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ナリイシ
1931年 長野県
山頂に6、7尺四方の鏡面のような肌をした石がある。これは昔、神様が山頂に来た時に投げた鏡が石になったものだといわれている。叩くとポンポンと音がする。ある石工がこの石を割ろうとして玄能で石を打ったところ、山鳴りがし、それに谷もこたえ、山中が震えて火の雨を降らせたためにこの石工は死んでしまったという。
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ヤマノカイイ
1931年 長野県
享保20年乙卯8月、立科山(古名高井山)で3千人余りの人足が大木を切ろうとしたところ、様々な怪異が起こった。谷底に大音声が響き、小屋の近くに大木が倒れる音がして、外に出ることもできなかった。しかし、夜が明けてみてみると、何もない。木を引き出すとき、声をだすと大雨が降り、声を出さずに静かにしていれば晴天になったという。
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ヤマンバ
1992年 宮崎県
琴塚という山の横穴には、昔山姥が住んでいた。山姥は頼めば膳椀を貸してくれたが、決して顔を見せようとせず、話すときは後ろを向いていた。里の荒くれが無理やり顔を見ようと山姥につかみかかったら、山姥は怒って雷の音をさせ、姿を消した。そのご、この穴から琴の音がもれ聞こえるようになったので、琴塚という。
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コエイワ,コイイワ,コイイワ
1990年 長野県
石工が声岩を伐ろうとして近づいたが、洞穴の中から誰のものとも判らない声が聞こえたので、恐ろしくなって止めた。
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テングサマ
1961年 山梨県
片颪に大きな石があり、真中に人間の右足に似た形の穴がある。これは昔八ヶ岳山麓に天狗様が住んでいて、山麓の密林の中から釜無川の方に出てきた時に、石から石へ飛び石伝いに来たのでついたものという。
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ホイホイ,オト
1964年 福島県
明治44年の暑いころ、沢の辺で「ほーい」と呼ぶ人の声がした。何の姿も見えず不審に思っていると3声めがすぐ頭の上でし、周囲の木が張り裂けるような激しい音がした。「ばた、ばた」と小山に上がるような音がしたのですぐ上がってみたが何もない。
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リュウセキ
1976年 新潟県
越後国蒲原郡勝屋村のある百姓が、山で径5、6寸ぐらいの丸い石を拾ったところ、ある日、石が二つに割れて中から煙が立ち昇り、にわかに雷鳴大風雨がおこった。割れた石の中には丸い穴があったという。
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タジカラオノミコト
1983年 山梨県
杓子山二ある岩穴は、天照大神が岩戸隠れをした場所である。手力男命が扉をはずして山に向かって投げつけて、そんぼ扉があたった所を扉(とおびら)といい、扉の鍵が落ちた場所を鎌懸(かぎかけ)と呼び、鎌懸の向こうは、錠が落ちたので、錠川とよんでいる。
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ヤマヨメジョ
1971年 鹿児島県
昔ある男が寝待海岸の方から山に入ろうとして美しい姫に出会い、これに求婚した。彼女は山の神の娘であったためその父に伺いを立てることになった。父は特に美しくはない姉のほうが年を取っていたのもあってそちらを嫁がせたかったため姉妹一緒に嫁にやることにしてそれは男には伝えなかった。しかし姉のほうは帰されてしまった。この時に海岸の一面がムクムクと盛り上がって立神という島になった。寝待のことを姉待とも書く。昭和27年ごろ、夕暮れ時に青年が牛に乗って金鉱を掘った穴の前を通りかかると、牛がどうしても進まなくなった。穴の上の方を見ると夜目にも白くうつる若い娘がドカッと座ってニクヮッと笑った。
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テングノキタオシ,タイボクニオノヲアテルオト,タイボクノタオレルオト,カイオン
1982年 新潟県
長野県境の布目という山地に小屋を建てて木を伐りにいった。若い衆5人、御飯をする女衆2人でいった。小雨が降る晩の夜中に遠くからカーン、カチーンと大木に斧をあてる音がしてきて、音はだんだん近づき大きくなり、メリメリメリ、ザーッと大木の倒れる音がした。小屋にのしかかってくるような音で、おそろしかった。その音は小屋にいる全員が聞いたという。朝に外へ出てみると大木などは倒れていなかった。これは、天狗の木倒しという怪音だといわれている。
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