マモノ 1977年 沖縄県 歩いているときに魔物に会うと、手を広げて道をふさぎ「おまえは生き者か死に者なのか。われは山奥の虎だ」と3回唱えると、姿を消す。
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ヨウカイ 1931年 沖縄県 妖怪のよく出る場所を通る場合、男は褌を外して肩に、女はハカマを外して、頭に被ると魔除けになる。
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ヒタキ 1942年 福島県 人が行方しれずになったとき、手のひらにヒタキをためて、「烏さん烏さん某は何処へ行った、教えておくれ」と唱え、右の人差し指と中指で叩き、ヒタキのはねた方を探すと見つかる。
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イタチノテカザシ,イタチ,イタチガヒトヲバカス 1982年 新潟県 夕ぐれや月の夜などに、山でイタチがチョロチョロと人の先になって歩いてくるりと後を向いて2本足で立ち、片手をかざして片手を腰にして人を見て、人を化かすという。これには、眉にツバをつけて化かされないようにする。
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イタチ 1975年 兵庫県 イタチは大坊主に化ける。イタチに会ったときは肩に杖を置けば、「ケチ、ケチ」と言って逃げていく。
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カイカ 1920年 徳島県 夜中怪火を見た時、袖に手を入れ招くと必ずその方に来る。また、怪火に追われた時は穿った履物を頭に載せるとその火は去る。
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ヘビ 1975年 福島県 若い女が山道を通ると男が出てきて、帰りも必ずここを通れ、何か物を置いていけというのでハンカチを渡した。戻ってみると男はおらず、ハンカチで鉢巻をした蛇がいたので、女は化かされたと思って逃げてきた。
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ヨウカイ 1995年 沖縄県 ウチテーガネクは妖怪が出る場所として知られていた。夜間に妖怪の出る場所を通るときには、魔除けとして男は褌を頭からかぶり、女は簪を抜いて髪をかき乱し、簪を口にくわえて通るとどんな妖怪でも退散すると言い伝えられている。
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ミアゲニュウドウ 1937年 新潟県 夜中に小さな坂道を登っているときに多く出現する。初めは小坊主の様な形で行く手をさえぎり、見上げると高くなり、ついには後ろへ仰向けに倒れるという。これに気づいたら、「見上げ入道見こした」と唱えて前方へ打ち伏すと、消え去るといわれている。
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テング,テンゴサマ 1977年 富山県 テンゴサマは、夜道を歩いている人の後をつける。高い鼻が見えるので恐ろしくなるので、念仏を唱えたり、急に信心深くなる人もいる。
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オクリオオカミ 1970年 滋賀県 夜道を歩くと送り狼が出る。人の後ろから頭の上を跳び越し、小便をかけて眼を眩ませる。包丁を頭の上に立てて夜道を歩くと襲われても助かるし、サラシを2,3間(6~9m)腰からたらして歩けば狼避けになる。
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ニオイ 1943年 山口県 牛馬の鞍に荷物を結わえる縄をニオイといい、もし夜道などであやかしにあったら、この縄を解いて長くして引きずって歩くと、魔性のものは決して近づかないという。
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オオカミ 1940年 大阪府 夜道を歩いていると、後ろから狼が付いて来る事がある。その時、後ろを振り返ると、狼が飛び掛って来て食い殺されてしまうという。また、家の戸口を入ってから後ろを向き、労いの言葉を言うと、狼は黙って帰って行くとされる。
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(ゾクシン),マノモノ 1942年 不明 女が夜歩く時に、櫛をくわえて外出するのは、魔のものをさけるためだといわれている。
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バケムン 1981年 鹿児島県 バケムン(化物)と遭遇したときには唾液で眉を撫でる。それから青柴を手折って額につける。最後にススキを頭上にかざしてうしろ手で投げると化物を避ける呪いになる。
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サイキョネズミ 1975年 静岡県 人の背中に「ネズミ」と3回書くと、サイキョネズミがその人に憑いていろいろと答える。済んだときには「猫」と3回背中に書けば、元に戻る。
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ミコシニュウドウ,テンマル,マミグマ 1977年 埼玉県 夜道を歩いていると、前の方にミコシ入道が現れ、大きな頭に一つ眼でエヘヘヘヘと笑ってポッと消える。少し行くとまた現れては消える。ミコシ入道の正体はテンマルでマミ熊という熊が化けたものである。家まで送られたときには、礼を言わないと命を取られることがある。
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ガメ,コワロ 1929年 石川県 ガメという体に縞のある亀がいて、小童に化けて人を水中に引き込む。水辺を歩いていて怪しい物に気づいた時、誰だと声をかけて、ウワヤを返事すれば、それはガメだという。
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(ゾクシン) 1984年 新潟県 ムジナに化かされたり、憑かれたりしない方法の俗信。道に迷った時は履物を地面に伏せたり、掌に「われ鬼」と書いてきゅっと握り、自分の信ずる仏の真言を3回唱えるとよい。夜道でタバコでも何でも口にくわえている、など。
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ソデヒキコゾウ 1956年 夕方道を通ると、後から袖を引かれるが、振り返っても誰もいない。歩き出すとまた袖を引く、という妖怪。
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