コソダテユウレイ 1986年 香川県 夜遅く、毎晩飴屋に飴を会に来る女がいた。不思議に思ってあとをつけたら墓の中に入った。墓をあばくと女の屍の側に赤子がいて、飴をなめていた。
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アメカイユウレイ 1984年 石川県 臨月で死んだ女が墓の中で子供を出産し、その赤ん坊のために幽霊となって飴を買いに行った。怪しんだ飴屋が後を付けたところ、赤ん坊を発見し、その後寺で育てられた赤ん坊は立派なお坊さんになった。
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アメ,ジゴク 1986年 石川県 毎日決まった時間に飴を買う男がいたので飴屋の主人が後をつけると、身重の女性が埋葬された墓の付近で消えた。そこを掘り返すと赤子が飴の棒を手にして泣いていた。近くのお地蔵さんが飴を赤ん坊に与えて育てていた。
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アメ,オンナ 1986年 福井県 毎晩遅く飴を買いに来る若い女がいた。飴屋が後を付けると寺の墓地で姿を消した。住職と探索してみると、少し前に葬った妊婦の墓の中に赤ん坊がおり、傍らには飴が置いてあった。その赤ん坊は成立して立派なお坊さんになった。
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ユウレイ,アメ 1933年 大阪府 面長の美人が閉店間際の飴屋に毎日飴を買いに来る。好奇に駆られた小僧が後を付けて行くと、女はある寺の門に吸い込まれるようにして姿を消した。不思議に思って墓を掘り返すと、果たして、女に抱かれた赤ん坊の死体が飴と共に見つかった。
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(コソダテユウレイ) 1967年 愛媛県 身持ちで亡くなったら、臨月の場合は土葬にし、棺に節を抜いた竹筒を挿して、夜に確かめに行っていた。昔に、臨月の女が亡くなったあと、夜に1文銭を持って飴を買いにくる女がいるので、後をつけると、墓に入った。墓を掘ってみると、女が墓中で赤子を産んで、赤子に飴をねぶらせていた。
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アメ,ユウレイ,ボウレイ 1986年 石川県 臨月の女が亡くなり道入寺墓地に埋葬された。毎夜飴を買いに来るのを不思議に思った飴屋が後を追うと墓の卒塔婆の辺りで消えた。墓を掘ると生後七日の赤子が飴を舐めていて、和尚が育て、後に道玄という善知識になった。道玄は母の徳を偲び、円山応挙に頼んで幽霊の掛け軸を書いてもらった。
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コソダテユウレイ 1988年 富山県 恩光寺の墓場近くの飴屋に毎日若い嫁さんが飴を買いにきた。あとをつけると恩光寺の墓場のなかに消え、赤ん坊の泣き声がした。
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ユウレイ 1922年 長崎県 妊娠した小商人の妻が亡くなった。真夜中に二文の飴を欲しがる婦人を不審に思った飴屋が後をつけると、寺の境内に入って消えた。若女房の棺をあけると嬰児は冷たい母にすがって眠っていた。
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コソダテユーレン 1937年 兵庫県 昔、毎晩村の店に6文持った女が飴を買いに来る。あまりに毎晩来るので和尚さんがあとをつけると、身ごもったまま死んだ女の墓の中へ消えた。死後生まれた赤ん坊を幽霊となった母親が育てていた。和尚は女の死体を説き伏せ、その子を引き取って育て、偉い坊主にした。
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オンナノユウレイ 1930年 石川県 夕方、飴屋へ必ず1文だけ買いに来る、顔色の悪い若い女がいた。飴屋がおかしいと思い、あとをつけると、女は墓の中に入っていった。翌日墓をあけると、死人に子供が生まれていた。その子は飴で養われていたのである。
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ウグメ 1935年 長崎県 350年ほど昔の初冬、飴屋に毎晩同じ時刻に27,8歳の女が飴を買いに来るようになった。跡を付けると寺の裏の墓石の前で消えた。住職と相談して墓を掘ると女の死体に抱かれた男の子がいた。この男の子は寺で育てられたのちに住職となった。また、寺では女の霊をうぐめと名付け、50年ごとに供養をするようになった。
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オンナ 1923年 長崎県 ある夜、寺町通りにある飴屋の戸をトントンとたたく音がする。戸をあけると若い女が赤ん坊を抱いて立っていて、飴を買っていった。毎日くるのを怪しんだ亭主があとをつけると寺町から麹屋町の通りに出て、四つ辻にある井戸で水を汲み飴を溶いて赤子に飲ませていた。やがて伊良林の光源寺の墓地に入り、仮屋のところで消えた。死んだ孕み女から子供が生まれていた。
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ユウレイアメ 1952年 三重県 ある女性が、菓子屋の閉店頃に飴を買いに来た。売上げ箱には樒の葉が入っているので不思議に思い女性をつけると、寺の中に入っていった。妊娠した女が死んでいて棺の中では赤ちゃんが飴をなめていた。
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コソダテユウレイ 1937年 兵庫県 嫁さんが毎晩六文銭をもって飴を買いに来た。店屋の親父が不思議に思い、嫁さんの跡をつけると、嫁さんは墓場に行き墓の中に入ってしまった。それはこのあいだ腹の大きな嫁さんを埋めた墓だった。墓を掘り返すと、死んだ嫁さんの側で、子供が飴をくわえて生きていた。
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ユウレイ 1930年 愛媛県 夜毎に飴を買いに来る女がいる。後をつけると墓地で消えた。その新しい墓から嬰児の泣声がしたので墓を掘り返すと、棺桶の中で赤ん坊が死んだ女に抱かれていた。和尚はその子を拾い上げ、母親の菩提を弔わせるために僧にした。後に名僧になった。
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コソダテユウレイ 1979年 鳥取県 濡れたような感じの女が夜水飴を買いに来る。店の親父があとをつけると、寺の墓地で消えた。それから村人総出で掘り起こしてみると、身重で死んだ女の人が墓の中で赤ちゃんを産んでいた。この子供は死人から生まれたので影がなかったという。
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アメカイユウレイ,コソダテユウレイ 1974年 愛媛県 川登でお産前の人が亡くなり、慣例どおり7文をつけて葬った。千里口に1軒だけある店にあめを買いに来る女性がいた。7日目の晩に来たとき、女が飴を買っても立ち去る気配がないので、店の者が女を見ていると死んだ女に似ていると気づいた。女は店の者が気づいたことを知ると、墓へ帰って行った。翌朝、皆で墓へ行くと墓石がこげており、墓を掘り返すと中から赤ん坊が出てきたという。
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アメ,オンナ,アカゴ 1986年 石川県 青白い女が毎日団子屋へ餅を買いに来た。亭主が後を慕うと立像寺の門の所で消えたので住職に話すと近頃死んだ妊婦の墓を掘ることになった。棺の中には赤子がいて餠が周りに並べてあった。男の子を取り上げて育て母の十七回忌に作善することになった。
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コソダテユウレイ 1980年 香川県 昔、女の人がマルジニをしたので、婿の下駄をお尻の下に敷いて、大きな瓶に入れたところ、子供ができた。死んでいるので乳が出ないため、幽霊になって毎晩必ず飴屋に飴を買いに来る。不思議に思った飴屋のお爺さんが後をつけると墓地へ入って行ったので、幽霊だと気づき、掘り返すと子供が出て来た。その子供は大きくなってお坊さんになったという。
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