ノブスマ 1938年 高知県 ノブスマは夜、旅人の行く手に襖や壁のように立ちふさがる。上下左右、どこまでも続いており果てることが無い。ノブスマに驚いてしまうと、途端に気を失わせられるが、落ち着いて煙草でも2,3服すると、その間に消える。
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フスマ 1956年 野衾に同じ。夕方や夜に、歩いていく前面に壁のように立ちふさがり、上下左右ともに果てがない。道端で気をおちつけて煙草をのんでいると消えるという。佐渡では単にフスマという。
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ノブスマ 1931年 高知県 野襖は前面に壁を立たせたように上下左右に尽きるところのない怪である。腰をおろして煙草を喫すれば、数服する間に消え去る。
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ノブスマ 1956年 夕方や夜に、歩いていく前面に壁のように立ちふさがり、上下左右ともに果てがない。道端で気をおちつけて煙草をのんでいると消えるという。東京などではムササビかコウモリの仕業といわれ、ふわりと来て人の目や口をふさぐといわれた。
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キツネ 1989年 群馬県 狐に化かされたと思うときには、煙草を吸えば狐が逃げる。
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キツネ 1983年 茨城県 以前は夜によその家に呼ばれて鰯や油揚げなどのナマグサを持って帰ると、狐が出たりした。狐に後に回られると背中がぞくぞくするが、煙草を吸うと治る。「こりゃ抜けたわ」と言う。ナマグサを風呂敷で背負って来ると背中に乗っかって取られるという。
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オカバミ,ダイジャ 1982年 宮城県 蚕にやる葉を山に採りに行ったら、5尺(150㎝)もあるオカバミが出た。大蛇は煙草が苦手だと聞いていたので煙草を吸うと、オカバミはいなくなってしまった。
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ノガマ 1983年 愛媛県 ノガマは風に乗ってやってきて、人間の生き血を吸う魔物である。
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ノブスマ 1965年 ノブスマはムササビの方言であり、ツチコロビ、ノツチなどと読んで蛇と見ている地方もあり、野の精霊である。
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ノガマ 1983年 愛媛県 ノガマは風に乗ってやってきて、人間の生き血を吸う魔物である。
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ノガマ 1983年 愛媛県 ノガマは石垣や大石の影にいるので近寄ってはいけない。ノガマにやられると冷気をおびた風が吹き、足元が急に痛くなる。刃物で切られたようになり血が吹きだす。
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ミアゲニュウドウ 1937年 新潟県 夜中に小さな坂道を登っているときに多く出現する。初めは小坊主の様な形で行く手をさえぎり、見上げると高くなり、ついには後ろへ仰向けに倒れるという。これに気づいたら、「見上げ入道見こした」と唱えて前方へ打ち伏すと、消え去るといわれている。
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テング,テンゴサマ 1977年 富山県 テンゴサマは、夜道を歩いている人の後をつける。高い鼻が見えるので恐ろしくなるので、念仏を唱えたり、急に信心深くなる人もいる。
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キツネ 1982年 東京都 駅の近くに大きな松がいっぱいあって、天狗が出るという話があった。そこを行くとチョウチンがいっぱい通るのでタバコを吸うとぱっと消えた。狐だったらしい。
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キツネ 1980年 静岡県 狐に化かされそうになったときは、煙草を吸うと化かされないという。
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オイヌサマ 1953年 埼玉県 オイヌサマに憑かれると前に進めなくなる。後ろを振り向くと憑かれる。
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カボソ 1993年 香川県 昔、六社さんの下に大きい木が生い茂っていて、そこにカボソがよく出て人を化かした。煙草を一服吸うとカボソは消えると言い、女の人は訪ねる先の人の名を呼ぶと正気に戻ると言われた。
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キツネ 1972年 千葉県 山に入ってなかなか出てこられなくなることがあった。そういう時は、タバコを1本吸うと狐に化かされない。
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ダイジャ 1982年 滋賀県 松の丸太のようなところに腰掛けて煙草を吸っていたが、お尻がむずむずする。見ると大蛇の上に座っていたのだった。大蛇を見に行く人がいたが見られなかった。
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ノガマ 1983年 愛媛県 野山に捨てた鎌がノガマとなって人間に取り憑く。
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