ゴイサギノメダマ 1939年 東京都 白内障で一年以内に失明すると医者に言われた老婦人が、五位鷺の目玉を生のまま3つ続けて飲んだら、たちまち治ったという。近頃、東京であった事実だという。
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ケンムン,ホシ 2001年 鹿児島県 昔の人は急に目が見えなくなると、ケンムンに目を突かれたといった。目を突かれると星のようなものが入ったといって、長い間治らないと尾母のメサバチという祈祷師に治してもらった。左網を木に括って治したりした。
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タイ,タコ 1980年 鯛の中には光るものがあり、ある人が鯛を切って鉢に入れていたところ、夜になって強く光ったという。これを煮て食っても害はないという。また蛸も夜になると光るという。
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コイ 1936年 京都府 昔、水泳の得意な若者が千鳥ヶ淵にもぐっていくと、直径1尺ほどの眼をした大鯉が現われた。若者は逃げたが、それが原因で病死した。
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キィームン,ケンムン 1992年 鹿児島県 急に目が痛くなると、もの知り(霊的に優れた人)が見ると目玉にかじった跡があるという。そうすると左綱をなっていき、「目を治さなければくくり殺すから」と木をくくるとすぐに治るものであった。
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キツネ,タバコ 1989年 長野県 話者の祖父が夜道を歩いていると、本当に真っ暗になって何も見えなくなった。きつねに化かされたかと思い、土手に座って、きつねは火が嫌いなので煙草に火を付けて一服していた。すると周囲が明るくなったという。
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キツネ 1971年 岐阜県 祭りと弓引きの日に、明智から一人で夜道を行く人が、道で何かがチカッと光ったのでタバコだと思い、一服して火を借りようとしたらそれは狐の眼だった。びっくりして帰ってきたという。蛍の光がピカッと来るような、後光が差したような光だという。
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(ミガワリダイシ),オマモリ,シンゴン 1973年 大阪府 話者の孫が眼病にかかり、医療でも効果がなかった。それで肌につけているお守りで眼をなで一心に朝夕真言を唱えると、不思議に全快した。
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カンノンサマ 1937年 京都府 独鈷抛山の観音様をある男が狐と間違えて弓で射た。矢は観音様の眼にあたり、観音様が谷水で洗うと眼は全快した。それ以来、独鈷抛山の谷水は眼病の薬となった。
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コイ 1932年 長野県 社の池の鯉は皆目が片方つぶされている。昔、村に眼病が流行したとき、社の神様が村民の願を聞き入れ、池の鯉の目を一つずつ村民に与えたからである。
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キツネ 1995年 山形県 酒を飲んでの帰り、目の前に提灯がサーッと灯った。見とれていたら、魚を取られた。きつねのしわざ。
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タコ 1982年 宮城県 小浜海岸で夜釣りをしていた人が、光る皿のようなものが二つ飛んでくるのを見た。それは蛸で、光るものは蛸の眼だった。
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ヒノタマ 1964年 福島県 家のばあさまが夜に水引にいくと、目の前を青い火の玉が飛ぶのをみた。青い道を引いて通ったが、星の光のようだった。
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アクソウ 1976年 昔、ある商人の左腿に瘡ができた。その形は人の面のようであった。酒をその口の中に入れると面色が赤くなった。多く食べさせれば腿の肉が張った。食べない時は臂がしびれた。ある名医が貝母を試すと、瘡は眉をしかめ眼を閉じた。そこで葦の筒で口を破り、貝母を注ぎこんだ。数日後にはかさぶたになり治った。
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ヒヲハクトリ 1936年 京都府 蛍取り、魚狩りが夢中になっているとき、顔面から顎にかけて熱湯をふりかけられたような感じになり、目はくらんで何も見えなくなり、鳥のようなものが耳をかすめ、しばらく意識を失うことがある。人びとは火を吐く鳥だと言い伝えている。
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ヤナギダンサン 1998年 愛知県 家の軒下まで草が茂ってもわからないほど目の悪い人が、お地蔵さんを信仰すると目が見えるようになった。そのお地蔵さんをヤナギダン(柳谷)さんと呼んで、目の病気を治してくれるお地蔵さんとして信仰されたという。
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ウジャ,ジャドク,メ 1974年 広島県 備後福山家中の者が蛇を打ち殺したところ、蛇が煙葉の煙のようなものを目に吹きかけてきた。以来目が腫れ痛むので蛇の嫌う煙管のやにを目に入れたところ治った。2・3年間は同じ時期に目が痛むようになった。
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カメ 1934年 兵庫県 水戸の龜屋という穀物問屋の主が、眼病を患いついに失明してしまった。主はたまたま人丸塚の事を聞いて参篭し、不思議な夢を見た。大きな龜が主を乗せて、清水の側に下ろしたという夢で、実際に清水があったので、神のお告げと思い、その水で洗眼すると視力が回復した。
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(イシトツチノアイダカラワクミズ) 1989年 長野県 大きな石と土の境目から水が幾筋か流れ、日照りでも雨降りでも水量に変化がない。その水は眼病に効くという。
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ヤマンバ 1995年 愛知県 楽田の本宮山で福富信蔵という男が狩をしていたら、光るものが見えた。山姥の目の玉が光っていたのだった。鉄砲で撃つと血を流して逃げていった。血の跡を追うと大きな釜屋に入ったので、変わったことはないかと訊くと、家内が具合が悪くて寝ているという。その家内が山姥であった。山姥は逃げて、岐阜のおがせの池に入ってしまった。その池では魚を取ってはいけない。話者が20歳くらいのころ、その池の魚を食べて赤痢で死んだものがいたという。
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