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検索対象事例

フタゴ
1939年 三重県
双子が生まれると、夫が大屋根に上って「双子が生まれた」と大声で叫ぶ。そうして鍋蓋を棒で叩いたという。

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フタゴ
1939年 三重県
双子が生まれると、夫が大屋根に上って「双子が生まれた」と大声で叫ぶ。再び繰り返さないために、世間へ披露するのだという。
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フタゴ
1939年 三重県
双子が生まれると、夫が屋根へ上り、一升升の尻を叩いて大声で呼んだという。
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フタゴ
1939年 三重県
双子が生まれると、男が鍋取りを首にかけて、シャモジを持ち、火吹竹と火箸を腰に差して、屋根の上に上ってシャモジで招きながら大声で披露して、「見にござれ」と三回繰り返したという。
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フタゴ
1939年 三重県
双子が生まれると、男性が草刈り鎌を持って屋根に上り、大声で披露し、「見に来い」と呼んだという。
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フタゴ
1939年 三重県
双子が生まれると、男性が鎌を持って、妻の白腰巻を頭に被って屋根へ上り、「見にござれ」と三度繰り返して近隣へ披露したという。
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(ナンザンノトキノゾクシン)
1967年 福島県
難産のときは、屋根のぐしに上がって一升だるの底をたたいて産婦の名を大声で呼ぶとよい。
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ナベカブリヒメ
1956年 宮城県
昔、子がない正直者の夫婦が、子どもが欲しいと観音様に願をかけると、おつげで「子どもを授けるが生まれたらすぐ鍋をかぶせろ」といわれる。女の子が生まれたのでお告げどおり鍋をかぶせて育てる。皆にのけ者にされ、生みの母が死んで後家の母にはいじめられたが、素直に仕事をして育った。16になって嫁にやる頃、後家の母はその娘をもてあまし、山に捨てたが坊様が助ける。今度は川に流すと、ある猟師が拾って育てる。ある日川のそばで会った立派な若者と惹かれあうが、彼の父である殿様は「そんな川流れの娘」と、一緒になることに反対する。いつも会う山で若者の悩んでいる様子を心配しておいかけた娘は転落、若者が驚いて行ってみると鍋がとれ、かすり傷一つない。しかも後光もさすばかりの美女で、殿様も気にいって2人は幸せに暮らしたという。
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(ソウセイジニカンスルゾクシン)
1956年 宮城県
蜜柑のフタゴ(二つがくっついて一袋になったもの)を食べると双生児が生まれる、二枚の畳の上にまたがった布団で夫婦が寝ると双生児が生まれる、双子が男女の場合「心中の生れかわり」と言われ、母胎を畜生腹などと陰口されたなど。
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ハゴロモ,テンニン
1979年 鳥取県
2人目の子の誕生のお祝いにと、隠しておいた羽衣をだしたら、母はそれを取って昇天してしまった。
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メドチ
1980年 青森県
ある家の奥さんにメドチが通って身ごもり、難産になった。雨風のある日、家の前にきれいな男が傘をさして立っていた。そうしたら皿を三枚かぶったメドチの子が産まれた。奥さんは産死した。家人はメドチの子を焼き殺した。
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オカネウムムスメ
1956年 宮城県
昔、名鰭沼のふちに夫婦が住んでいた。子どもになかなか恵まれず、願かけて神に祈っていると、春の猫柳の芽がふくれる頃、嫁の腹が大きくなり、ついに女の子が生まれた。しかし片目片耳の子だったので、人目をさけてボロに包んで納屋においておいた。あるとき用事で、どうしても子を背負って町にいかなければならぬことになったので、慎重に包んで出ていった。町の用事がすんで帰るとき、石の上に子どもをおろして休んでいると、腰のまがった白髪の爺さんがきてボロをはがして子どもを見て「これはいい子だ。神様の授かりものだ。今にお金を生むから毎朝米一粒ずつつかませておけ」と言い残して消える。ためしに米一粒つかませるとお金を一つ産んだ。夫婦はしだいに金持ちになったが、慾の出た夫婦は「うんとつかませたらうんと生むだろう」と、ある日つかみきれないほど米をつかませると、子どもは死んでしまった。
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アトザン
1956年 宮城県
アトザン(後産)で胞衣がおりない時、夫が片足に草履、片足に下駄をはいて屋根に上り、産婦のいる部屋の上から「オリタカ、オリタカ」と叫ぶと、下から「オリタ、オリタ」と大声で返事をするという。
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タマシイ
1933年 長野県
昔は、難産にて産婦が気絶した時は、産婦の頭髪を一束にして天井または屋根裏の垂木に縛りつけ、身体を吊り下げてから大声で産婦の名前を呼んだ。又、夫が蓑を逆さに着て屋根に上り産婦の寝ている部屋の真上にあたる部分に穴をあけて、大声で妻の名を呼んで魂を呼び返すと生き返った。
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イギョウノフタゴ
1974年 岩手県
奥州南部の盛岡に住む百姓の妻が、延宝8年夏に片手が長く毛に覆われた猿のような子と、目鼻が無くて手が7本と足が43本ある双子を産んだという。しかし5日ほどして死んだ。
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バカシソコネタキツネ
1956年 宮城県
後山に炭焼きの夫婦が住んでいた。夫が晩遅く帰ると、妻が鉤に鍋をかけて炉端にあぐらをかいてうたた寝をしている。「ガガ(妻)はいとこの家に泊ってくるはずだし、行儀が悪いし・・」と疑っていると、「あんた1人で淋しいと思って帰ってきて、小豆飯を炊いていた」と言う。妻はあぐらなどかいたことがなく、小豆飯など神仏にお供えするとき以外炊かないのでいよいよ不審に思い、小豆飯を強く勧められても食べず、今夜は寒いからとますます火を燃やした。そのうちまたうたた寝をしはじめた妻をよく見ると、両腕に毛が生えているので、これは狐だと思い、ますます火を焚くと、尻の方にも口があるようで、その口があくびをした。今だ、とそこめがけて焼火箸を刺そうとしたら正体をあらわして2匹の狐となって逃げた。1匹の狐が肩に脚をかけてもう1匹の狐の股に口がくるようにぶらさがっていたのだ。帰ってきた妻は「小豆御飯ではなくマン糞でも煮てたんだべな、気がついてよかった」と言った。
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(ゾクシン),タマシイ
1933年 新潟県
御産で出血して死んだ時は一人は屋根に上り一人は井戸を覗き大声で呼ぶと魂が帰るという。
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ユウレイ
1961年 東京都
難産で死んだ女房をそのまま葬ったところ、毎晩幽霊になって夫の枕元に子を産ませてくれと泣いて出た。そこで産婆を呼び、左刃の鎌で腹を裂き赤ん坊を取りだして母に抱かせて丁重に葬ったという。
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カマナリ
1979年
田舎では、釜が鳴ることがあれば女性用の新品の褌を上からかければ止むといわれている。
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サル
1941年 愛媛県
ある人は猿に笑われてその猿を捕まえて妻に調理してもらうことにしたが、妻は猿に騙されて釜に入れられて、夫がそれを食べたという。
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コエ,ボン
1914年 島根県
盂蘭盆の最後の日の夕方、農家の男が鍬の手を休めて亡き女房のことを思い出していると、人が通っていないのに「あまりに泣くから、囲炉裏の中に突っ込んでおいた」という声が聞こえた。不思議に思い家に帰ってみると、男の子が家の中で焼け死んでいた。盆の間は一家の不和叱言を言ってはいけない。
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