カイブツ 1999年 福岡県 ある百姓の女房が、男に化けた怪物と密通した。女房はやがて妊娠した。そして手足が長く毛が少し生えたものを死産した。女房は出産して7日後に死んでしまった。
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イギョウノコ 1982年 京都府 享保17年4月17日、福知山長町のある女が異形の子を産んだ。頭は犬に似て羽根、甲羅があり、手足には水かき、額に角があり牙2枚が生えていた。
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(ムクイ) 1974年 愛知県 鴈の羽根をむしり、肩骨ばかりにした女が産んだ子は両足が無かった。
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イギョウノモノ 1982年 山梨県 正徳5年8月15日、教安寺裏川通御小人町の藤巻逸平の女房が女子を出産した後、2時ほど過ぎた後に異形の者を産み落とした。頭はひょうたんのようで鉄のように固く、耳は木くらげのようであり、腰にたこの足のような物が7筋あり、尾は狐のようであった。手足は人間と同じであったが、鳴き声はかえるのようであった。懺悔のためにそれを諸人へ見せた。
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ケモノノゴトクケハエモウスモノ 1999年 福岡県 百姓の女房が夜に出かけるようになった。やがて女房は妊娠した。6ヶ月目ですでに9ヶ月目ぐらいの腹の大きさになった。7ヶ月目に祈祷して流産させようとしたら産気づき、顔は人面で体は獣のように毛が生えているものを2つ死産した。その後、その百姓は夜になると暴れるようになったので、山伏に祈祷してもらった。
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ソウセイガッタイ,イケイノコ 1973年 愛知県 文政10年の夏に、尾張の百姓銀之右衛門の妻きをが、体に頭が2つと手足が4本ずつある男子を産んだ。これは双子が合体したと考えられ、不祥な事とされた。
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アヤシキサン 1976年 二条院の御宇永万元年に、頭2つ手4つ、足3つの児を産むものがあったという。
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バケモノ 1977年 青森県 昔、女の人が山に行って化け物と仲良くなり、化け物の子を産んだ。7日7晩たっても生まれなかったが、7日目の風雨が強い晩、産婆の指示で産室を無人にしたら、何かが来てコチョコチョ話をし、子が生まれた。その子は口が耳まで裂けていた。産婆は誰にも見せずにどこかに埋めたが、翌日掘り返した跡があり、何も無くなっていた。
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(シノヨチョウ) 1977年 和歌山県 ある空き家に神様がいて、そこに別の神様が来てお産があるので行かないかと言った。今日は客があるのでと断ると、1人で行った。帰ってきたのでどうだったかと問うと、「産まれた子は八つの鎌だ」と言った。その時産まれた子どもは8歳のときに鎌で死んでしまった。
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キツネ,ヨツゴ 1974年 兵庫県 但馬国竹田で、密かに通じた男の子を懐妊し、出産したところ4つ子だった。その姿は頭が人間で手足が狐、首は狐で手足が人間と様々だった。狐が男に化け姦通したのだろう。
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アヤシキサン 1976年 中国 隆慶5年、唐山県の婦人が左脇の腫より子を生んだ。
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ヘビ 1929年 長崎県 娘が若者と結婚し身ごもったが、日に日に体が瘠せていった。老父は心配になり山伏に尋ねると、子供は湯の中で産み、夫には鷲の卵を与えるようにと告げられた。娘はたくさんの蛇を湯の中に産み落とし、全て死んだ。夫は鷲の卵を与えられると、大蛇となって木に登り、卵を取ろうとして鷲と対決になり、負けて岩に落ちて死んでしまった。
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タヌキ 1976年 岡山県 備中松山で、狸が盲人に化け、介助者に手を引かれながら毎月3両を作州に送っていた。ある昼間に犬が介助者もろとも盲人を食い殺した。1,2刻過ぎて死骸が狸になったのではじめて正体がわかった。また、予州の女が狸と通じて懐妊し、6匹の狸を生んだ。
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コウシンノヒ 1980年 岡山県 備中松山藩の、ある侍の妻はこれまで15回妊娠したが、4・5回は月足らずで流産した。その他の胎児は皆な頭のてっぺんが黒くなっており、生まれた時は元気だったのに、およそ100日あまり後の甲申の日に、必ず苦しんで死んでしまうという。
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クサッコ 1958年 岩手県 山で転がった婆さんが、クサッコという、手足が犬のような子を産んだ。
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(タタリ) 1974年 神奈川県 延宝7年、相模国本目浦に八郎兵衛という大工がおり、その甥は悪人であった。扱いに困った八郎兵衛は、彼を縛って海に沈めた。その翌夏に妻が子供を産んだが、それが額に角があって甥の顔に似ていたのでまた殺したところ、死体はむくむくと持ち上がったという。そこでその遺骸を神子の口寄せにかけたところ、私を殺した恨みを子供になって晴らそうとしたができなかった。この上は火難に遭わせてやると言った。すると程なく八郎兵衛の網だけ燃え上がって焼失したという。
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サル 1926年 茨城県 猿のたたりの話は多くある。山で孕み猿が命乞いをするのを無視して殺したところ、猿と寸分違わぬ顔の女の子が生まれた。また、3人までもが唖の娘であった。猿殺しの祟りだといわれた。
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キツネ 1938年 長野県 きれいな娘が田の側の道を通った男の人に嫁に来ればこのお札をやる、とたくさんのお金を見せられた。娘は嫁に行き、子供が生まれると胴から下は毛が生えていて、尾があり、後の半身は人間であった。たんすの下にあった金は木の葉になっていた。娘はびっくりして死んでしまった。
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キツネ,タヌキ 1999年 福岡県 ある百姓の女房のもとに、狐か狸のような獣が男に化けて通い、女房は妊娠した。女房は出産したが、その後女房は死んでしまった。化物ではなく、ある男だったという風説もあった。
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ガラッパ 1937年 鹿児島県 天保8年ごろ、ある人が馬を五郎池の辺に繋いでいると、馬が急に暴れだし駆け出した。取り静めてみると河童のようなものが馬の足に綱で絡まって死んでいた。馬を引き込もうとして失敗したのだろう。以降この家では子供ができず、代々養子を入れ家を継いでいる。
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