(ゾクシン) 1958年 香川県 便所神は盲目である。また、井戸の神と夫婦である。便所の側に南天を植えておくと中風にならない。
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(イショクジュウニカンスルジュホウ) 1956年 宮城県 十五夜の月の光で針に糸を通すと縫い物が上手になる、井戸を埋めるときには梅と葭(よし)を入れる、盗人予防として洗足桶を伏せておく、盗人が忍び込む際、家人が目を覚まさないようにと戸口に糞をする、門口に胡桃の木を植えて悪魔払いをするなど。
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ナンテン(ゾクシン) 1938年 鳥取県 南天は不浄をよける木とされる。南天を朝見るとその日は災難をのがれる。南天が屋敷の軒に届くとその家は家運長久繁盛する。南天の生垣をすると貧乏神が入らぬ。金壺の植えてある所には南天がうえてある。
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イド,カナモノ,ビョウニン,(ゾクシン) 1916年 岐阜県 井戸に金物を落とすと病人ができる。
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ベンジョ 1972年 長崎県 便所に関する俗信。便所をきれいにすると、きれいな子どもが産まれるという。便所で倒れると、便所神に見込まれたのでもう助からないという、など。
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ナンセイノカド 1977年 秋田県 南西の角に窓をつけると、病人が絶えなくなるという。
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スイジン 1968年 佐賀県 ある家で祀っている水神は、病人が出たとき法印から、井戸に金物が入っているから祀るようにと勧められて祀った。
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タンゴノセック 1965年 岩手県 かつて、人間が悪鬼に追われて蓬の中に潜んで助かった故事から、五月四日(端午の節句の前日)、屋外に面したあらゆる出入り口に菖蒲と蓬を挿して悪魔除けにする。また、菖蒲湯に入ると病魔除けになるという。
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(ゾクシン) 1973年 香川県 死の直前、その人の名を井戸に向かって呼ぶと、生き返るといわれている。
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(ゾクシン) 1982年 群馬県 日常生活の作法に関する俗信一束。箒をまたぐと難産する、便所に唾を吐くと病が流行る、など。
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ニチレンサマ,(キトウシ),オイナリサマ 1989年 長野県 祈とう師のことをニチレンサマという。ある家で病人が出たりと不幸が続くので、ニチレンサマに見てもらうと、「お稲荷様の祠が鬼門にあるので、戌亥の方角に移せ」と言われ、その通りにすると以後悪いことが起こらなくなったという。
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マジナイ 1957年 山梨県 流行性感冒のときは南天で槌と瓢箪を作り、帯につるす。
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(ゾクシン) 1975年 山口県 産育に関する俗信。難産になると、便所の神さまが来ていないのだという。妊婦やその主人は死者に触ってはいけない。触ると手足が柔らかい子が産まれてくるという。エナの埋め方によって、人生が良くなったり悪くなったりするという。エナを最初に埋めたところをまたぐと、父親の言うことをよく聞くようになるという。親が厄年のときに男の子が生まれると親の難をかぶり、女の子だと難を逃れるという、など。
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(ゾクシン) 1968年 愛媛県 上の歯が抜けたら床下に、下の歯が抜けたら屋根の上に投げると、歯が早く生えてくるという。臼の中に箒を立てて満ち潮の海水を汲んできて供え、潮ばらいをして安産するように祈るとよいという。茶碗に水をいれ、箸を十字においてそれを飲むと、しゃっくりが治るという。「お染はおらぬ、久松おらぬ」と書き、逆さまにして入り口に張っておくと流行病除けになるという、など。生活に関する俗信。
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ハヤリヤマイノマジナイ 1942年 長野県 流行病にかからない俗信。「流行神様お通りください」と書き、逆さまにして入り口に張るという。赤い布きれを入り口に出しておくと、丈夫な神様が入って、家中が丈夫になるという。
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キデイムヌ 1973年 沖縄県 病人の出た家の前の道が十字路かT字路になっていると石敢当を建てることがある。こうした場所には木の魔物がいるのでそれらから病人の魂を守るためである。
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イドガミサマ,タタリ 1943年 愛知県 明治14年、家で芝居をしたときに、井戸の上に戸板をのせて皆が歩いたので、井戸神様がたたった。筆者の叔母はそのときやった芝居のお経の真似ばかりするようになった。叔母は胎毒だったが、筆者の祖父が治るようにと観音様に願掛けしたところ、胎毒が治ったのみならず、たたりもおさまった。
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テンビ 1938年 佐賀県 天火が家に入ると、病人ができるというので、鉦を叩いて追い出すという。あるいは単に天気が良くなるとも言ったという。
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サカサダケ 1940年 千葉 県 青竹の節を抜き、逆さまにして墓の上に立てる。仏はこの穴を通って外に出るという。また、墓参りのたびに、この竹の穴から水を注ぎ込む。仏がその音を聞いているとも、仏がその水で喉を潤すともいう。
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(ジュウキョニカンスルキンキ) 1956年 宮城県 便所の神様の罰が当たるので、便所のなかに痰や唾や汚物を捨てるものではない。炉端を叩けば貧乏神が喜ぶ。風呂に入った後、蓋をしないと幽霊が入る。火に小便をすると、火の神様の罰が当たる。家の中で口笛を吹くと貧乏神が来る、あるいは福の神が逃げるなどの禁忌がある。
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