ハナタカキオトコ,テング 1927年 愛知県 又平という大力の男が夜中、天狗松の下を通ったとき、鼻高き男が現われ、力競べをしようと言った。又平は木に登り、その男と格闘したが振り落とされ、間もなく死んだ。
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キツネ 1972年 千葉県 狐は、男相手には女に、女相手の時には男に化けて出る。
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(ゾクシン) 1939年 島根県 二十日正月に、歳末についておいた力餅を家族で分けて食べると、大力を授かるといわれている。
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カミナリ,ヘンゲ 1921年 雷が落ちたのを許してやった御礼に大力の子供を授かり、この子供が成長して僧になり、変化を退治したという。
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オニ 1936年 鹿児島県 ひとりの男がいた。あるとき男が豚と馬を鬼が食ってしまった。男は木に登って逃げたが、池に姿が映っていた。鬼は池の中に男が居ると思って水を飲み干した。その後で上にいる男を見つけ登り方を聞くが、男は嘘の上り方を教えた。最後に男は神様に降ろしてもらった綱で天にのぼり、それを真似しようとした鬼は途中で綱が切れて死んでしまった。
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シロギツネ 1941年 大阪府 ある男が結婚した相手は、実は白狐であった。
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ウシオニ 1991年 島根県 ある男が海辺で寝ていると牛鬼が出てきて男の名を呼んだ。男は念仏を唱えると牛鬼は逃げた。その後、男の髪の毛が抜けた。
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ヘビ 1958年 香川県 八蔵石のある山へヒオ(雁皮)を抜きに出かけた男がいた。男がヒオを抜いていると、岩が崩れてきた。男は逃げたが、逃げる方へ逃げる方へ岩が落ちてくる。男は岩の下敷きになって死んだ。夏になると岩の下から蛇が出てくるが、それは欲張ってヒオを抜きすぎた男であるという。
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キョウワノイッパイミズ,カッパ 1987年 長野県 赤沼池のかっぱは力が強く,力比べをしては相手を沼へ引っ張り込んでいた。諏訪の殿様がかっぱと力比べをした時,殿様は協和村(現佐久市)の大谷地まで馬でぐんぐん引きずっていった。かっぱは殿様に許しを乞い,その御礼にその場所に清水を出した。それが「協和の一ぱい水」である。
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ケンムン 1977年 鹿児島県 昔、美人妻を持つ男がいた。一人の男がこの妻に横恋慕した。その男は、妻を持つ男を漁に誘い出して殺した。男は村に帰り、美人の妻に夫は死んだから自分と結婚するように説得した。妻は男に、木を抱けば結婚すると条件を出した。男が言われた通りにすると、妻は男の掌を釘で打ち付けて殺した。男は7日7夜泣き、ケンムンになった。
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サルタヒコ,カンノン 1960年 栃木県 猿田彦が唐の力持ちのところへ力比べに行ったが、敵いそうになく、やっとの事で日本に逃げ帰ってきた。唐の男は日本まで追いかけてきたので猿田彦は観音さんにすがって唐の男を殺した。
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ナンドバシノカイブツ 1986年 石川県 ある男がドアイの淵で女から「納戸橋に立っている男に渡してくれ」と手紙を預かった。任誓様という高僧に出会ったので読んでもらうと、「この男を捕って食え」とあったので、「この男に福を与えよ」と書き直した。男が手紙を届けると、納戸橋の男が追いかけてきて、金袋を投げてきた。
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ナンドバシノカイブツ 1986年 石川県 ある男がお坊さんから納戸橋に立っている男に渡してくれ、と手紙を預かった。不審に思い任誓様という高僧に読んでもらうと、「この男を捕って食え」とあったので、「この男に福を与えよ」と書き直した。男が手紙を届けると、納戸橋の男は追いかけてきて、家の中へ金襴の袋を投げ込んでいった。
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ウシオニ,ヌレオンナ 1933年 島根県 夜、男が釣りから帰ろうとしたとき、濡女が現れた。濡女は赤子を男に抱かせると消えてしまった。男が赤子を投げ捨てて逃げ出すと、牛鬼が追いかけてきた。男はある農家に逃げ込むことができやっと助かった。
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(ヘイホウヲシルシタショモツ) 1940年 和歌山県 毛谷村六助という人が、力を授けてほしいと彦山権現に祈願したところ、日方の山の麓の高良の神の使いに兵法を記した書物をもらい、それ以来大力になったという。
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オニ 1936年 鹿児島県 馬方が馬で塩を運んでいると鬼に出会う。男は木に登って逃げた。池に映った男の姿を見た鬼は池に飛び込み、水を飲んでしまった。笑う男に怒った男は木をかじった。男は月の神様に頼んで降ろしてもらった綱で天に上った。鬼は金の棒を貰って登ったが、途中で雷が落ちて焼け死んでしまった。
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ガータロ,トリキ 1966年 香川県 大正初期に75才くらいの男が池の中で浮きつ沈みつしていた。助けてから男の話を聞くと、池の中で芸者がどんちゃん騒ぎをしていて、その中の坊主が呼ぶので、行こうとしたいたという、ガータロやトリキが化かしたという。
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キツネニョウボウ 1931年 岐阜県 日本霊異記には美濃の狐という大力の家の元祖の事跡が記されている。最近まで同じような家筋が諸国に10ほどあったという。
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テング 1937年 福井県 ある男が薪を拾いに行ったまま数日間帰らないことがあり、家族が帰してもらいに行くと戻ってきた。天狗に好かれたこの男は年に数回このようなことがあり、毎回帰ってくると、行ってきた土地の話を詳細に話してくれた。
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キツネ 1939年 青森県 北海道から帰ってくる夫を待っていると、向こうからやってきたが、様子がおかしいので狐であると気付いた。逃げたが追いかけてきて、森の中から豆を降らせたりした。
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キツネ,タヌキ 1935年 奈良県 山に行って帰ってこない男がいた。家族は村人と相談し、鐘や太鼓を打ち鳴らして探しまわった。男は山腹に裸体で発見された。村に帰った男は、長い間寝続けた。起きた後、なぜ山奥にいったのかと聞いたが、なぜだか自分でもわからない。たぶん狸か狐の仕業だろう。
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