ゴーゴ,ゴンゴ 1928年 岡山県 河童のことをゴーゴもしくはゴンゴという。夏に百姓が田の草を取っていると、ゴーゴが来て臓腑を引き出して喰ったという。また、子供が川で遊ぶとき、ゴーゴの難に合わないように「ゴンゴのオンジメ」ということをして水に入る。
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ゴーゴ,ゴンゴ 1928年 岡山県 河童はゴーゴまたはゴンゴという。夏の日に子供たちが水遊びをしていたら、見慣れぬ小児がきて相撲を取ろうと言った。よく見たらゴーゴだった。
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カッパ,スイジンノコドモ,ゴンゴ,ゴンゴージ 1983年 岡山県 河童の話は県下にも多いが、その最も古い姿は水神の子供であった。県北ではゴンゴ、児島湾沿岸ではゴンゴージとも言う。真庭郡湯原町の赤子淵では、ここを一人で通ると赤子の鳴き声が聞こえると言われ、ゴンゴが出ると伝えている。
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カッパ,カッパ,カワコ,カウソ,セコ,セコゴ 1976年 大分県 河童のことを、他にカッパ・カワコ・カワウ・カウソ・セコ・セコゴという。
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カッパ 1929年 大分県 春と秋の彼岸になると、雨の降る夜にヒュウヒュウと声をたてて水路に沿って通るものがある。通った後には赤子の足跡のようなものがある。これは河童が山と川を往来するのだと言われている。
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カッパ 1929年 秋田県 雨上がりの朝に3~4才くらいの子供の様な足跡があり、同行の者から河童の足跡と説明された。
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カッパ 1949年 河童の読み方はたくさんある。童子という意味のものと、その忌引詞がある。その他に方角に関係してミヅチ系のもの、現在の動物名のようなものなどがある。
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カッパ,セコ 1976年 大分県 海や川にいるものを河童といい、山にいるものをセコという。春の彼岸から秋の彼岸までは川にいて、秋の彼岸から春の彼岸までは山にいるという。彼岸から彼岸までの間、家の前をギャーギャーと言いながら通ったという。
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ガゴドン 1921年 鹿児島県 子供をおどかすのに、両手の小指で口を左右に広げ、両の親指を耳朶の下辺りにあて、両の食指で両目の下睫を下げて「ガゴドンのソラ」という。さびしい場所を通行する時にもこの語を唱えて走り出す。ガゴとは河童(ガワッパ)と信じている。
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カッパ,ヤマワロ 1953年 福岡県 河童は春から秋にヒョイヒョイと啼いて歩き、子供の足跡のようなものが残る。冬は川から出て山に登り、川の水が澄む。山に登った河童は山ワロになり、クモを捕って食う。
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カゴ,ガクレ,カッパ 1915年 宮崎県 河童のことをガゴまたはガグレと言う。旧領主島津男爵家には実物のミイラがあり、子供の頃見たが、話に聴いていたのとは異なり、鼬くらいの大きさだった。ガゴは相撲が好きで、相撲を取るときは手に砂をつけて挑まなければならず、腋の下に手を入れさせてはならない。
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カッパ 1928年 山形県 賽の河原と呼ばれ、河童の住処であるとされている場所がある。しかし、石塊はあまりなく草地で、所々に赤土の地肌が見えている。時々、この土のところに子供の足跡のようなものが残っており、坂の上のほうに向かって続いていたという。これをこの地方では河童の足跡と呼んでいる。
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カッパ 1957年 新潟県 河童の呼称は様々である。ドンチ池の名称は、ドチやガメという河童の異称から来たものかもしれない。ドンチ池の河童は手紙に化けて子供を水に引き込んだという。
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ヤマワラ,カッパ 1986年 大分県 山童はヤマワラ・ヤマアロ・セコなどと呼ばれる。多くの地域では,秋の彼岸に山に登り春の彼岸に川に下る河童のことと考えている。
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カッパ 1930年 宮崎県 河童のことをセコボウ・ヒョウスンボ・ガラッパと言う。夏は川、冬は山に住む。1、2才の小児の様で、頭頂は皿状に凹み、水をたくわえている。人の肛門より手を入れ、ケツゴ(キモ)をとる。河童の腕はもともと猿の腕だったという。
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ケチヤマ,ニワトリヤマ,テンノウサマ,ボーコ 1955年 静岡県 ケチ山の一つ鶏山は、山奥から鶏の声がしたからこう呼ばれる。昔、天王さまがいるといわれた。ボーコもいた。
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カッパコゾウ,カワウソ 1973年 三重県 話者が子供の頃、学校帰りに河原を歩いていると、河童小僧が出てくると言って逃げて走ったという。河童とはカワウソのことだという。神社の裏に池があり、よくそこに鯉を取りに来ていたという。
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カッパ 1914年 鹿児島県 春の彼岸の頃、雨のそぼ降る夜にヒョウヒョウと鳴く声がする。水から上がって山に登る河童の声だという。秋の彼岸の頃に、また鳴き声がし、河童が山から里に下るのだと言っている。
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ガットロ 1991年 滋賀県 河童のことをガットロという。祇園前に川にはまるとガットロにつかまり、尻を抜かれて死ぬという。ガットロは祇園さんの使いものだという。
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ユキンボ 1928年 和歌山県 小さな雪塊の跡は、凹んでいる。紀伊では、これを一本脚の小童の雪坊の足跡だとしている。
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