カッパ 1985年 熊本県 河童は頭に皿があり、口が尖り、髪は長い。手足は細く手が短く水掻きがある。腕は左右に伸びて抜ける。背は低く生臭い。金物で叩くと腐る。尻に穴が3つあるとも、正体はカワウソであるともいう。
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カッパ,カワウソ 1935年 新潟県 河童は獺の化生かもしれない。獺は悪戯好きで、入道に化けたり娘に化けたりして、魚を食べる。人に害を与えるほどではない。
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カッパ 1986年 大分県 河童は人の尻を抜いて水死させたり,人に捕まって詫び証文を書いたり,毎朝魚を届けたり,秘薬の製法を教えたりする。人や牛馬に憑くこともある。
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カッパ 1928年 茨城県 河童は淡水にも海水にもすんでいる。いたずら好きで、人間の尻の穴を抜いて捨てたり、肝臓を抜き取ったりする。容貌は醜悪で、頭のてっぺんに窪みがあり、極めて無作法であるという。享和元年に水戸浦で河童を捕らえた時のことが記されている。
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カッパ 1973年 岩手県 河童は人間のように歩き、口は尖り、頭頂部には毛がない。子どもが水遊びをするときに老人などは「河童にヘソをぬかれるぞ」と言って、深みに行かぬように戒める。
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ガタロ 1963年 長崎県 河童のこと。魚の目を抜くなどの悪戯をする。
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カッパ,ガワッパ 1913年 熊本県 河童は桃を好むから、桃を食べた後には水泳に行かないほうがよい。
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カッパ 1987年 埼玉県 曼荼羅池の河童が生き胆を取る理由は、仲間の「袈裟坊」と「竹坊」という河童に、中元の進物として贈らなければならないからだと言われている。
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カッパ 1930年 宮崎県 河童がとれたというので、ある人が見世物にしようと思い、一匹買った。河童は毎日近くの池や川で魚を採ってきてその人に与えた。
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カッパ 1986年 大分県 河童の指には水掻きと鋭い爪があり,足には踵が無いので人間の足より短い。
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カッパ,ガワッパ,サル 1913年 熊本県 河童は猿に負ける。猿は河童を見たら取り殺すといい、猿の多く棲む山川には河童がいない。
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カッパ 1922年 福岡県 筑後河畔には至る所に河童の話が伝えられている。河童の体は小児くらいで、頭に皿があり中に水をたたえている。柳川付近では皿の数を3つといっている。顔は青、体は黒で、顔には十文字に毛が生えており、全身も毛に包まれている。目は2つで、若い頃は1つ。嘴を持っていて、背中に亀甲を負う。手が長く、指が3本。臭いがある。水の中に住み、濁り水を好み、馬の足跡の水溜りには千匹も住むことができる。水がなくなると死滅する。好んで相撲を挑み、負けてやると機嫌が良いが負かすと恨みを抱く。など。
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カッパ 1980年 和歌山県 河童は人が欲しいと思うものになって現れる。金の棒が欲しいと思うと、金の棒になって現れる。取ろうとすると引き込まれる。
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カッパ 1983年 千葉県 川の深いところで泳いだり遊んだりしていると河童が出てきて悪さをする。
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ヤマワロ,カッパ 1989年 熊本県 山童は子供のような姿で全身赤い毛がはえており、一本爪蝮のような歯があり、頭の形は扁平である。オコワや酒が大好きで金物や墨壷は大嫌いである。また、人間と相撲をとることを好む。時折大きな音をたて、人を驚かしたり騙したりする。山童はいつも決まった道をとおり、そこに寝ているとおさえつけられる。春の彼岸までは山に住み、その後秋の彼岸までは川にすみ河童と呼ばれる。
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カッパ,サル 1953年 東京都 猿回しは河童の住む川を渡るときは猿の顔を包んだという。昔江戸でも河童の災いを逃れるには猿を飼うのがよいといわれた。猿は河童を見ると捕まえずにはいられず、河童は猿を見ると動けなくなるという。
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カッパ 1986年 大分県 河童にはくちばしがあり,相撲を好む。頭の皿に水がたまっているときは大変力が強い。川の淵や池の他に海にも住んでいる。
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カッパ,カッパノショウモン 1982年 新潟県 清水弥五郎家に河童の証文が伝わっている。何代か前のじいさんが馬を青海川に入れて洗っているときに河童の腕を手に入れた。河童は両手だと千人力だが、片手で掴むとすぐ抜けるという。その夜河童が腕をもらいに来たので、以降、青海の子供に悪さしないという証文を持ってこさせ、それから青海に水死人は出ていない。また、次の朝から弥五郎家の垣根の木の股に生魚が届けられたが、そこを鉄かぎに換えたらもう魚が来なくなった。河童は竜宮の乙姫様の使いなので金物を嫌うという。
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カッパ 1958年 岩手県 河童にはお河童頭と皿頭の二種類がある。河童は水の力を借りるので、引き込まれたら川下に逃げなくてはいけない。河童は馬が好きで、河童の通わない厩は栄えない。
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ヘビ,カッパ 2000年 青森県 「蛇の敷き金、河童のもちまえ」「蛇のあと、河童のもちまえ」などということわざがある。蛇のいるところには金があるという俗信もある。
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