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怪異・妖怪伝承データベース
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検索対象事例

イヌミタイナモノ
1963年 岡山県
八幡様の堤に昔、犬みたいなものがいて通る人を睨んでいることがあった。ある爺さんがその犬に石を投げて追い払った。帰りに同じ場所を通ると、地響きがして後ろから怪物が追いかけてきてくるような気持ちになった。しばらくしてその爺さんは気が変になった。

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ムジナ
1933年 長野県
子供のころ、隣の爺様が毎朝田の水を見に行くと、狢が砂を投げつけてくるというので、狢を見たいがために朝爺様についていった。三朝ほどついていったが、土や石を投げつけられはしたが、狢の姿を見ることはついにできなかった。
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オオニュウドウ,キツネ
2002年 愛知県
ある人が日暮れ時に長谷の池のそばを通りかかると急に自転車が重くなった。変だと思い後ろを見ると小坊主がすわっていて、みるみるうちに大坊主となった。これは大入道に違いないと思い石を拾って下の方に投げつけると変な声を出して消え、犬のようなものがぱーっと走っていったという。
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キツネ,ツル
1939年 岩手県
老人が雑魚取りをしに行くと、道に狐がいたので石を投げて追い払った。その後、鶴の幻影を狐に見せられ、それを追いかけている間に魚を奪われてしまった。
類似事例

カワソ
1975年 愛媛県
類おじが夜一人で歩いていると、何かが鳴き、歩くと後をつけてきた。類おじが石を投げ込んでみたが、歩くとまた鳴いたので、また石をぶち込んだ。これもかわそだろうと言っている。
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ヤマノジサン
1986年 愛媛県
夜専門の猟師が火にあたっていると猟犬が身体を水にぬらして何度も薪を消してしまう。猟師は怒って犬を殺す。すると突然髭をボウボウに生やしたおじいさんがあらわれて、火にあたり出した。猟師はお爺さんが怖くてたまらずにいたが、じいさんが眠り始めたので一生のうちに1、2度しか使えない八幡大菩薩に関係のある玉で鉄砲を打った。じいさんは谷底へころげ落ち、誰かがすがりついて泣いているのがわかった。猟師は逃げ出し、1年ほど経った後その場所へ行ってみると白骨になっていた。これが山のじいさんではないかという。
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コヒノウラミ
1956年 宮城県
2メートルくらいの古碑があり,「元応□年九月十五日」と刻まれている。200年程前,この古碑は八幡社近くの小川に橋の代用として架けられていて,百姓達が泥足で供養の文字の上を渡っていた。この石橋が架けられて間もなく,夕方に村人がそこを通ると恐ろしい鬼のような怪物に襲われるようになった。村の郷士馬場某がある夜単身でその辺に出かけたところ、橋近くの桜の老木の近くに来た時,仁王のような恐ろしい鬼が現れたので,馬場某が斜めに斬り付けると手応えがあって怪物は煙のように消え失せてしまった。翌朝行ってみると怪物の亡骸はなく,石橋の一方が斜めに切り取られていた。村人達は,「碑にも霊があって泥足で踏まれたのを怒ったのであろう」として現在の位置に立て直し,厚く供養してお詫びした。その後怪異は起こらなかった。
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スナヲフラセルネコホドノモノ,ネコ,スナ
1916年 千葉県
ある男が月夜に利根川の堤の上を歩いていると、猫ほどの物が川端へ走り降り、水際で転がっているように見えた。また走り戻ってきて木に登った。何気なくその木の下を通ると、木の上からばらばらと砂を降らせてきたという。
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シロイイヌ
2001年 青森県
あるお爺さんが川に簗をかけていたところ、白い犬がかかったので連れて帰った。この犬は、お爺さんが木を切ると運ぶのを手伝った。隣のお爺さんもそうさせようとして切った木をぶつけたが、犬はこれには知らぬ振りをした為、頭を叩いて殺して木の下に埋めた。そこで、犬が根元に埋めてある木で臼を作って餅をついたところ、それが大判小判となった。しかし、となりのお爺さんが同じことをしようとしたところ、餅は犬や牛の糞となった。
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ネコ
1939年 京都府
八幡神社境内には犬より大きな老猫がいて、通行人を脅した。
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オカ
1980年 滋賀県
昔は滋賀の北の方にも山犬、オカがいた。旅人が山道を通って行くと、オカが時々襲ってきた。オカは前後左右から繰り返し襲ってきて、人の手前で方向をかえ、砂や石を後ろ足でひっかける。やがては人の頭を飛び越えて、しまいに顔に向かって襲ってくる。刀を抜いて頭の上に構えているとオカをやっつけることができる。柳ヶ瀬という村では、昔オカが太郎という家の婆さんを食い殺して婆さんに化けていたという話もある。
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カワウソ
1949年 新潟県
山縁の道を歩いていると、後ろからつけてくる音がする。不気味なので石をぶつけてやろうと石を拾うと上から大変な顔をした動物が立っていたという。おそらくカワウソであっただろう。
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キツネノダマシ
1982年 三重県
昔、ムラから雑木林のほうを見たら、犬らしいものが見えた。見れば見るほど犬に見える。あとでそこに行ってみるとちょうど岩があり、その前の山菊が風にそよいでいたので、岩が犬に見えて動いていたように見えたのかもしれないが、どうしてもキツネのだましのようである。
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キツネ
1952年
畑の中を肥を担いだ男が同じところを往復していた。それを見て狐にたぶらかされていると思った爺さんが、狐を見つけて石を投げつけると、狐は逃げ、男も飛び上がって尻餅をつき、やっと正気に戻った。
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シバカキ
1938年
夜、路傍で石を投げる妖怪で、芝を引っかくような音をさせると推察される。
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タヌキ
1976年 京都府
大歳神社の前の道の曲がり角を通ると、大きな坊さんに化けた狸に砂をかけられたという。
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キツネ
1980年 秋田県
ある人が狐に石をぶつけて、わざとびっこを引いて逃げていった。そのあと本当のびっこの人が通りかかったら、狐が石を投げたのはその人だと思って復讐してしまった。
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ムヂナ,コゾウ
1937年 岐阜県
昔々ある老人が山小屋で蕎麦落しをしていたら、どこかから毎夜小僧が現れ話しかけるので困った。老人は石を焼いて小僧に投げつけたらひどい声がして倒れたものがあった。翌朝見ると大きな狢であった。
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テング
1919年 京都府
清水寺の石段下に来ると、滝の音がただ事ではないほど響いている。このような日は天狗様が荒行をなさっているというので、見に行った男は襟首をつかまれ空に投げ飛ばされて、元居た場所まで戻されていた。
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オニ
1977年 埼玉県
山奥にいた大きな力の強い鬼が、毎日のように里に下りて来て、年取った坊さんに無理難題を言ったり、畑を荒らしたりしていた。坊さんは村の知恵者と相談して、人間は強いと鬼に思いこませて追い払った。
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ダイジャ
1936年 香川県
小豆島の三都村にムク犬を連れた狩人が居た。ある日、村はずれの白濱岬の山道にさしかかったあたりで、繁みの中から大蛇が現れて狩人に襲い掛かった。そのとき、ムク犬が飛び出して大蛇に向かっていった。にもかかわらず、狩人は恐れおののき、村に逃げ帰ってしまった。村の若者を連れて戻ったときには、犬は絞め殺されてしまったていたという。狩人は犬塚を建てて犬を弔ったという。
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